慶応大の広告学研究会(広研)の男子学生らが、当時18歳の女子学生にテキーラを飲ませたうえで集団強姦したとされる問題で、被害者をよく知る関係者がついに口を開いた。神奈川県葉山町の「合宿所」での悪夢の一夜に何があったのか。男子学生たちの狡猾で残忍な手口について、夕刊フジに一部始終を激白した。
事件当日までに女子学生が広研にかかわったのは、入学時に広研に声をかけられ、新歓(新入生歓迎)コンパに参加した1回のみです。このコンパの時、広研メンバーにLINEのIDを教えてしまったのです。
《9月2日午後5時、女子学生は慶大日吉キャンパス(横浜市港北区)前の日吉駅で、広研1年の男子学生2人と待ち合わせ、神奈川県葉山町の「合宿所」へ向かった。その夜、被害者は男子学生A、Bから性的暴行を受けたとされる》
リーダー格のCを含む広研メンバーから女子学生には、8月に入ってから事件当日まで何度も「アトカタの手伝いぐらい来て」と連絡がありました。それまで何度もサークル活動に誘われていたので「一度ぐらいは顔を見せないと」と、思ってしまったようです。
《「アトカタ」とは、広研が葉山町で営業していた海の家の解体作業(後片付け)を指す。Cはそれを口実に被害者を呼び出した》
集まったのはA、B、Cら男子学生5人で、女性は女子学生1人だけでしたが、後で別の女子も合流するとばかり思っていたようです。
《夕食後の午後7時半ごろ、合宿所2階で飲み会が始まる。男子学生はショットグラスにテキーラを注ぎ、女子学生に飲むよううながした》
女子学生は「1杯目からテキーラか」と感じつつも、サークルごとに飲み会にもやり方があると思い、しかたなく口をつけました。