細田氏、教団との接点認めたが…書面1枚だけの説明、野党「火に油」
「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」との接点が取りざたされながら沈黙を続けてきた細田博之衆院議長が29日、初めて教団側とのつながりを認めた。与野党の双方から説明を求められ、書面1枚に過去に出席した会合などを記した。ただ、内容は具体性を欠き、野党はさらなる説明を要求。臨時国会の開会4日前に議長が新たな火種を抱える異例の事態だ。
29日午前11時半、題名も表紙もないA4判の紙1枚が、国会内にある記者クラブで報道陣に配られた。文末には「衆議院議員 細田博之」と記されていた。議長の立場ではなく一議員として配布した文書であることを示していたが、問い合わせ先などの記載はなかった。
文書には、2018年と19年に教団の友好団体の会合に計4件出席したことや、関係団体からインタビューを受けたこと、選挙の際に関係団体から「私を支持するとの意向があったことは事実だ」などと記されていた。行数は20行。一つひとつの会合などについて細かな説明はなかった。細田氏本人が直接取材にも応じなかった。
文書にある会合は、どういったものなのか。
これまでの朝日新聞の取材で…
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- 【解説】
衆院議長がなぜ、自民党籍を抜くかというと、それは野党も含むすべての民意を代表する立法府の長だからです。三権分立のなか、自民党出身であっても、ときに行政府に対して苦言を呈する姿勢が必要です。一議員の立場よりもずっと高度な公正さ、高潔さが求めら