見どころ

01

光とアートをめぐる200年の軌跡を体感

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 《光と色彩(ゲーテの理論)—大洪水の翌朝—創世記を書くモーセ》1843年出品Photo: Tate

数えきれない表情をみせる「光」をどう作品で描くのか。

新たな芸術表現を追求するアーティストたちはこの難解なテーマに向き合ってきました。本展では18世紀末から現代までの光をめぐる表現や技法の移り変わりを明らかにします。ウィリアム・ブレイクやターナー、コンスタブルから、モネなどの印象派、そしてジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン、草間彌生ら現代アーティストまで、時代や地域、ジャンルを超えて「光の作品」を俯瞰できる会場構成です。多様な光の表現に包まれる空間にご期待ください。

02

英国・テート美術館から100点が日本初出品

○● ゲルハルト・リヒター《アブストラクト・ぺインティング(726)》1990年  Photo: Tate, © Gerhard Richter 2023 (10012023)

本展では英国・テート美術館の7万7千点以上のコレクションから、「光」をテーマに厳選した約120点を展示します。

このうちおよそ100点が日本初出品! ターナーの死後に寄贈された世界最大級のコレクションから《光と色彩(ゲーテの理論)—大洪水の翌朝—創世記を書くモーセ》が初来日します。

また本展は中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランドで話題となってきた世界巡回展です。最終会場となる日本では、エドワード・バーン=ジョーンズ、マーク・ロスコなど人気作家による12点が限定で出品されます。ゲルハルト・リヒター《アブストラクト・ぺインティング(726)》は日本初出品かつ日本特別出品作です。

03

光に包まれる注目インスタレーション

ジェームズ・タレル《レイマー、ブルー》 1969年 © 2023 James Turrell. Photograph by Florian Holzherr.

オラファー・エリアソン 《星くずの素粒子》2014年 Photo: Jens Ziehe, 2017, © 2014 Olafur Eliasson

会場には光を用いた大型インスタレーション(空間芸術作品)も登場します。いずれも日本初出品となるジェームズ・タレル《レイマー、ブルー》やオラファー・エリアソン 《星くずの素粒子》が作り出す光の空間をご体感ください。

東京展・大阪展で展示作品が一部異なります。

○が付いている作品は日本初出品作、●が付いている作品は日本のみの特別出品作です。

テート美術館とは

TATE(テート)は、英国政府が所有する美術コレクションを収蔵・管理する組織で、ロンドンのテート・ブリテン、テート・モダンと、テート・リバプール、テート・セント・アイヴスの4つの国立美術館を運営しています。

砂糖の精製で財を成したヘンリー・テート卿(1819–99年) が、自身のコレクションをナショナル・ギャラリーに寄贈しようとしたことが発端となり、1897年にロンドン南部・ミルバンク地区のテムズ河畔にナショナル・ギャラリーの分館として開館、のちに独自組織テート・ギャラリーとなりました。2000年にテート・モダンが開館したことを機に、テート・ギャラリーおよびその分館は、テートの名を冠する4つの国立美術館の連合体である「テート」へと改組されました。7万7千点を超えるコレクションを有しています。

テート・ギャラリーの本館であったミルバンク地区のテート・ブリテンは、16世紀から現代までの英国美術を中心に所蔵。ロンドンのサウスバンク地区に位置するテート・モダンは近現代美術を展示しています。

テート・ブリテン正面外観、ロンドン、ミルバンク、2006年 Photo: Tate

セント・ポール大聖堂から見たテート・モダン、ロンドン、サウスバンク、2016年 Photo: Tate

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