スクープ!運営スタッフが激白「ジュリー氏も会場にいた」「リストはジャニーズの要望に基づいて作成」

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10月2日に新会社設立や社名変更についての会見を行ったジャニーズ事務所。新たな船出に向け信頼回復を目的とした会見だったが、むしろ不信感が高まるばかりだ。その最大の理由は「FRIDAYデジタル」が10月5日に詳報した「指名候補記者・指名NG記者リスト」の存在だ。

リストは運営を担当したコンサルティング会社が作成したもので、『指名候補記者』には日経新聞などの大手新聞社、TBSの藤森祥平アナウンサー、芸能レポーターの駒井千佳子氏など8名の名前が並ぶ。一方で『指名NG記者』には、東京新聞の望月衣塑子氏やフリージャーナリストの鈴木エイト氏ら6人の名前が挙げられていた。会見では『指名候補』に上がっていた東洋経済の記者と駒井氏が真っ先に当てられており、リストに沿った進行が行われていた疑惑が高まっている。

ジャニーズ事務所の対応も二転三転しており、高まる不信感に拍車をかけている。しかし、当初から事務所が一貫しているのは「事務所関係者はリスト制作に関与していない」という姿勢だ。だが、その証言にも疑惑が持ち上がっている。運営に関わっていたスタッフは「リストはジャニーズ事務所の要望に基づいて作成された」と断言する。

「9月の一回目の会見は謝罪をメインにしたいという方針があったのですが、今回の会見に関しては、『ジャニーズ側がペースを握っていきたい』という要望が事前に提示されていました。さらに『可能な限りダメージの少ない質疑応答で済ませられるように』という要望もありました。

ただ、運営側としては会見における記者のコントロールまではできないと判断し、その旨をお戻ししたんです。しかしジャニーズ事務所から、『今回の司会の方は会見のリスクマネジメントを上手くできる人だから、顔と場所さえ分かれば上手く回せる』といった意見が出された。結果的に『じゃあNG記者の場所特定までやりましょう』となったようです」

この証言が事実であれば、NGリストの作成に携わっていないとするジャニーズ側の姿勢の信ぴょう性は大きく揺らぐ。さらに会見前の打ち合わせでは、藤島ジュリー景子前社長(57)から直接指示が出る場面もあったという。

「会見で手紙を代読するくだりがありましたが、あれは元々東山(紀之)さんがする予定だったんです。ただ、ジュリーさんが『それだと何か意図があると読み取られるんじゃないか』と意見し、では井ノ原(快彦)さんが読み上げようということが決まりました」(同前)

ジャニーズ側の指示に端を発するとされる「指名候補記者・指名NG記者リスト」。これに基づき、当日は“可能な限りダメージの少ない質疑応答”となるように、綿密な計画が組まれていたという。前出の運営スタッフが続ける。

「流れとしては、リストにある人が受付に来たら、無線で『1番ご案内お願いします』みたいな連絡が来るんですよ。その時、どういうスーツを着ているかとか、どういう時計を着けているかといった情報も一緒に共有されます。そうしたら、手の空いているスタッフがその人を追って、どこに座るかを見るという形でした。そうやって会見が始まる前には、すでにリストの方々の大体の位置が共有されていました」

会見の席は自由であり、どの記者がどこに座るかは当日まで予測できない。そうした状況で、確実に記者たちの場所を把握できるよう、裏では周到に準備がなされていたのだ。さらに本誌は、驚きの証言も入手した。

10月2日、ジュリー氏は会見場に姿を現さず、井ノ原氏が手紙を代読した。ジュリー氏は手紙の中で「過呼吸にならずにお伝えできる自信がない」と欠席の理由を説明。質疑応答では、そのことについても質問が飛び交った。

しかし――。会見当日、ジュリー氏の姿は会見場にあったという。

「あの日、会見場の裏にはジュリーさんも来ていたと聞いています。会見場には運営スタッフでも入れない『立ち入り禁止ゾーン』があったのですが、そこには『ジュリーさんが来ているから、ここから先は入らないでください』とお達しが出ていたんです。そのゾーンにはジャニーズの一部関係者など、本当に限られた人しか入れないようになっていました」(前出・会見運営スタッフ)

健康上の問題があったとはいえ、説明責任を果たすべき立場のジュリー氏が参加しない影響はあまりに大きい。もし本当に会場まで来れるほどの健康状態なのであれば、時間を区切って参加するなど、出席する方法はいくらでもあったはずだ。

本誌は「指名候補記者・指名NG記者リスト」の作成へのジャニーズ事務所の関与と、ジュリー氏の会見場への来場の真偽について質問状を送った。しかし、送付から24時間が経過し、回答期限を過ぎた後もジャニーズ事務所からの返答はなかった。

再起をかけた記者会見に浮上した新たな疑惑の数々。隠蔽体質が改善されないうちは、ジャニーズ事務所が再び信頼を取り戻す日は訪れないだろう。