都心では見たことない「意外な光景」が…埼玉県川口市や蕨市に移り住んできた「ワラビスタン」たちの「リアル」

野田 洋人, 週刊現代

アパート住民の変遷

駅周辺では男性の姿だけしか確認できなかったが、住宅エリアでは違うようだ。彼女らの子どもたちは、笑いながら公園内を走り回っている。ミニカーを手に遊んでいる子どももいる。

鉄棒に触って「ちょー熱い!」と完璧なイントネーションの日本語を話す女の子は、日本人の友だちと遊んでいた。

 

同地区に住む日本人女性は、諦めた口調でこう語った。

「クルド人の住んでいるアパートは、もともと日本人が住んでいたのだけれど、老朽化して誰も住まなくなったのです。そういうところに最初は中国人が住み始めたので、この辺りには中国人が増えたのですよ。数も多いし、その頃は大変だった。その後、彼らは出ていって団地やマンションに移り住んでいます。

その後にきたのがクルド人です。彼らは日本語がほとんど話せないけれど、人柄はいいのよ。明るいし、子どもはかわいいし、あんまり口に合わないけれど、クルド料理もお裾分けしてくれるしね。

でも、夜でも声が大きくて喧嘩しているのかと思うくらいなんです。音楽もうるさいわね。出て行けとも言えないし、もう住んでしまっているから、同じ住民として仲良くやるしかないですよ」

(つづきは後日公開予定です)

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連載記事『埼玉県川口市、蕨市…通称「ワラビスタン」!日本に暮らす2000人以上のクルド人をまとめる「ビッグボス」の正体』では、現地の“知られざる実態”について、詳しく報じています。

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