女性器をかたどった「作品」を陳列したとして、警視庁保安課が3日、わいせつ物公然陳列の疑いで、作家でアダルトショップ経営、北原みのり(本名・渡辺みのり)容疑者(44)を逮捕した。北原容疑者はジェンダーの問題を中心にエッセーなどを多く出版している“有名人”。警視庁の捜査に波紋が広がっている。
北原容疑者は、漫画家のろくでなし子(本名・五十嵐恵)容疑者(42)と共謀し、昨年10月から今年7月、北原容疑者の経営する東京都文京区のアダルトショップで、ろくでなし子容疑者が作った女性器の石膏型を展示した疑い。ろくでなし子容疑者は7月にも女性器の3Dデータの送信容疑で逮捕(後に処分保留で釈放)され、今回は2回目。
北原容疑者は異色の経歴の持ち主だ。津田塾大を卒業後、日本女子大大学院を中退し、女性向けのアダルトショップを開店。靖国神社での全裸パフォーマンスなど過激な活動で知られる。『奥さまは愛国』『毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記』など著書も多い。警視庁の調べに対し黙秘しており、今後の捜査の行方が注目される。