山際大志郎経済再生相は21日の閣議後会見で、2019年に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)のトップ、韓鶴子(ハンハクチャ)総裁と会っていたと認めた。山際氏は今月3日、18年に教団主催の会合で韓氏と会っていたことを認め、17日の衆院予算委員会では「18年の会合で代表の方(韓氏)をお見かけしたもの以外は記憶にない」と述べていた。
SNS上で山際氏と見られる人物が韓氏と一緒に写っている集合写真が出回った。山際氏は21日の会見で、19年に撮影され、自身であることを認めた。山際氏によると、写真は来日中のギングリッチ・元米下院議長と意見交換するため、愛知県を訪れた際に撮られたという。韓氏との撮影の経緯については「意見交換終了後に誘いを受けて、撮影したのではないか」と述べた。
韓氏と接触した記憶を問われると「ちょっとおぼつかない」とし、集合写真に自身が写っていることは「覚えておらず、事務所にも資料がない。(説明を)事前にできなかったことは反省している」とした。撮影当日に教団の関連団体が開いたとみられる会合に出席したことは否定した。
教団総裁との接触は「18年の会合でお見かけしたもの以外は記憶にない」と断言しながら、翌年にも同席していたことが発覚し、内閣府幹部は「はた目にも釈明が苦しくなっている。内閣府内では『もう持たない』で一致している」。「想定外の展開だ」との声も漏れる。
教団との接点が指摘されるた…
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- 【視点】
国会審議に耐えない閣僚の不祥事などが顕在化したとき、首相はその閣僚を交代させるかどうかの判断が迫られるときがあります。 しかし、山際氏の場合、この夏、すでに旧統一教会と自民党の接点が政治的な焦点となっていたにもかかわらず、首相が留任さ
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