芸術専門学群
情報・プロダクトデザイン専攻卒
2018年入社
「ELって、何?」…聞き慣れない言葉かと思いますが、これは"エレクトロニクス"を略したバンダイ用語。私たちは、玩具の電気的設計(回路やプログラム作りなど)を行う技術職です。
よく「技術職は、言われたものをそのまま作る仕事ですか?」と聞かれますが、全然そんなことはありません。バンダイの技術職は、企画チームと一緒に玩具の仕様を決めるところから参加できるのが最大の特徴です。面白いアイデアであれば、年次や職種に関わらず、誰が出したものでも取り入れるのがバンダイ流です。
実際に「機界戦隊ゼンカイジャー」の変身アイテム「ギアトリンガー」では、当時入社3年目だった私のアイデアが採用されています。
"ギア"の形をした小型の玩具を「ギアトリンガー」に入れて回すと、沢山種類のある"ギア"のうちどれが入ったのか、IDを読み取って対応した音声が鳴ります。実はこのIDの読み取り方法が、私が提案した新手法なんです!詳細は実物を手に取ってほしいのですが、このギミックの売りは、"ギア"を入れる向きが表面か裏面かで読みこむIDが変わり、鳴る音が変わることです。不思議だし、1個”ギア"を買えば2個分の遊びができちゃうのは単純にウレシイ!
思いついてすぐ試作を作って企画チームに提案したところ「面白い!」と採用されました。こういった技術サイドならではのアイデアが出せて、更にそれを面白がってくれる人たちが居るのが、バンダイの強みです。
企画が通ったあとも、発売するまで責任をもって開発します。子どもが遊べるかテストしながらプログラムを作り、簡単に壊れないような部品選び・基板設計をして、工場での検査方法まで考えます。企画~生産まで、商品の全てに関わることができるのも面白いところです。
自分のアイデアが形になった玩具で、子どもたちが楽しそうに遊んでいるのをSNS等で見かけると、涙が出るほど嬉しいです。これが"仕事"だなんて、こんな幸せなことがあっていいのか…と思うのですが、これこそがエンタメ企業で技術職を務める醍醐味だと思います。
※新型コロナウィルス感染症対策として、
出社と在宅勤務の併用を推奨しています
※始業・終業時間を定めていないフレックス制を導入しています。
午前中はテレワーク。
メール返信や、今日行う業務の確認を行います。
商品化が決まっている玩具の遊び方について、企画チームと打ち合わせします。企画チームがやりたい遊びをヒアリングして、不明点や遊びにくそうな点などを共有し、遊びやすいフローを一緒に考えます。
企画チームと相談して決めた仕様を基に、玩具の動作フローの作成に入ります。正規の遊びでないイレギュラーな操作をした場合の処理等もここで定義します。 完成したらプログラム作成を委託する外部協力会社様に共有します。
テレワークの日は奥さんと一緒に昼食をとります。近所のカレー屋さんでテイクアウトするのにハマっています。 ピークを避けて午後から出社します。
会社のEL作業台で、開発中の玩具の3Dプリント品に電子部品を組付けた「試作ボード」を作成します。 最初の試作段階では、自分でプログラムを組んでみて遊び感の確認を行ったりもします。
既に設計進行している商品について、企画/設計/EL/品質管理/工場など、各担当が集まり、問題点がないか、スケジュールが間に合うか確認します。 各々の出社状況がバラバラなので、最近は専らテレビ会議で行います。
企画チームから「今こういう商品を考えているんだけど、面白いギミック案ある?」と相談を受けることもあります。といいつつ、ブレストのような大仰なものでなく"その辺で立ち話"のようなことが多いです。
工場で金型調整中の成形品に電子部品を組付けたテスト品が届くので、電流値に異常がないか、各部品はちゃんと機能しているかなど確認します。
工場でどのような検査を行えば不良品を弾くことができるか、というところを考えるのもお仕事です。消費者に良品が届けられるよう、責任をもって検査内容もしっかり考えます。