世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側との接点を説明できずに事実上更迭された自民党の山際大志郎前経済再生相が、わずか4日後に党の新型コロナウイルス対策本部長に就任したことに、自民内で不満と疑問が渦巻いている。「自民党は何を考えているんだ」と支援者に突き上げられた議員もおり、波紋はしばらく収まりそうにない。
関係者によると、山際氏の本部長就任は「玉突き人事」の結果だという。山際氏の後任の経済再生相に後藤茂之氏が就任したことで、後藤氏が務めていた党社会保障制度調査会長などが空き、当時コロナ対策本部長を務めていた議員が同調査会長に就任。コロナ対策本部長が空席になったため山際氏を充てたという。関係者は「たいしたポストではない」と語り、政治的な意図はないとする。
とはいえ、閣僚辞任から4日…
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら
- 【視点】
「たいしたポストではない」という関係者の弁が、永田町と世論とのギャップを如実に表していると思います。党の役職の相場観として、いかにも言われそうな理屈だからです。 たしかに、党の○○対策本部長という役職そのものに政策を直接決める権限は与
…続きを読む