解雇されかけたら裁判を起こす！２社から計4700万円を勝ち取った“モンスター社員”の「ヤバすぎる戦術」

「会社と戦う」という第三の道

ぜひこの解雇の問題を、自分事として考えてみてほしい。クビになった労働者は収入が絶たれるわけで、つまり生活基盤が崩壊することになる。解雇の十字架のせいで、転職活動も苦戦するだろう。

守るべき家族や自身の幸せのため、窮鼠猫を嚙まざるを得ない状況は充分に想定できる。怒りの感情にも御用心。負の感情は、戦うための強力なエネルギーに成り得るからだ。

まとめると「在職か退職か」「迎合か泣き寝入りか」という考え方はもう古いのだ。弱肉強食の社会で生き残るため、法という武器を装備した若き企業戦士が「会社と戦う」という第三の道を開拓するのは時間の問題である。

補足だが、私の和解調書には「解雇を取り下げ、円満に退社した」という旨の記載がある。よって私は転職活動をする際、「前職は円満に退社しました！！」と笑顔で面接官に伝えることができる。近い将来、日本社会で「ブラック労働者」という新たな社会問題が発生しないことを私は心から願っている。