県内4議員が旧統一教会関連団体と接点 自民党調査
自民党が8日に公表した、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」や関連団体と党所属国会議員との関係についての点検結果では、福岡県選出議員のうち、鬼木誠氏(衆院2区)、宮内秀樹氏(同4区)、鳩山二郎氏(同6区)、武田良太氏(同11区)の4議員が接点を認めた。
調査は教団や関連団体が開いた会合での講演や寄付の有無など8項目にわたり、議員が自己申告で回答。県選出の4議員が関連団体の会合に出席し、あいさつしたと答えた。また、鬼木氏と武田氏は教団や関連団体に会費を支払ったと回答した。
朝日新聞社が実施した、全国の国会議員や都道府県議、知事を対象に教団との関係を尋ねるアンケートでは鬼木氏以外の3氏は無回答だったが、今回の党の点検で認めた。
鬼木氏や宮内氏の事務所によると、両氏は2019年7月、教団の関連団体である九州平和大使協議会が主催した「九州の未来戦略・海洋エネルギー・産業の展望」と題する会合に出席し、あいさつ。ともに支援者を通して招待され、教団との関連は認識していなかったという。
鬼木氏は20年3月に、都内であった関連団体「世界平和女性連合」の懇親パーティーに出席。食事代を含む会費2万円を支払った。鬼木氏は朝日新聞の取材に「旧統一教会が名称を変更したことは知らなかった。知っていれば、女性連合は名称が似ているので警戒したと思う」と説明。「旧統一教会は宗教と関係なく政治家に近づいてきているとわかった。いまだに被害があり、反社会性のある団体であれば、党の方針に基づき今後は付き合いを絶っていく」と話した。
鬼木氏は県議だった11年11月、世界平和女性連合が主催する留学生の弁論大会に出席したという。途中で退席したが、鬼木氏の妻が代理で審査員を務めたという。鬼木氏は「統一教会と関係があるようだと聞いていたが、どれくらい深い関係か知らなかった。会自体にも宗教色がなかった」としている。
宮内氏の事務所の担当者は「選挙などでの支援は受けていない。今後は会合に参加する際、主催団体を精査したい」と話した。
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