1980年に起きた富山・長野連続誘拐殺人事件で、死刑が確定している宮崎知子死刑囚(77)の5回目の再審請求について、名古屋高等裁判所金沢支部は9月、死刑囚側の即時抗告を棄却しました。宮崎死刑囚は、不服として、最高裁判所に特別抗告しました。
身代金目的の誘拐や殺人の罪で死刑が確定し、名古屋拘置所に収監されている宮崎死刑囚は2018年12月、富山地方裁判所に5回目の再審請求を申し立て、2020年富山地裁が請求を棄却したため、名古屋高裁金沢支部に即時抗告していました。金沢支部によりますと、9月26日付で即時抗告を棄却し、宮崎死刑囚が9月29日に棄却を不服として、最高裁に特別抗告したということです。
この事件は1980年、旧八尾町の女子高校生と長野市の女性会社員の2人が相次いで誘拐され、殺害されたものです。宮崎死刑囚と知人男性が共犯として逮捕されましたが、富山地裁は「単独犯」として宮崎死刑囚に死刑を言い渡し、1998年に最高裁で死刑が確定しています。