Shotcutは、無料動画編集ソフトでありながら、見やすいカラーコレクション、logなどで撮影されたビデオ動画のカラーグレーディングLUT 3D(写真で言う現像やレタッチプリセットのようなもの)、ProResなどの中間コーデックに実際に一般動画レベルで使う水準までは対応と、ごくかんたんな素材動画の編集や、Youtubeの自分チャンネル作成程度のことには、操作がかんたんでしかも商業利用制限もなく無料なので、結構おすすめなソフトです(Mac,Linux, Windowsに対応)
3DソフトのBlenderと同じくオープン規格のソフトです
Shotcut
さて、書き出しは、動画素材として販売するなら、できるだけ劣化を抑えて再編集に向いたコーデックで編集すべきなので
以下のメニューに出てくるなかで、lossles(ロスレスと言いますが、圧縮はもうかかっているので、中間コーデックには劣るし、全く無劣化とはなりえないはずだけど、最近あちこちのソフトでよく使われますね)のH264(他社で言う放送品質とかBroadcast Quality)か、
DNxHR HQ(DNxHDの高品質版)か
ProRes 422かProRes HQ(多分ProRes 422HQのこと)
が推奨となります(LinuxやWindows版ではProRes 422HQ以上に設定したProRes形式動画の場合、アップルが互換性を保証しない(違法ではない)動画エンジンでの書き出しになるので、ストックビデオ会社で売る場合、販売会社などに互換性=要求規格にあってるかどうか確認しましょう)
めんどくさい、低価格のビデオ素材なら、ロスレス=Lossless の項目にあるH264を選べばいいです
個人のホームページなどではanimation gifとかもありですね。
なお、ShotcutはFFmepgという万能動画コンバーターを動画変換エンジンに積んでいるので、詳細設定の項目を左クリックして、その他のタブを押して出てくるボックスのなかに、Shotcuotにコードを指定させる形を取れば、Apple ProRes 4444互換のファイルを作ることができます(ただし品質については微妙にApple純正に劣る場合があるので注意)。
Shotcutの開発チームが最高品質のProRes出力をShotcutで行うための、↑の3の欄に書き込むコマンドを紹介しています
【注意】Shotcutは現在8ビットまでのサポートなので、10ビットで動画を書き出すのは、現時点では多くの場合無駄になる場合があります。
Proresでの 4:4:412ビット動画出力の場合
1 2 3 4 | vprofile=4 vendor=ap10 mlt_image_format=rgb24 pix_fmt=yuv444p10 |
Proresでの アルフアチャンネル付き4:4:412ビット動画出力の場合
vprofile=4
vendor=ap10
mlt_image_format=rgb24a
pix_fmt=yuva444p10
を↑の3の場所に書き込めば良いとしています
https://forum.shotcut.org/t/prores-vs-prores-aw-vs-prores-ks/9668
同じようなやり方でCineformの出力もできそうですが、Shotcut内蔵動画デコーダー、エンコーダーのFFmpegは2020年の夏、Cineformでのエンコード=出力が可能になりましたが、今の所Shotcutでの書式が公開されてませんね。最新版を内蔵できていないのか?
https://forum.shotcut.org/t/is-cineform-supported/352
イメージシーケンス(Image Sequence)=連番静止画として動画を一コマ一コマ画像として出力する方法の解説は別の記事で
[Apple ProRes について] アップル
https://support.apple.com/ja-jp/HT202410
アップルの解説にもあるよう、アルフアチャンネル=背景が透明の動画でもない限り、実用はProRes 422HQで足りることがほとんどです。