先祖7代「解怨」で280万円献金、「420代前まで必要」と…旧統一教会元幹部が実名証言

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 安倍晋三・元首相が銃撃された事件をきっかけに批判が集まる宗教団体「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の高額献金の仕組みについて、家庭連合の元幹部が読売新聞の取材に実名で証言した。地域ごとに献金のノルマがあり、信者には過度な重圧があったと指摘した。

安倍元首相銃撃で起訴の山上徹也被告、10月13日に公判前整理手続き…6月から延期
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)

 元幹部は、1998年から旧統一教会の本部で勤務し、2016~17年に2世信者の教育を担当する家庭教育局の副局長を務めた桜井 正上まさうえ 氏(48)。同年に家庭連合を批判する文書を出して解任され、現在は別の団体に所属している。

 桜井氏によると、献金には、礼拝などの際に収入の10分の1を納める月例の「十一条献金」、結婚した際の「祝福献金」のほか、「特別献金」がある。

 特別献金は、期間と金額の目標が定められ、信者数に応じて都道府県をベースとした「地区」ごとにノルマが割り振られる。一般信者にノルマは知らされず、教会の幹部らが対面やファクスで献金を求めるという。

 00年前後には、先祖の苦しみを解放する「先祖 解怨かいおん 」という以前の教義にはなかった教えが広められるようになった。

 関東地方の元信者の女性(60歳代)は取材に、5年前に夫婦の「7代分」の「解怨」として計280万円を納めたと証言する。420代前まで続ける必要があると説明を受け、21~28代前までの献金などを含め、献金総額は500万円を超えた。「仕事や子育てに悩み、先輩信者に『戦死した先祖が苦しんでいるからだ』と何度も言われ、信じてしまった」と悔やむ。

1

2

安倍元首相銃撃に関する最新ニュースはこちら
スクラップは会員限定です

使い方
「社会」の最新記事一覧
3429179 0 社会 2022/10/17 05:00:00 2022/10/17 12:22:53 2022/10/17 12:22:53 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/10/20221017-OYT1I50069-T.jpg?type=thumbnail
注目コンテンツ
 

ピックアップ

読売新聞購読申し込みキャンペーン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)