後援取り消しのピースロード、自民党の国会議員らが実行委員務める
熊本県は2日、イベント「PEACE ROAD 2022 in KUMAMOTO」について、後援を取り消したと発表した。熊本市と八代市も同日、後援取り消しを発表した。
県によると「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の関連団体「UPF(天宙平和連合)」のプロジェクト。旧統一教会とUPFの関係が報道などで注目されるなか、「UPFのプロジェクトであるピースロードに対し県民の不安と懸念が増大しており、名義後援を継続することは不適当」と判断したという。
県観光交流政策課によると、県は2018年から同種のイベントを後援。今年も2月に「自転車で県内各地を回り平和を訴える」という事業内容で後援の申請を受け、3月に承諾通知を送っていた。
県の内規では「政治的、宗教的目的を持っていないか」など6項目について適否を判断した上で、後援を出すことになっているが、担当者によると「当時は気づかなかった」という。
イベントを主催した実行委員会の委員には県内選出の自民党の国会議員も名を連ねていた。朝日新聞の取材に対し、木原稔氏(衆院熊本1区)は2018年から、西野太亮氏(衆院熊本2区)は22年、馬場成志氏(参院熊本選挙区)は20年ごろから務めたと回答。木原氏も馬場氏も「実行委のメンバーから打診を受けたことがきっかけだった」と説明し、3氏とも旧統一教会とのつながりは「認識していなかった」という。
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