

本誌に載らなかったオンラインだけの写真。撮影条件も紹介します。
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2002年、再び緊張が高まりつつあるイスラエルとパレスチナの関係。紛争の歴史を振り返る。
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20世紀に何度も戦争を繰り返してきた中東のイスラエルとパレスチナ。2002年に入ってパレスチナ側のイスラエルに対するテロが激化し、イスラエルはパレスチナ自治区を占領。和平交渉は行き詰まっている。緊張状態にあるヨルダン川西岸地区とガザ地区。その人口分布や統治状況などの詳細を地図で紹介し、パレスチナ紛争の歴史を振り返る。
詳しくは本誌をお読みください。
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今回の特集に関してもっと知りたい方に、参考となる情報を提供します。

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イスラエルの兵役
イスラエルは、ほぼ全国民に兵役を課している。すべてのユダヤ教徒は18歳から、男子で3年間、未婚の女子で2年間の兵役につく。兵役を終えると、男子は最長で51歳まで、未婚の女子は24歳まで予備役に組み込まれる。正統派ユダヤ教徒の場合、既婚の女子は兵役を免除され、男子は律法を学ぶ間は徴兵猶予となる。
ちなみにドルーズ教徒の男子にも兵役義務がある。イスラム教から派生したドルーズ教徒は民族的にはアラブ人で、イスラム教やキリスト教を信仰するアラブ人との違いは信仰だけ。だが、1950年代初頭以来、自主的に兵役についている。さらにイスラム教徒のベドウィンにも兵役義務がある。以前は砂漠で暮らした遊牧民ベドウィンは、国境警備に欠かせない追跡任務が得意とされている。
イスラエル法では若いアラブ人の兵役免除を明示していない。しかし軍とアラブ人の双方が、これを免除してきた。イスラエルのアラブ人は近隣諸国のアラブ人に武器を向けたくないと考え、イスラエル軍は内部衝突を避けたいためだ。だが国軍は、イスラム教徒やキリスト教徒のアラブ人も志願すれば軍に加われるとする。志願兵は出身地の社会では異端視されることが多いが、イスラエル当局は彼らを、イスラエル社会に住むアラブ系市民の模範と見ている。
――マリサ・ラーソン
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1996年9月号「ガザ地区、綱渡りの平和」
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