山上容疑者、20代前半に自殺図る 母が献金、食べ物ないほど困窮か

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 安倍晋三元首相(67)が銃で撃たれた事件で、殺人容疑で送検された山上徹也容疑者(41)の伯父(77)が15日、報道各社の取材に応じ、母親が入信直後から教団に多額の献金を繰り返し、3人の子どもたちが食べる物がないほど困窮していたと説明した。容疑者は20代前半で自らに生命保険をかけて自殺を図ったこともあったという。

 伯父によると奈良地検は12、14日に山上容疑者の母親に事情を聴いたという。母親の体調について「疲労困憊(こんぱい)の状態が続いている」と話す。

 伯父によると、容疑者の父親は1984年に急死。母親は91年、宗教法人「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」に入信した。伯父は「直後に2千万円、すぐ後に3千万円、さらに1千万円を献金した」と説明。夫の生命保険が原資だったという。

 98年には母親の父である山上容疑者の祖父が亡くなった。祖父から相続した土地を売却するなどし、母親はさらに約4千万円を献金したと伯父に伝えている。ほかにも数十万円~100万円の献金を繰り返し、2002年には自己破産した。献金の総額は1億円に達したという。

 母親は伯父にも献金するよう求め、何度も自宅を訪ねてきたため「お茶をかけて帰らせたこともある」という。

 一方、同連合の説明では母親は今も会員という。また同連合は、「母親に05年から14年までに5千万円が返金された」とする文書を朝日新聞などに出している。

 母親の入信後、子どもたちの…

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