旧統一教会問題で登板の後藤経済再生相 新しい資本主義会議で始動

北川慧一
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 政府の「新しい資本主義実現会議」が26日午前に開かれ、25日に就任した後藤茂之経済再生相が初めて出席した。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関わりが相次いで表面化して辞任した山際大志郎氏の後任として、月内に予定する総合経済対策のとりまとめなど経済政策新型コロナ対策の司令塔を担う。

 新しい資本主義は格差是正を掲げた岸田政権の看板政策で、人への投資の強化などを盛り込んだ実行計画を今年6月に閣議決定。年内にスタートアップ新興企業)の育成計画や資産所得倍増プランなどを策定する方針だ。この日の会議では、新たに構成員に加わったハーバード大のレベッカ・ヘンダーソン教授が、海外の産業政策の動向について説明した。会議に出席した岸田文雄首相は「資本主義は繁栄やイノベーションの源泉だが、その資本主義が脅威にさらされ、再構築する必要がある」と述べた。

 後藤氏は25日夜に開いた就任会見で、「成長の果実を分配し、好循環につなげていくという新しい資本主義の具体的な政策をしっかりと進めていきたい」と語っていた。(北川慧一)

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