野党サバイバル 第1党の生きざま③ 鈴木宗男氏に聞く
自民党政権の中枢を経て、民主党政権では衆院で統一会派を組み、現在は日本維新の会に身を置く鈴木宗男・国会議員団副代表。刑務所での生活も経験し、酸いも甘いも知る鈴木氏に、維新と立憲民主党を軸とした野党の「この先」を聞いた。
――複雑な政治遍歴をたどっていますが、政治家生活の集大成を迎えた今、なぜ維新を選んだのですか。
「2019年の参院選で維新は、全国政党を目指して北海道からも、という考えがあった。政権の中からも『維新から出てもらうことが政治の安定にはいいんじゃないか』という、ありがたい声もあり、私は維新から出たんですね」
野党サバイバル 巨大与党との向き合い方
野党第1党のあり方に注目が集まっている。その針路は政治に緊張感をもたらすことも、また政治不信を招くことにもつながりかねない。野党第1党の役割とは何か。臨時国会を前に、党運営から距離を置く「野党内野党」の実力者たちに話を聞いた。
――維新のどの部分に共感を抱いたのでしょうか。
「維新の『是々非々』のスタンス、身を切る覚悟と決意。国会議員の定数3割削減、歳費3割カットです。2005年、私が北海道の地域政党『新党大地』を立ち上げたときに掲げたのも、定数3割削減、歳費3割カットでした。大阪でやったことを国政でもやるのが大きな役割だと思っています」
――かつて協力関係にあった民主党を源流とする立憲で政治をやる考えはありませんでしたか?
「民主党も政権から離れたら、共産党にすり寄る動きが出てきた。共産党が出てくる政治は私の頭にはありません」
――維新は「是々非々」とし…
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