教養教育センター 研究室案内

Center for Liberal Arts

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物理学DIVISION OF PHYSICS

藤井 優 教授

STAFF

藤井 優 教授

業績

研究テーマ

ストレンジネス核物理に関する実験的研究

研究概要

原子の中心にある原子核に関する実験的研究を行っています。具体的には、陽子と中性子からなる通常の原子核の中の陽子1個を、ラムダ粒子と呼ばれる粒子に変換した「ラムダハイパー原子核」を生成し、その性質について調べています。
ラムダ粒子は中性子星の深部に存在すると考えられており、ラムダハイパー原子核の性質を調べることで、間接的に中性子星の深部がどうなっているか情報を得ることができます。
研究は約100名からなる国際共同研究グループの一員として行っており、現在は、日本学術振興会科学研究費助成事業・国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))「電子線を用いたハイパー核の世界最高確度分光」(2022-2026)の研究分担者を務めています。
現在、採択されている実験としては、中性子星内部でどのようにラムダ粒子が存在しているかについての情報を得る実験(JLab E12-15-008)、ハイパー水素3および4原子核の質量を精密に測定する実験(JLab E12-19-002)、ハイパータリウム208原子核の質量を精密に測定する実験(JLab E12-20-013)があり、実験準備を行っています。

主な担当科目

物理学I

薬学部薬学科1年次前期 / 必修 / 1単位

物理学II

薬学部薬学科1年次後期 / 必修 / 1単位

物理学演習I

薬学部薬学科1年次前期 / 選択必修 / 0.5単位

物理学演習II

薬学部薬学科1年次後期 / 選択必修 / 0.5単位

基礎物理学

医学部医学科1年次前期 / 必修 / 1単位

基礎物理学実習

医学部医学科1年次前期 / 必修 / 0.5単位

Message

物理学は自然界における諸現象について、その根底にある基本的な原理や法則を見いだし理解していく学問です。その意味において、物理学は自然科学の方法論を学ぶ上で格好の科目であり、また薬学・医学を学ぶ上での基盤ともなります。
そこで教育においては科学的な考え方を養ってもらうこと、および専門科目を学ぶ上での基礎的な能力を身に付けてもらうことを主眼としています。