今回は低価格スコッチウイスキーのブランドであるグランツから、トリプルウッド8を飲みます。

8年熟成の新作

グランツは、ウィリアム・グラント・アンド・サンズ社がリリースするブレンデッドウイスキーのブランドです。


同社は比較的低価格のシングルモルトとして知られる「グレンフィディック」蒸溜所を所有していることでも有名です。

_DSC7615_01そんなグランツの新作として2022年にリリースされたのがトリプルウッド8です。

これは低価格のレギュラーボトルとしてリリースされているトリプルウッドの原酒、アメリカンオーク樽、ヴァージンオーク(フレンチオーク)樽、リフィルバーボン樽の3種類をそれぞれ8年以上熟成させたものを使っています。

スコットランドでも原酒不足がいわれ、ノンエイジの製品への切り替えを行うブランドが増えている中で、年数表記のボトルを出せるのはちょっと意外に思えました。

また、このボトルは期間限定品ではなくレギュラーとして販売する想定のようで、赤いラベルのレギュラーの上位と見ていいと思います。

テイスティング

グラスからの香り、液色

グラスからはラムレーズンの香りが広がります。
液色は少々薄めの琥珀色です。

ストレート

香りはレーズン、リンゴ、カカオが広がり、その後多少のスモーキーさがあります。
味わいは、アルコールからの辛みは少なめで、酸味が比較的強く広がった後、苦みがそこそこ得られます。

ロック

レーズンとリンゴのほかに、蜂蜜の甘い香りが加わり、スモーキーさもストレートよりも目立ってきます。
味わいは、酸味と苦みが半々にやってきて、その後に甘みが感じられます。

ハイボール

ラムレーズン、リンゴ、バターの香りが広がります。
味わいは苦みが前に来る印象で、その奥から甘みが広がってきます。

8年熟成で落ち着いた雰囲気に

赤いラベルのレギュラーに比べるとカカオ、バター、そしてピートからのスモーキーさが強くなりますが、反面黒こしょうやシナモンと言ったスパイシーさが目立たなくなった印象です。

熟成が進むことで落ち着きと濃厚な印象となり、ストレートでも楽しめるものになっているように思えます。

700mL、アルコール度数40度、価格は1800円ほどです。
8年熟成のブレンデッドスコッチと考えれば、妥当な値段といえるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: ラムレーズン、リンゴ、カカオ、ピート。加水でバター、蜂蜜。
  • 味わい C: 苦みが強めだが厳しいと言うほどではない。
  • 総評 C: レギュラーよりも濃厚さがほしい人向け


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