浦和レッズの観客数について
まずはじめに
上記投稿に対して、「浦和は落ちぶれたな」と投稿(削除済)し、浦和レッズ関係者、TUBC・バスケ関係者、パデル関係者、その他各位に対してご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。
実際にどうなのか
浦和の集客力はJリーグでもダントツだった。初めてJ1を制した2006年からコロナ禍突入前の2019年まで、実に14シーズン連続で平均入場者数1位を堅持。「国内最大の人気クラブ」というイメージは、数字からも証明されていた。しかし、コロナ禍に突入した2020年に長年守り続けたトップの座を明け渡すと、そこから2年連続でリーグ3位に甘んじることになった。もちろん、コロナ禍やそれに伴うスタジアムの収容制限、そしてその制限が地域によって異なったことも大きな要因ではあったが、クラブが危機感を感じるには十分な事象だ。
(中略)
しかし、そんな浦和にも数年前から変化の兆しはあった。14シーズン連続で集客1位を誇っていたとはいえ、平均で4万7,609人もの入場者を記録した2008年をピークにその数字はじわじわと減少傾向。2010年代に入ってからはスタジアムが5万人超で埋まる回数は目に見えて減っていた。集客へのテコ入れは2010年代に入った頃から、浦和にとって大きなテーマとなっていたのだ。
上記や経営情報にもあるように、2008年をピークに減少傾向にあり、さらにコロナによって大幅な減少、そしてコロナ後もコロナ前ほどの回復には至っておりません。 コロナ禍3年目も各種制限が課された状態で開幕を迎え、夏以降、一部制限付きではあったものの声出し応援が再開となりましたが、来場者数は思うように伸びませんでした。
一方で、Jリーグ全体を見ると、横ばい~上昇傾向にありつつ、コロナ禍で失われた数を取り戻そうという形で見受けられます。
2023年の浦和レッズ
非常に分かりやすくまとめてあったので、拝借させていただきます。 ・全試合では例年より低い
・埼スタ開催(平日含む)ではここ10年通りの人数
・埼スタ平日開催だけでもリーグ平均観客よりも上で全体で6番目
・埼スタ土日祝開催だと平均"4万"越え
駒場開催・平日開催(ACLの日程)が多く、土日開催の埼スタは平均4万人越えとなっており、土日の数字だけ見るとコロナ前の数字を大きく上回っていました。
平日開催の現実
水曜日と金曜日でも条件等が違いそうですが、2018年からはじまった金Jという金曜日開催をブランディング化し、仕事後にもサッカー観に行こうという機運をJリーグ主体ではじまりました。 明治安田生命Jリーグ フライデーナイトJリーグ。それは、Jリーグが考えるスポーツ観戦を交えた新たな金曜の夜の過ごし方。貴重な土日の時間をサッカー観戦には費やせないすべての人のための、新しいライフスタイルの提案です。これからは、心置きなく楽しめる仲間との飲み会やデートはぜひスタジアムで!」
観に行くターゲット層が平日と土日で異なるため、チームとしては新たな施策の打ち出し・新規顧客の獲得に寄与している部分はありそうです。
しかし、浦和レッズの数字を見ると、平日は2.2万人・土日は4.0万人と約2倍の差があります。(水曜開催が3試合あり、その影響もありそうですが)
ここは大きな課題といえるでしょう。
「平日だから、しょうがない」ではなく、「平日でも集客できる」施策を考えていくことはクラブとして求められるでしょう。 これまでの浦和は、そうしたピッチ外のイベントや仕掛けを「あえてしてこなかった」印象がある。クラブには「ピッチ上で行われるサッカーこそが、最大のエンターテイメント」という考え方があり、競技が行われるピッチには直接関係のない要素は極力いれないという文化がクラブ理念にも書かれている。他のスタジアムなら当たり前のように見られるクラブマスコットも、浦和では「(クラブマスコットの)レディアはピッチに登場しない」と明記しているほどだ。
※当然すでに取り組んでいると思いますが。
(中略)
そうした成功体験も重ねながら、さまざまな企画を考案し、実施に向けて準備を進めていた。しかし、その矢先のコロナ禍で、集客に関する新たな試みは中断を強いられてしまった。それでも、コロナ以前から続けていた試行錯誤は決して無駄ではなかった。入場制限が大きく緩和された昨季は、満を持してさまざまな企画を実施。3月19日、20日に「埼スタ春のお花見フェスタ」と題してお花見にちなんだイベントや飲食を来場者に提供すると、7月30日の川崎フロンターレ戦では縁日ならぬ「炎(えん)日」を開催し、埼玉スタジアム横の調節池にやぐらを立てて夏祭りの雰囲気を演出した。また、10月には試合日を含む3日間にわたって「埼スタAutumn Festival」を開催。これらは老若男女の誰もがグルメやスポーツを連日楽しめるイベントだった。昨季の「入場者数1位」への返り咲きは、先を見据えて早くから新たな集客のあり方を模索し、取り組んできた成果の一端だったと言える。
平日のスポーツ興行で成功しているプロ野球には多くのヒントが隠されています。
観客数について
Jリーグは残り5試合で佳境に来ております。
・浦和レッズは、ホーム残り3試合(1試合は金曜日開催)
・FC東京は、ホーム残り2試合(両日土曜日)
平均観客数の1位はどちらのチームになるのか。
FC東京のクラブスタッフにとっては、スポンサー営業観点では何としても1位を取りたいところでしょう。
25周年のイベントを銘打っており、かなり力を入れています。
浦和レッズにとっては、首位神戸との対決が残っており、リーグ優勝も視野に最後までアツい戦いが残っており、たくさんのサポーターが埼スタに訪れるでしょう。
色んな面で最後まで注目です。
最後に
改めて、今回の投稿で関係者各位に対してご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。
正直、コロナ禍で浦和が観客数1位ではなくなったことも知らなかったのですが、、、 「平均観客数1位=浦和レッズ」という認識でいたなかで、FC東京が平均観客数が1位になったことを知り、驚きと嬉しさで(浦和と東京の因縁の関係なども加味して) 不適切な表現での投稿をしてしまいました。申し訳ございません。
たくさんのご意見をいただき、調べてみて、勉強になりました。
浦和レッズには「ピッチ上で行われるサッカーこそが、最大のエンターテイメント」を理念に、施策を打ってきて、あれだけの熱量のあるサポーターが生まれたことは間違いないでしょう。
※「(クラブマスコットの)レディアはピッチに登場しない」と明記していることも初めて知り勉強になりました。
そして、浦和レッズは落ちぶれていませんでした。
しかし、多くのクラブチームにとって、日本にはたくさんのエンタメがあるなかで可処分時間の奪い合いとなっており、集客に苦しんでいます。
そして、どのチーム・リーグも新たな挑戦をしています。
https://number.bunshun.jp/articles/-/840686?page=4
国立競技場でたくさんの演出・無料招待も一つの施策でしょう。
私自身も現在は、東京ユナイテッドBCというB3チームのプロモーションマネージャー・一般社団法人日本パデル協会の広報を務めています。
2001年からFC東京を応援し、大学生時代にはドイツにサッカー観戦をし、ドイツでのサッカー文化の根付き方に衝撃を覚えました。
※たまたまかもしれませんが、ドイツであった人たち数十人が週末に行われたブンデスリーガの結果を知っていて、どこどこクラブには○○って日本人選手がいるよね、彼はいいプレーしているよね、っていう会話が幾度となく生まれました。
こんなスポーツ文化を日本に作りたいと思って、現在のポジションに就いています。
TUBCにもパデル協会にもたくさんのご意見をいただきましたが、今回の投稿は、個人的な意見です。(※なお勘違いされていた方もいたようですが、私はFC東京の広報ではないです)
広報という立場であり、少しずつ発言に影響力を持ってしまったというところも含めて、反省点と気づきの多い数日間でした。
いろんな人に迷惑をかけてしまったので、今後の活動については色々考えようと思います。
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