暇空茜

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暇空 茜
人物
生誕 水原 清晃(みずはら きよてる)
1982年または1983年[1]
大阪府
国籍 日本の旗 日本
職業
YouTube
チャンネル
活動期間 2021年 -
登録者数 20.4万人
総再生回数 3971万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年8月20日時点。
テンプレートを表示

暇空 茜(ひまそら あかね[2]1982年または1983年[1] - )は、日本の男性ゲーマー[3]ゲームクリエイターYouTuberブロガー[4]。株式会社グラニ元取締役[5]。 本名は水原 清晃(みずはら きよてる)[6][7][8]、配信サイトnoteでの表示名は暇な空白。「無職一般富裕オタク」を自称している[1]

経歴[編集]

大阪府出身[9]。祖父をシベリア抑留で失っていると自称している[10]。水原の自称によれば、中学受験で東大寺学園中学校・高等学校に入学したが学業に身が入らず不登校になった[11]。以前から父親に殴る蹴るなどの家庭内暴力を受けていたが、登校を強要する父親との口論の末に父親を刃物で刺す事件を起こし警察沙汰になり、高校を中退し、大学入学資格検定合格後、近畿大学文学部へ入学したという[11]

若年期はコンピュータゲームに熱中していたという。水原の自称によれば、『ファイナルファンタジーXI(FF11)』で難関とされる『闇の王』を最初に倒した『Apos』というプレイヤーは水原であり、またアニメソードアート・オンライン』の主人公である『キリト』は前述における闇の王を討伐する際に水原が使用した戦法に似たスイッチといった戦法を使っており、自身を模倣した人物だと自称している[12]。が、実際は水原本人達は使用しておらず、グループの1人が提案した作戦が広まり、その際に勝手に名前がつけられた模様である[13]。また、原作者本人が雑誌の取材で「キリトのモデルはいない」と公言しており、X(旧Twitter)上においてはApos、及びApos戦法の存在は知らないと発言している。(参考としてApos戦法とキリトの使用しているスイッチ戦法は少しニュアンスが異なっているため完全に模倣したとは言い難い)。(なおAposは特別ゲストとしてFF11公式企画に招待された[14]ほか、公式ファンブック『ヴァナ・ディール トリビューン』に掲載されたことがある[15])。FF11以前には『ウルティマオンライン』を遊んでおり、水原は『ウルティマオンライン ビギナーズガイド』(ローカス、2001年9月28日)他6冊の編集に関わった、と水原は自称している[16][17][18]

水原の自称によれば、大学卒業後、2007年にセガに入社し、ゲーム開発者となったという[1]。その5年後、gloopsに転職し、2012年にはgloopsにいたメンバーと共に「グラニ」を創業した、と水原は自称している[1]。グラニ社で開発したと水原が自称する『神獄のヴァルハラゲート』は「大ヒット」(水原による表現)を記録し、グラニ社は売り上げが伸びて急成長し、時価総額が100億円近くに達した、と水原は主張している[1]。また、2018年頃には、Cygamesに所属していた[19]

作家の山本一郎によれば、水原は一種のプランナー職を務めており、ソーシャルゲームにおけるイベント、データテーブル、ゲームシステムを設計する一点突破の仕組みづくりのプロフェッショナルであったという[20]

2020年頃から、インターネット上の著名人の真偽不明な個人情報を暴露するという「認知プロファイリング活動」(詳細は後述)を開始。2022年から開始した、仁藤夢乃に対しての認知プロファイリング活動、付随して行われた住民訴訟などが報道され、注目を集めるようになった。

グラニ社とのトラブル・訴訟[編集]

2013年1月1日に水原はグラニ社の取締役に就任したとされるが[5]、その後、グラニ社長との間で金銭問題のトラブルが発生した。内容は水原がグラニ社との雇用契約を結んだ当初の条件が履行されなかったこととされる[20]。このためグラニ社長と水原との関係が悪化したという。

同年、水原はグラニ社長を相手取って1億1294万1261円の収益金配分とそれに対する遅延損害金の支払い求めて民事訴訟を起こした(平成25年(ワ)21900号収益金配分請求事件)[21][22]。この裁判は一審で420万円の支払いを認め、残りを棄却する一部認容・一部棄却がなされ[23]、原告・被告ともに控訴。控訴審では開発過程を明らかにするためにチャットログの開示を求める文書提出命令の申し立てが追加され、文書提出命令に関しては2016年に請求が認容された(平成28年(ウ)第10038号文書提出命令申立事件)[24]。一方、収益金配分請求事件の係争中であった2015年には、保有株式の持分比率の低下によって損害を被ったとして損害賠償請求を提起(平成27年(ワ)第8708号損害賠償請求事件)[25]。第一審では5億7469万3828円の限度で請求が認容されたものの、控訴審では3億9998万5814円に減額[26]。水原の上告によって最高裁まで争ったものの、2022年に上告が棄却されて判決が確定した[25][27][26]。一連の裁判により、水原は6億円を得たとされている[1][20]

この裁判の結果について、水原は

「これだけ高額な損害賠償請求を起こすには莫大な弁護士費用がかかります。僕は勝訴するまでは、約2000万円の借金を抱えているピンチにありましたが、途中、相手方が提案してきた3億円の和解案も蹴ったうえで、勝利を収めたのです。弁護士は『100人中100人が和解します』と青ざめていましたが、僕は納得できない理由で妥協ができない性格です。この姿勢はColabo問題でも貫いています」

と新潮社のインタビューで述べた[1]

認知プロファイリング活動[編集]

水原は後述の、仁藤夢乃に対する追及で著名になったが、2020年から同様の「認知プロファイリング」と称する活動をしている[28]。それは、ターゲットにした人物が「裏ではこのような悪行を働いている、明かしていない経歴や性嗜好はこのようなものである」と憶測し主張することである。例としては、「出勤という言葉は普通の社会人は使わない、その言葉を使う女がいれば風俗嬢である」という認知プロファイリングを披露している[29]。認知プロファイリングを行う以前の水原のTwitterのフォロワーは100人程度であったが[30](出典の1時間12分頃より)、活動によりフォロワーが増えていった。

ターゲットになった者には、Twitter上のインフルエンサーで「手嶋海嶺」と名乗る人物[31]、「神聖童帝ゆとう1世」と名乗る人物[32][33]、「シュナムル」と名乗る人物などがおり[34]、「ゲイである」「ペドフィリアである」「月収12万円の最底辺である」「在日韓国人である」「妻子持ちというのは嘘である」といった主張をTwitter、note、Youtubeで発表し、注目と収益を得た。手嶋海嶺は「属人論法による侮辱的非難」と認知プロファイリングを批判している[33]

シュナムルと名乗るフェミニズム的な言動の多い男性の真偽不明な情報を公開し特に多くの収益を得られた後、次のターゲットを水原が探していた際、水原の友人である「なる」と名乗る人物が「(同じようなフェミニズム的思想者のうち)有名な人といったら仁藤さんでいいんじゃない」と提案し[30](出典の1時間14分頃より)、水原は彼女をターゲットにするようになり、後述の「フェミニストに対する活動」が始まった。

フェミニストに対する活動[編集]

水原は、「これまでツイフェミと呼ばれる人たちが、漫画やアニメなど色々なコンテンツを燃やしてきたことをご存知の方は多いかと思います[35]」と述べ、フェミニストとの対決を宣言している。

水原は、そのきっかけになった出来事の一つとして、漫画『宇崎ちゃんは遊びたい!』の献血キャンペーンポスターの炎上騒動を挙げている(詳細は作品の項目へ)。水原は「作品を燃やすな。クリエイターが一生懸命作り出した作品に泥をかぶせ、排除しようとするのは行き過ぎだ。漫画文化の未来を閉ざそうとする攻撃を許すわけにはいかない」と主張した。水原は、「ツイフェミが漫画の作品を燃やし、社会的に排除している」と考え、2022年5月からYouTubeのチャンネルで本件を取り上げるなど、「作品潰しに動いていた人物のウソを暴くなどの調査」を始めた[1]

水原は次に、日本各地の温泉地を美少女へと擬人化した企画『温泉むすめ』のセクシャルな設定についての炎上騒動(詳細は作品の項目へ)に関して、批判のきっかけとなるツイートを行った一般社団法人『Colabo』代表の仁藤夢乃を攻撃対象とした[1]。仁藤をターゲットにするよう提案した、水原の友人「なる」は、「たまたまそこに仁藤夢乃さんがいて仁藤夢乃さんの直近事例がたまたま温泉むすめだった程度では・・・」と述べている[36]

水原は仁藤に「ゆめにゃん」という独自の愛称をつけて呼び[37][38][39]、仁藤の写真や似顔絵をYoutubeの動画やTwitterで繰り返し使用している[40]。水原が使用する仁藤の似顔絵は漫画家の知るかバカうどん提供によるもの[41]

水原は、「仁藤さんは、作品に対して一方的に、自分たちの倫理観によって悪と決めつけ断罪して攻撃してきた」「仁藤さんの批判によって、温泉むすめの運営会社は『スポーツ文化ツーリズムアワード2021』の表彰を辞退までさせられた。このやり方は魔女狩りのレベルだ[1]」「色んな人と関わって作品を作っている以上、作者は自分の思いだけで言い返すのは難しい。クリエイターはクライアントとの関係や世間的なイメージなどを人質に取られている。フェミニストはそういう反論できない人に向かって石を投げるので、これは許せない[35]」などと主張し、「じゃあ、僕が代わりに戦おう[35]。あなた方がやっている事業は、後ろ暗いところはないんだろうな?徹底的に調べ上げてやると覚悟を決めた」として、Colaboに関連する内容について行政への情報開示請求や住民監査請求を行っている[1][42](住民監査請求の詳細は後述)。

水原は「調査結果」をnoteYouTubeTwitterで随時ネット投稿・公開している[43][44][45]。Colaboに類する団体である若草プロジェクトBONDプロジェクトぱっぷすへの追及も行っており、それらを総称して「WBPC」と呼んでいる[46]。また、赤い羽根共同募金に対しても疑惑があると主張している[47]。水原は「公金チューチュー」といった表現もしており[48]、「ナニカグループ」という言葉を使ってそれらの法人の利権や思想に関する主張をしている[49]小川たまかがTwitterでナニカグループの定義や意味について質問した際は、「個人からの質問に回答する義務は無い」と回答を拒絶した[50]が、一方で同じくTwitter上で「ナニカグループはアメーバのような集合体である[51]。黒幕とかはいない[52]。誰がトップとかもない。反日と左翼と北朝鮮とツイフェミの集合体[53]」「1つの思想で動いてるチームじゃなくて、利益でつながっている[54]。統率はとれてない。だからアメーバみたいな群体である[55]」「北朝鮮(正義連)、共産党、立憲民主党、社民党、れいわ新選組、矯風会(在日キリスト)、抱樸(奥田知志、SEALDSとか)、日本赤軍がバックにいる。厚生労働省(村木厚子)もついてる[56][57]。日本財団、警察官僚、東京新聞、朝日新聞、毎日新聞あたりにも根を張ってる。ナニカグループに逆らうと、総出で社会的に殺される[58]。草津冤罪事件もそんな感じだった。連携して文化を燃やしにくる[59]。ナニカグループと戦わないと、文化は全て焼き尽くされる[60]」と主張している。

水原によるこれらの投稿に対して、Colabo側は2022年11月、水原による「生活保護不正受給」などの主張は事実無根であり「団体と代表理事の仁藤夢乃に対する誹謗中傷が過激化している」として、水原に対して損害賠償と記事削除を求める訴訟を東京地裁に起こした[61][62]

Colabo側弁護団の神原元は、衆議院第二議員会館で行われた会見で「デマを積み上げて信用を傷つけるサイバーハラスメントで、本質は『女性の権利のために立ち上がった人が気に入らない』という女性差別だ」[61][62]「リーガルハラスメントという言葉があり、合法的な嫌がらせだ。行政の透明性を高めたいなどの目的でやっているのかということだ。制度の濫用だ」[63]などと水原を批判した。ネット上では「弁護士が住民監査請求という市民の権利行使に対して使う言葉ではない」との反論があった[1]。また、この会見によって「リーガルハラスメント」がTwitterのトレンドに入り、水原のTwitterフォロワー数がその後1ヶ月で10万人以上増えるなど、この問題への注目度はさらに高まった[1]。水原は、「この会見での弁護士の言動は敵失だった」としている[1]

このColabo側の訴訟に対して、水原は争う構えを見せている[35]。また、各種訴訟を行う・受けるための費用としてカンパを募っており、開始から24時間で2200万円[1]、7月31日時点で1億1104万7149円の支援が集まった[40]。自身へも殺害予告等が送られてきているとして、被害届を出すと述べた[35]

水原のこれまでの行動は基本的に単独行動であり、情報開示請求も住民監査請求も初めてというノウハウのない状態で行っている[1]。下記の住民監査請求でもほとんどの請求内容が退けられてはいるが、「監査委員もゆりこの言いなりっぽいから、司法でやるしかない」として住民訴訟を複数提起している(詳細は後述)。

これらの活動は、文筆家の室井佑月が「私は暇空の味方」[64]と支持の表明をするなど、著名人からも言及され注目を集めた[65][50]。評論家の白川司は、水原を「萌え系が新しい保守のあり方として成立する過程で誕生したニュータイプのヒーロー」と評した[47]。塩野谷恭輔は、水原の主張は「右派」的であると述べている[66]

文芸評論家の藤田直哉は、水原が「ラスボス」という表現を使うなど不正を探すオンラインゲームを集団でプレイしているかのような「ゲーム的な運動方法」だと分析した上で、米国で実行者がQアノンなどの前身になったとされるゲーマーゲート集団嫌がらせ事件と似ており、心配だと述べた[3]。水原の支持者についてQアノンをもじった「暇アノン」という蔑称が生まれている[1][67]

2023年1月、一連の動きの中で名誉を傷つけられたとして、水原は神原元太田啓子伊藤和子の3弁護士を提訴したと公表した[68]。また、望月衣塑子菅野完に対しても訴訟を提起した[46]

妨害行為や情報暴露行為の否定[編集]

水原は、2022年12月14日の時点で、「僕は正式に権利として認められた知る権利や手続きを使って戦います。バスカフェやコラボ事務所へのリアルでの突撃、秘匿されてる10代女子シェルターの情報暴露、このような行為を一切否定します。僕の賛同者はこのようなことをしないでください」「そのような迷惑行為を確認した時点でブロックします」としている[42]。例え暇空の賛同者であってもブロックすることを明言しており[69][70]、「俺のブロックのトリガーは羽より軽い」とも発言している[71]

また同年12月9日以降、「俺はなるくんと弁護団としか組んでない[72]」「俺の味方(仲間)はなるくんと弁護団だけ」と何度も表明しており、他のWBPCを追及する人についても仲間として一切認めない[73]

住民監査請求・住民訴訟[編集]

住民訴訟を行うにはまず住民監査請求が必要である。監査委員に対して住民監査請求を行った後、監査委員が出した結果に不服がある場合は裁判所に対して住民訴訟が行われる。

水原はColaboが行った若年被害女性等支援事業の委託契約をめぐる会計に不審な点があるとして2022年9月と11月に東京都監査委員住民監査請求を行った[74][75][76][77]。9月分は棄却。11月分は2023年1月4日に結果が公表され、ほとんどの請求事項は「妥当でない」と退けられたが[78]、領収書がない経費が計上され、領収書があっても疑義があるケースが確認されるなどとして、「精算には不当な点が認められ、その限りでは本件請求には理由がある」と認定。東京都福祉保健局に2月28日までの再調査を勧告した[79][80]。東京都の住民監査請求で勧告が出たのは2016年8月以来、約6年ぶりであった[81]

水原は2023年1月公表の監査結果について「監査の段階でColaboが新たに出してきた帳簿をもとに、僕の主張の大半を退けている」「その新たな帳簿は、これまでcolaboが公開していた会計書類と矛盾する。現時点で信頼性は皆無」「まったく納得していません」として、住民訴訟を提起した[1][82]。3月13日、住民訴訟の初回口頭弁論が行われた。この口頭弁論では、水原側代理人を務める弁護士の渥美陽子によって、水原による声明文が読み上げられた[83]

2023年3月3日に再調査結果が公表され、複数の事業を担当している税理士などの報酬を案分せず計上した経費など約192万円を経費と認めなかったが、これら以外の事業費2713万円は経費として認定された。Colaboが委託費の上限2600万円を上回る経費をかけて事業を行ったことが確認されたため、都に返還される委託費はゼロという結果になった[84][85][86]

水原はColaboに続いて東京都の若年被害女性等支援事業の委託を受けたBONDプロジェクト若草プロジェクトぱっぷすの3団体に対しても「様々な点において不当がある」などと主張し、2023年2月から3月にかけてに8件の住民監査請求を行った。東京都監査委員は同年4月から5月にかけて、「主張には理由がない」としてColaboと同様に8件の住民監査請求を棄却した[87][88]。それを受け2023年5月に若草プロジェクト、BONDプロジェクト、ぱっぷすの3団体に対しても住民訴訟を行った[89]

のりこえねっとへの提訴と敗訴[編集]

2022年12月、水原がYoutubeに投稿した、仁藤夢乃を批判する2件の動画がDMCAに基づく申し立てにより削除された[90]。申立人は「のりこえねっとTube」で、動画中に使われた仁藤の顔写真への権利を主張した[40]。水原は即座にYoutube運営に対して異議申し立てを行い、Youtube運営はのりこえねっとに対してこの著作権侵害について法的措置を取った証拠を提出するよう求めた[91]が、法的措置が取られなかったため、水原の異議申し立てが認められ、動画は復活した[92]

水原はこの件について「不当な著作権侵害申し立て」[90]であると主張し、のりこえねっとへ、不法行為に基づく165万円の損害賠償請求訴訟を提訴した[93] [94]。この提訴について水原は「俺は不当な攻撃されると燃えるんだよ 思い知らせてやる」と述べた[40]。この訴訟における水原の代理人は弁護士の垣鍔晶[94]

仁藤によれば、当事者尋問について水原は「身の危険があるため衝立がなければ出ない」として拒絶した[95]。これに対し仁藤は「彼らの嫌がらせでデマ、殺害予告レイプ予告、自宅近くに変な男が来るとか被害受けてるのは私たちなのに。私達は正々堂々闘うつもり。彼らはネットではイキってるけど、ネットではイキったこと言うけど現実の法廷での裁判ではすごく逃げてる感じ。そういう人達を応援してる人達も早く、おかしいと気づいてほしい」と述べた[95][96]。一方で、この仁藤の主張ついて水原は「裁判長が衝立かビデオでやるとか?って提案したら、神原弁護士が衝立もビデオも認めない!って吠えただけなのに、それを俺が衝立求めたとか嘘を広めた」と主張している[97]

2023年8月24日、中島基至裁判長は水原の訴えを棄却し、訴訟費用を水原の負担とした[40]。のりこえねっとが権利を主張した写真は、新聞記事に仁藤の写真を載せるためにのりこえねっとがカメラマンに撮影を依頼して作成したものであり、のりこえねっとが権利を持っていると認定され、判決文には「したがって、原告の主張は理由がない」「原告の主張は採用することができない」と記された[94]。判決言い渡し日には、水原も代理人の垣鍔も出廷しなかった。

判決に対し水原は、「過去にこういうことがありましたという証言だけで物証もなく、そのときに著作権が譲渡されていたと認めるのはいかがなものかと思う」と疑いを再提起したが、DMCAでの攻撃をこれ以上させないという目的は達成したため控訴せず、のりこえねっとから訴訟が提起されたためそちらの防御訴訟で改めて戦うとした[98]

のりこえねっとの代理人弁護士の神原元は「弁護士を20年やっている中で体験したことのない裁判だった。原告は訴状1本出して、それ以上の反論がなかった」「著作権があるという証拠を見たら、参りましたと。常識ではちょっと考えられない裁判」[40]「裁判そのものが遊びになっている。こちらを嘲笑する道具になっちゃってる」と述べた[99]。また、動画の削除からわずか4日で水原が提訴したことについて、「普通の弁護士だったら(依頼者が言う通りなのかどうか)調べますよね。4日ということは何も調査せずに裁判を起こした」「こんなことで社会に迷惑をかけることが許されるのか」と、垣鍔晶を批判した[40]週刊金曜日は垣鍔への電話インタビューを試みたが、保留の後に一方的に電話を切られたという[40]。のりこえねっと所属の辛淑玉は「確かなのは、Colabo叩きの一環としてのりこえねっとを使ったということ」「のりこえねっとにとっては、申し訳ないけれど軽い裁判でした。でもそれにつきあわなければならないしんどさがある」と述べた[40]

この判決について弁護士の中川卓は、「なぜこれで提訴できるんだ!何か秘策があるのか!?と思ったら何も無かった件」と述べた[100]

のりこえねっとは2023年7月に、仁藤の写真について著作権侵害で水原を訴え、係争中[40][101]。また、写真のカメラマンも著作権侵害で水原を訴え、係争中[101]

その他の訴訟、刑事告訴[編集]

前述の「フェミニストへの活動」により多額のカンパ金を集めた水原は、その資金を使用し、特にフェミニストと自称しておらずColaboとも関係がなく公金不正にも無関係な者へも大量の訴えを起こすようになった。また、水原の「認知プロファイリング」により名誉を傷つけられたとして水原を被告とする訴えも起こり、更には水原を被告人とする刑事告訴も発表された。

以下は、水原が提訴した者のうち著名な人物。フェミニストについては「フェミニストへの活動」の項へ。

菅野完との訴訟、刑事告訴[編集]

2023年1月5日、菅野完は自身のYoutubeチャンネルに『1/5(木)朝刊チェック:Colabo「問題」の分水嶺ーーあるいは暇空は何をミスったか』と題する動画配信を行い、その中で水原によるColaboへの追求を批判した[103]。菅野は上場企業に勤務していた経験やNPOに携わった経験から、Colaboに瑕疵はないと主張した。

その中で「(水原の文は)最初の2行を読んだ段階で、社会人が読むに値しない文章だってことはわかる」(動画6分30秒頃)、「アホがコメント欄で東京都の天下りとか闇なんじゃないのとか言うてるけど、その闇暴きたかったらあんなやり方で出るはずがない。名刺作って取材して、顔晒して体晒して取材行って、で『俺のコキネタを批判するな』でもいいんですよ、己の言いたい言葉で己の言いたいように表現するってことをやらない限り誰にも響かない」(動画34分頃)、「Colabo問題ここまで盛り上がってるのになんでメディアが取り上げないのは何故かって、当たり前ですよ。メディアもアホやないんやから。なんの問題もないの2秒でわかるんやから取り上げようがないってのが1つ。それと、言いたいことと言ってることの間に乖離があるよねと」(動画35分頃)、「まともに相手したらあかんねんって。本人何言うてるかわからんキチガイやねんから。そんなもんセンズリやりすぎて頭ポン回ってるのと変わらねんから」(動画47分頃)などと発言した。

また、1月7日には『【悲報】暇空さん、Colabo問題で敗北宣言を出してしまう』と題した配信を[104]、1月8日には『【無様】エコーニュース、逃亡:極めて単純な事実を理解できない暇空の支持者たち』と題した配信を行い[105]、一貫して水原を批判した。

4月11日、菅野の配信動画3つに対して、水原は損害賠償請求訴訟を提訴したと発表した[106]。水原は1つの動画に対し100万円、計300万円を求め、菅野の発言を全文書き起こしnote上で有料販売した。タレコミで菅野の動画について知らされるまで、水原は菅野の存在自体を知らなかったという。

9月22日、菅野は自身の配信した動画の内容を水原に無断で全文書き起こされnoteで有料販売されたことを巡り、著作権侵害事案として発信者情報開示請求訴訟をnoteに対し起こし、請求が認められたことを発表した[107]。水原の情報を入手次第、民事と刑事の両方で水原を訴えると宣言している。

男子大学生との訴訟、刑事告訴[編集]

男子大学生はTwitterやnoteにて実名で活動しているが、一般人であるためWikipedia上では「A」と仮称する。

発端は、2023年3月4日に水原が東野篤子に「メスになった青識」と引用リツイートで語りかけたことにある[108]。それまで二者がやりとりをしたことはなく、突然の水原の言葉の意味が通じることはなく、東野は「なにがおっしゃりたいのか、きちんと説明してください」[109]「なぜこんなことを言われる必要があるのでしょうね」[110]と返信した。水原は「メスって言われたくらいで切れるならTwitterで議論なんてゼッテーむいてない だって生物学的な区分だろ」と東野を批判し[111]、東野を繰り返し「メス」と呼び[112][113][114][115][116][117]、東野が水原をブロックしたことで会話は終わった。

国際政治学者で軍事情報にも明るい東野は、「軍事クラスタ」と称される、Twitter上で軍事について語り合うことを好む層から支持を得ており、水原は東野への「メス」発言により軍事クラスタから批判を受けた。水原は対抗し、「やっぱ覚えるだけの趣味ってやべーな でんちゃとせんちゃだけは身内にいたら止めよう」と[118]、「戦車」を「せんちゃ」と幼児語のように表記して軍事クラスタを表す単語として使い、Twitter上で盛んに言い争うようになった。

Aはキングス・カレッジ・ロンドン戦争学部に在籍する日本人大学生で、軍事クラスタに属しており、水原を批判するようになった。水原が軍事について語るツイートのキャプチャを引用しながら「暇空氏が「戦争と戦略の天才」を自称なさるなら、ぜひ弊学でPhD(博士号)を取得していただきたいですね。えっ、近畿大学ご卒業?いや、その「キン大」じゃなくて、キングス・カレッジ・ロンドンで戦争学を専攻いただいて、その華麗なる実力を拝見したいものです」と述べた[119]。また、水原が東野を批判する文に対し、Aは「「書き手の頭の悪さがよく分かる記事」でした」と延べ、水原と対立するようになった[120]。水原はAに対し「なんかなーうさんくさいねん」[121]という閃きから、Aがキングス・カレッジ・ロンドンの学生であるというのは嘘だと主張するようになり、Aに対し様々な認知プロファイリングをするようになった。水原を支持する多くの人物がAへの認知プロファイリングを信じるようになり、後に訴訟を経てnote運営によって削除された「Aまとめ」(仮称)と題されたnoteの記事には17,038もの「スキ」がついた。

水原はAに神奈川出身という説があり、かつイギリスに居住していることから、神奈川県に存在する「英国屋」というソープランドにAが通っていると認知プロファイリングし、TwitterやnoteやYoutubeで主張するようになった[122][123]。また、Aが友人女性と一緒にいる写真について「ソープ嬢だ」と認知プロファイリングした[124]。Aはそれらの認知プロファイリングを全て否定し、在学を証明する写真の掲載や説明を行い、またAの友人女性は実名アカウントから「自分は本当にAの友人である」と証言したが、水原の認知プロファイリングは止まらず、インターネット上の話題を取り上げる「時事系Youtuber」と称される者たちの間でも水原の後追いが流行し、Aの実名を挙げて「ソープランドに通っている」と主張する動画が大量にアップロードされた。また、水原と共同でYoutubeチャンネルを運営する「なる」は、Aの父親が医者であるという情報をもとに、Aと同じ名字を持つ病院をAの実家だとして住所を公開し、水原の支持者により、その病院のGoogleマップレビューに低評価が大量につけられた。

Aは水原の支持者によるTwitter上での誹謗中傷についてTwitter, Inc.(現: X Corp.)へ数多くの開示請求を行い、その一部としては、144件のアカウントからの281件の投稿について開示を認められた[125]

2023年7月31日、水原はAを訴えると述べ[126]、申立を取り下げてほしければ、先にAが水原の支持者たちへの申立を取り下げるよう要求した[127]。Aはこれを拒み、水原はAを訴えた[128]

Aが水原の支持者たちへの開示請求訴訟への出廷を控えている2023年9月5日に、水原はその訴訟の期日や部屋番号を公開し、裁判所にAを害するための道具を持ち込めるのではないかと水原支持者らと雑談し、「金属検査にうつらない竹光とかならもちこめるんじゃないかな」と述べた[129]。これに対し水原の支持者らは、「セラミックナイフ」「毒を塗った暗器」「プラスティック銃」などを挙げ、裁判所付近でAを待ち伏せできるとも話し合った。

2023年9月10日、Aは「すみません、死んで楽になろうと思います[130]」「警察からも「被害者亡くなっているとかじゃないので、被害が大きいとは言えませんね」と言われています。それなら、死ねば捜査に本腰を入れてくれるわけですよね[131]」「安倍さんごめんなさい。リンヴォックで潰瘍性大腸炎は乗り切れそうだけど、誹謗中傷や濡れ衣は耐えられません。 いままで頑張ったので、天国で褒めてください[132]」と、水原とその支持者による言動を苦にしてTwitter上で自殺を予告した。文中の「安倍」とは安倍晋三であり、Aは潰瘍性大腸炎を患っていることから、同じ病気を抱えながら首相を務めた安倍晋三を思慕し、生前にも交流があり、また国葬にも出席していた。9月15日に、Aは無事に生きていること、自殺未遂したことを明かした[133]

Aは水原がnoteで作成した記事「Aまとめ」を削除するようnoteに要求したが、noteはこれを拒絶していた。Aは「投稿されたnote記事により、当方の名誉権ないし名誉感情が著しく侵害された。また、当該note記事の書き込みは公益を図る目的の下になされた真摯な意見の陳述とは言えず、違法性阻却事由は認められない」と主張し、記事の削除を命じる訴訟をnote株式会社へ起こした[134]。note株式会社は、「この程度の表現は甘受するべきである」「単なる意見や感想を述べたり疑問を呈したりしているに過ぎない」と反論したが、2023年9月14日にAが勝訴。該当記事は削除された。また、この訴訟により水原の発信者情報がAへ開示された。

Aは夏季休業による帰国中に、弁護士を雇わず本人訴訟によって開示請求などを行っていたが、休暇終了と共に渡英するため、神原元弁護士との委任契約を結び、また水原を刑事告訴すると発表した[135]。Aは安倍晋三を敬愛し自民党を支持する保守主義者であり、極左人権派弁護士とも称される神原とは思想が正反対であるが、委任契約についての発表の中で、以下のように記載した。

 やや蛇足ながら、率直に申し上げて、私は神原弁護士と政治的な主張や見解が必ずしも一致しないでしょう。おそらく討論を始めたら、意見が合わないことは明白です。しかし、お互いの根底にある「より良い社会にしたい」「みんなが平和と繁栄を享受できる世の中になって欲しい」といった情熱のほか、自由、民主主義、基本的人権の尊重、法の支配といった普遍的価値や原則を共有していると確信します。

 また、これらの普遍的価値や原則は、お互いの意見に違いがあっても議論を重ねながら前へ進んでいくことを理念としているはずです。意見の相違は相手を拒む理由にならず、むしろ、主張や見解が違うからこそ、より良い社会のために手を取り合う必要があるはずです。

 そして、悪質な人権侵害への対抗に、右も左もありません。いまやインターネット上における誹謗中傷は社会問題や人権侵害として広く認識されており、その対策が急務でであるとともに、立場に関係なく団結して立ち向かわなければならないのは明白です。 

 そこで、「暇空茜」または「暇な空白」こと水原清晃に対する一連の法的措置について、豊富な経験を有する神原弁護士にご協力とご対応をお願いすることにいたしました。[135]

その他の主張[編集]

暇空は、WBPC以外の問題についても言及している。

2023年2月頃から、「2022年に発覚した自衛隊での性被害」について、「胡散臭い」と述べ[136]、被害者の女性はスパイもしくはハニートラップ要員であると考えている[137][138]

2023年5月24日、暇空は【推しの子】に関する騒動について、「木村響子はデマを元に騒ぎ立てて迷惑かけたんだからそこは謝罪して訂正しろよ。遺族とか被害者とか関係ない。見もしねえで鵜呑みにして作品潰しにきやがって[139]」と発言する。その翌日、この発言に対して山本寛 (アニメ演出家)は「作品批判で謝罪しなきゃいけないならこいつ含め多くの批評家が謝罪しなければならない[140]」「常識的に考えて、木村花さんの母親が勘違いしたとして、すべきことは糾弾か?『それは勘違いしてますよ』でいいんじゃないのか?[141]」「常識のなさ、情けのなさがオタクの全てだと思う。究極的に非社会的で愚劣な生物だ。僕はそんなけだものたちを人間扱いしない[142]」などと激しく攻撃した。この山本の発言に対して、暇空は「これ、なんか有名な人なの?インプレッションとフォロワー見る感じ無名に見えるけど」と一蹴した[143]。なお、山本寛の書き込みがあった当日中に、山本のTwitterアカウントは凍結された。

2023年6月頃から、ジャニー喜多川の性的虐待疑惑について一貫してジャニーズ事務所を擁護している。ジャニーズ事務所を追及する団体「PENLIGHT」の運営者は希望のたね基金と強い繋がりがあるまたは同一人物であり[144][145]、北朝鮮のスパイ集団だと指摘されている正義連[146]と希望のたね基金に繋がりがあることを指摘した上で、この騒動の裏には希望のたね基金と立憲民主党と共産党が居ると主張している[147]

その関連で山下達郎のことも擁護しており、「今、山下達郎さんが攻撃をうけてるように、ナニカグループは『総攻撃を個人にかけて』潰して、この日本を食い物にしてきた」と主張している[148]

キャラクターとしての暇空茜[編集]

暇空茜と名乗る前は、「暇なアーニャ」と名乗っていた時期がある。その頃には、『SPY×FAMILY』の登場キャラクターであるアーニャというピンクのロングヘアの少女が、シャーロック・ホームズのような古典的な探偵を思わせる装いをした画像をアイコンにしていた。

暇空茜と名義を改めてからTwitterやYoutubeで使っているアバターは、アーニャとは異なるピンクのロングヘアの少女の姿をしている。探偵のような服装で、頭部に紐状の赤いリボンと、緑色の市松模様の布リボンをつけている。水原の友人である「なる」が考え、イラストレーターの「こふじ」が注文を受けて描いた[149]。Youtubeでは、なるも少女姿のアバターを使い、二人の少女の会話形式で動画が進む。なお、動画はなるが制作し、Youtubeとnoteの売上は水原となるが折半している[150]。動画上での声は、VOICEROID琴葉茜を使用。「暇空茜」と琴葉茜は、髪色や特徴的な2つのリボンの配置などキャラデザインが似ており名前も一致するが、水原は「暇空茜」はオリジナルキャラクターだと主張している[151]。こふじは、「二次創作では無いよ。琴葉 茜、紲星あかりのデザイン要素はあくまで引用、パロディとして取り入れてる」[149]「様々な引用やパロディを組み合わせて作り上げた私独自のデザイン」と答えている[152]

出演[編集]

2023年1月10日にYouTubeの番組「ニュースあさ8!」に出演し、百田尚樹有本香と共にColabo表現の自由困難な問題を抱える女性への支援に関する法律に関連する問題について対談し、機動戦士ガンダムシリーズのネオジオン軍に例えて、ジオン軍よりネオジオン軍の方が狡猾であったことを理由にColaboを侮ってはならないという旨主張し、HUNTER×HUNTERの内容を引用した発言を行った[153][154]

2023年1月17日に日本維新の会の衆議院議員である足立康史が開いた『あだスペ緊急特番「コラボColabo問題」「若年被害女性等支援事業」の本質を外しまくっているネット情報のレベルの低さ』というTwitterスペースのライブ配信に参加し、足立と議論を行った[155]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]