長野県飯山市、中学校跡地活用へ調査 JR飯山駅近く
長野県飯山市は旧城南中学校跡地の利活用の事業アイデアを民間事業者から募集する市場調査を始めた。同跡地は2016年の学校移転に伴い空き校舎となり、市が一部を倉庫などに活用してきたが大半は未利用のままだった。JR北陸新幹線が停車する飯山駅から徒歩10分ほどの好立地にあることから、民間の発想を生かし有効活用につなげる。
校舎や体育館などの建物、校庭は現存しており、利用可能な敷地面積は約3万平方メートル。調査では具体的な事業のアイデアや活用策などについてのアンケートと、対面でのヒアリングを実施する。調査への参加申し込みは11月2日まで。事業者の希望に応じて現地見学会も開催する。
市は活用事例として、グランピング施設やホステルといった観光分野のほか、通信制高校や子育て支援施設など教育分野などを提示するが、その他のアイデアも広く受け付ける。調査は事業者の選定を目的とせず、将来公募を実施する場合の条件や参入意欲などについて意見を交換する「プレサウンディング」と位置づける。公民連携推進課の担当者は「民間の力を活用して地域の活性化につなげたい」と話した。