北海道日本ハムファイターズに逃げられた(逃げられるようなことをした)札幌市の第3セクター、札幌ドームがひそかに期待していたのは「2030年」ではあっただろう。2030年に札幌冬季五輪が開かれれば、ドームは何らかの形で使われると。
開閉会式の会場とか、グラウンドを改装して何らかの競技の会場になるとか。整備費400億円をかけて敷地内に「新月寒体育館」に建設するのも、それを期待してのことだ。

今年の大赤字はほぼ確定的だが、来年以降も厳しい収支計画になることが濃厚な中で「でも札幌五輪があるから、それまでの辛抱だ」みたいな理屈も成り立つかと思われていたが?

エスコンフィールド北海道の計画が決まってから、北広島市の地価は馬鹿上がりしていると言う。これから住む人には迷惑な話だろうが、新たな事業が立ち上がることへの期待感とはこういうものだ。
日本ハムグループは、当たり前のマーケティングをして、先を見越してしっかり投資もして、この「未来都市構想」を推進したのだ。

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それに引き換え、と誰しもが思う。バカ高い賃料を引き下げることもせず、日本ハムの試合で伊藤ハムのホットドッグを売らせるような阿漕なこともして、因業大家丸出しの所業の挙句に、一番の店子に逃げられたわけだ。
「札幌市には事業を創出するような能力はない」と誰しもが思ったことだろう。

その挙句に、札幌五輪が泡と消えた。札幌市は「2034年以降に目指したい」と言っているが、もうその時代にはバカ高い事業費をかけてやる「バカ騒ぎ五輪」なんて時代遅れになっているかもしれない。

そもそも札幌ドームが「あと11年」も持つはずがないでしょう。

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札幌市はこのタイミングで「事業計画」を見直して、札幌ドームを例えば商業施設にするとか、更地にして都市開発をするとか、何か考えるべき時でしょう。
じっとしていれば、赤字は膨らみ、札幌市民の血税がどんどんついやされることになる。

例えば、頭を下げて日本ハム側に「知恵を拝借」することがあってもいいかもしれない。

少なくとも今期の決算が、予想を大幅に下回る宗旨だったときには、市長をはじめとする経営陣は責任を取るべきである。


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