ニッパツ、長野にEV向け基板工場増設 100億円投資
ニッパツは、電気自動車(EV)向けの金属基板の需要増に対応し、長野県駒ケ根市にある工場の隣接地に生産棟を増設する。生産するのは動力などを制御する半導体を搭載する金属基板で、EVの生産拡大により受注が増大している。既存工場の設備刷新も含めて約100億円を投じ、需要増に対応する。
中央自動車道の駒ケ根インターチェンジから車で5分の場所に位置し、延べ床面積1万3000平方メートル。2024年10月に着工し、26年5月に稼働する予定。
同社の生産能力は既存工場の設備刷新や22年に実施したマレーシアの工場の生産能力増強と合わせ、22年3月期の実績比で約2.5倍に向上する見込みだ。
新工場は半導体の冷却につながる高い放熱性の確保など次世代の金属基板の開発・生産にも対応できるようにする。人工知能(AI)を活用した自動検査も取り入れる計画だ。さらなる需要拡大に備え、追加の設備投資も検討するとしている。
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