ジャニーズを退所後、20以上の職を転々としてきた“辞めジャニ”が語る「性加害問題」「自分との決別」

栗田 シメイ プロフィール

嫌で仕方がなかった過去

「もう芸能界は辞めているわけですが、ファンの中にはそんなこともおかまいなしの方もいました。どんなに小さな居酒屋でも探し当てられました。私がいることでお店や他のお客様に迷惑をかけているのではないか、という後ろめたさは常にあった。

バーテンダーをしていた時期には、『ここはお酒を飲むところでジャニーズの話をする場所ではないので』とファンの女性を注意したこともあります。

そんな経緯もあり、昔は元ジャニーズという過去が嫌で仕方なかったし、周りが思っている以上に後の人生についてまわった。だからこそ、早く結婚して落ち着きたかった。

もっとも、お酒を飲みすぎて昔の僕とわからないくらい太ったので、幸か不幸かファンの方は自ずと減っていったのですが(笑)」

 

歌舞伎町や京都などで飲食業を転々としていた国分に、心境の変化が訪れたのは40歳を超えた頃だった。もともとエンターテイメントに関心があったが、今度は裏方として働きたいという気持ちが芽生えてきた。友人のツテを辿り、3つほどの芸能事務所でマネージメントを担当するが、長くは続かなかったという。

関連記事