Armored Core farbeyond Aleph   作:K-Knot

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不明ネクスト撃破

「ガロア!緊急依頼だ!」

 

「…!」

今日は日曜日。

セレンの言葉を守り訓練を休んでおり、

この日ガロアはカラード中央図書館に来ていた。

ガロアという名前は過去に実在していた偉人にあやかっており、

その人物を中心に書いた本もそれこそ無数に出ている。

気が向いたときにガロアはそれらの本を探しては読んでおり日々知識を深めている。

ちなみにガロアという名前は基本的には苗字に使われるものであるということに気が付いたのはずっと昔だ。

 

「この前リッチランドを襲撃したのは覚えているな?今そこで三機のネクストが暴れまわっているらしい!」

 

「……」

GAの依頼でメイ・グリンフィールドとダン・モロと三人であの土地にいる防衛部隊を叩いたときのことだろうか。

 

「こともあろうにアルゼブラが!お前にこの三機を撃退して奪い返せと依頼してきやがった!」

 

「……」

アルゼブラからその土地を奪った張本人に奪回の依頼をするとは中々肝の据わった企業である。

しかし…図書館で騒ぐな、という周りの視線が後頭部に刺さり痛い。

自分は一言も発していないのだが、周りから見ればそんなもの当然一括りである。

 

「僚機はもう依頼承諾したらしい。どうする?」

 

「……」

そういえばなんでセレンは自分がここにいるとわかったのだろう、と思いつつも訓練もせずに一人で図書館でぼーっとしているのも飽きてきたので頷き、格納庫へと向かった。

何故ガロアの場所が分かったのか、と言えばガロアのポケットの中にあるケータイはコールをすればこちらから相手の位置がわかるものの、

実はセレン側のケータイはガロアがリンクスになる前の襲撃以来、常にガロアの位置がわかるようになっているというスペシャルストーキング仕様なのであった。

 

 

 

 

『つ、つええ…!?』

 

「……」

交戦から3分、二機でかかっているのにも関わらず有効なダメージは与えられらないどころかいくらかの直撃を貰い、

とくに全線で戦っているウィスのダメージは深刻だった。

 

『もう終わりか?』

目の前の黒いネクストは、ウィスのマシンガンやイェーイのミサイルをいくらかは喰らっているものの決定打となるグレネードや、

スナイパーライフルは必ず避けており、またミサイルもマシンガンも分厚いPAに阻まれ大して効果を成していない。

数の不利をものともせずに押してくるこの相手は間違いなく自分達とは経験が違う。イェーイは冷静にそう判断した。

 

『はっ、ふざけんなよ…まだだ』

 

「待て、ウィス!」

相方の頭に血が上っていくのを感じ声を上げる。

 

『止めんなイェーイ!このまんまじゃミッション失敗で修理費に弾薬費で大損だ!』

 

「いいや、このままでは命も失う。撤退するぞ」

 

 

 

 

 

「ほう…」

後方支援のスナイパーの言葉は戦場において最も大事な要素である状況判断の優秀さを伺わせるものであり、ラスターは関心の声を上げる。

 

『…そう思うのか、イェーイ』

 

『ああ。このままいけば殺されるのは俺たちだ』

 

『…チィ』

そのやりとりの直後二機は背を向け遥か彼方へと飛び去ってしまう。

 

「…ふん」

今しばらく戦場の空気を楽しみたかったところだが仕方がない。

まだ見ぬ強敵への渇望。根っからの武人であるラスターにとって水面下での調査など肌に合わない。

今の敵は優秀ではあったが強敵ではなかった。

この間のウィン・D・ファンション達との戦闘を思い出しまた一つ息をつく。

 

「退屈だな…あとどれだけ待てばテルミドールは戻ってくるのだ」

ぼやきながらも周辺に散らばった鉄くずのスキャンを開始し、せめてもの情報を持ち帰ろうとするその時。

 

「…!!!」

何か不吉なものが波となって圧倒してくる気配を感じ飛び退る。

直後、ラスターのネクスト、フェラムソリドスが今さっきまでいた場所に不自然なまでに大きな弾丸が巨大な穴を穿っていた。

 

「…!?これは…!報告にあったノーマル部隊!…丁度いい。捕獲させてもらうぞ!」

後ろを振り向くと二十機ほどの所属不明ノーマルがいびつな大きさの武器を構えてこちらに向かってきているところだった。

丁度いい。惨めったらしく鉄くずの調査なんかしなくてもこいつらの内の一機でもなるべく無傷で捉えればいい。

そう思った瞬間、フェラムソリドスのレーダーがさらに二機のネクストが高速接近してくるのを感知した。

 

 

 

 

『…なんだ?報告と違うな…ネクスト一機と多数のノーマルしかいないぞ』

 

「……」

輸送機の中でセレンの報告を聴きながら意識を集中していく。

もう三十秒ほどで投下されるはずだ。

 

『…?こいつら、争っているぞ?いくらなんでもここまで依頼内容と食い違いがあるとは…』

セレンの前に広がるモニターに映し出される熱源の動きはネクストの物と思われる大きな点が一つに、

ノーマルであろう小さな点がポツポツとあり、どうみてもその動きは交戦しているようにしか見えない。

 

『ガロアさん』

 

「……?」

混乱するセレンの報告を聞き戦場の様子を思い描いていると、今回の僚機であるフラジールのパイロット、CUBEから通信が入ってきた。

 

『フラジール単機でも敗率はほとんどありません。あなたは戦わなくても構いませんよ』

 

「……」

そんな通信が入ってきてガロアはそういうわけにもいかないだろう、と思っているとさらにセレンから通信が入ってくる。

 

『まあ、そういうならネクストはフラジールに任せてしまえ。どうもこのノーマル動きが変だ。そっちはお前が対処しろ』

 

「……」

了解の旨を伝えるためにサインを送るのと同時にハッチが開かれ投下される。

ミッション開始だ。

 

 

 

「なんだ!?」

目の前のノーマル部隊が一斉に動きを止め方向転換する。

それは先ほどフェラムソリドスが感知したネクスト投下予測ポイントだった。

 

「…こいつらの目的はなんなんだ?」

急に敵対行為をやめ新たな敵へと向かっていくノーマル達。

そこにはパイロットの人間性を感じられない。

 

「…!もしや人が乗っていないのか!?そんな技術が…?」

ネクストどころか通常のノーマルでさえ完全自律の無人ACの開発は済んでいない。

そんな技術が確立されているのなら、それこそ人どうしが前線で殺し合う必要などなくなるのだから。

 

「今そんな技術を持てるところといえば…!?」

考えがまとまり始めた瞬間、ベージュのネクストが空間に線を描くほどの速度でこちらに飛来してきた。

 

 

 

 

『人が乗っている物体があの加速度に耐えられるとは…信じがたいな…ガロア!よくわからんが丁度いいことにノーマルの方から来てくれたぞ。一機残らず撃破してやれ』

 

「……!」

セレンの言葉通り、ネクスト相手に正面から迫る愚か者どもを焼き尽くさんとしたとき機体を何かが掠めた。

ノーマルの攻撃が、PAを一撃で貫通して、だ。

 

『なんだ…!?こいつらの武器の口径は!?絶対に当たるな!なにかやばい雰囲気だ!』

 

「……」

目の前に固まるノーマルにロケットを撃ちこみ何機かを吹き飛ばす。

ガリガリとやや大げさな音を立てアイの光が消え崩れ落ちていく。

巻き上がる爆炎はロケットの火薬だけで起きたにしては規模が大きい。

発射の反動でわずかに硬直した瞬間に後ろからライフルが飛んでくる。

ぎりぎりのところで回避した弾は地面に当たってなお回転を止めずに大きな穴をあけていく。

 

『味方がやられたのに動揺していない…こいつら、特別な精神訓練でも受けているのか。射突型ブレードを装備している奴がいるぞ…そいつを優先して倒せ!』

 

「……」

ネクストであっても一撃死は免れないであろうブレードを持つ何機かを見つけ出し、切り捨てていく。

が、一機に斬りかかれば他の機体が死角から攻撃をしかけ、それを避けた先に予測したかのように弾が飛んでくる。

 

「……!」

ビリビリと震える空気をネクストから感じ取り冷や汗がつつっと垂れる。

さらに一機吹き飛ばした時、後ろから射突型ブレードを持った機体が突っ込んでくる。

 

「……」

とっさに地面に肘をつき後ろに足を突き出す。

 

「!?」

が、手より長い分絶対に当たると確信したその蹴りはノーマルの放った蹴りに相殺された。

 

『馬鹿な…ノーマルが格闘術を使うなどと…』

ネクストと違い、脳に直接つなげているわけでもないノーマルは基本的に足を使った行動は歩く、走る、ジャンプぐらいしか出来ない。

脚の操作という物が独立して存在していないのだ。

これは明らかに操作系統が違う。

しかも相殺と軽く言うが、ネクストのパワーに普通のノーマルが敵うなど普通はあり得ない。

 

『こいつら、普通の部隊と違う!気をつけろ、バーラッド部隊よりも練度の高い連中だと思え!普通のネクストより遥かに厄介だ!』

 

「!?」

セレンの指示があった瞬間にぎりぎりと音を立てて拮抗する脚に、手に持ったライフルを捨てノーマルが手を伸ばしてくる。

 

「……」

左手に意識を集中しその手を切り捨て飛び上がりフラッシュロケットを放つ。

これでしばらくは行動が出来ないはず。

だが。

 

「!!」

手が斬り飛ばされてなおそのノーマルは真っ直ぐとこちらへ突っ込み間髪入れず他の機体はライフルを乱射してくる。

 

『…!人間じゃ、ない…?』

フラッシュロケットを食らった機体はカメラが感光してしまいロックがしばらくできなくなるのと同時に、中のパイロットが目をやられ暫くまともな動きが出来なくなる。

今、間違いなく直撃を受けたはずのこのノーマルは、カメラはともかく即座に真っ直ぐ動き始めた。

 

『どうりで統率がとれてる動きのはずだ…敵に囲まれるな!ノーマルとは言え舐めてたら死ぬ!全機を目の前に持ってくるんだ!』

指示通りにアレフ・ゼロは飛び退り、敵ノーマルが全機カメラの中におさまる。

尋常じゃない操作系統や攻撃力はともかく、スピードはノーマルのそれのままらしい。

 

「…!?」

その時、偶然ガロアの眼にフラジールの飛ぶ戦場が映った。

 

 

 

 

 

「くっ!?」

 

『なんと…スピードだけでまともな兵装も積んでいないとは』

 

「相性が…悪すぎますね…!!」

スピードで翻弄し、フェラムソリドスの攻撃はフラジールに未だほとんどまともに当たっていない。

いないが、フラジールに積んである武装は全て集弾性の悪いマシンガンとチェインガンで構成されており、

フェラムソリドスの強化されたPAを剥がすには及ばない。

 

『早く向こうのネクストを呼んだらどうだ?』

 

「舐めないでください…!」

言葉を返しつつも左にチラリと目をやると、アレフ・ゼロがノーマルにブレードを突き立てているところであり、まだ10体ほど残されている。

視線を戻し、さらに敵ネクストに接敵しガリガリとPAを削っていく。

 

『なるほど』

ラスターはいいつつなぜかさらに距離をつめ、攻撃をする。

 

「当たりませんよ」

超至近距離、それこそガロアならばブレードを選択しているような距離での弾丸も避けるフラジール。

 

『ほう…』

その超高レベルとも呼べる回避速度を見て感心しながらしかしラスターはある仮説を立てた。

大した回避だがあの加速に人間が反応出来るはずがない、と感じたのだ。

 

『訳も分からず回避しているだろう?』

 

「…!?何を言ってるのです…?あなたの攻撃は当たっていないのですよ」

訳も分からずも何も攻撃を避けること以外に回避に必要な要素などあるのだろうか。

 

『だからお前が負けるのだ』

ラスターはやや敵の右側に向けバズーカを放つ。

 

「だから当たらないと…ぐぁ!!」

左に思い切り吹かしたクイックブースト、確かにその弾は避けられたがフラジールは思い切り山に激突し、APも削れバランスが崩れる。

 

『…つまらん戦いだった』

体勢を立て直そうとするフラジールのコックピットを狙いプラズマライフルを放った。

 

「!!」

 

『もうノーマル部隊を殲滅したのか』

 

「た、助けられた…?」

衝撃の連続に目がちかちかしていたCUBEがかろうじて見えたのはアレフ・ゼロの黒い腕が自分の機体を掴んで飛んだこと、そして自分に背を向け敵に銃を向けているところだった。

 

 

 

 

『カラードでは俺たちの事を報告しなかったのか?それとも握りつぶしたのか?まあ、どっちでもいい…あの時の借りを返させてもらうぞ』

敵の銃口が鈍い光を反射しながらこちらに向きその圧がガロアに気づかせる。

 

「……!」

強い。こいつは今までに相対した者の中では一番強い。上手く説明など出来る類の感覚では無いが間違いない。

機械越しに刺さる殺気を感じながら呼吸を速くする。来る。

 

肩に積んだ武装、腕に持ったライフルがほんの少しの間隔を置き火を噴く。

なまじ眼のいいガロアはその一つ一つに反応し右へ左へと踊らされる。

 

「!!」

左右へのクイックブーストにより速度が0となった一瞬にフェラムソリドスが体を思い切りぶつけ、火花が散りアレフ・ゼロはバランスを崩す。

 

「……」

ほぼ無意識に衝突と同時にオーバードブーストに火をつけ、まだ育ち切っていない果樹を踏み散らしなんとか続いて刺さるレーザーを避ける。

連鎖して火がつく植物がアレフ・ゼロへとその赤色を伸ばしてくるのを振り切り立ち上がる。

 

『テルミドールはお前を気にしているようだが…どのみち俺に殺されるようなら戦力としては期待できん』

 

「…!?」

敵の言葉の真意を探る時間もなくさらに攻撃は続く。

敵へと放つマシンガンは強化されたPAを貫くことは能わず、グレネードとロケットは直撃をせずその爆風は実弾防御を固めたフェラムソリドスには大したダメージとはならない。

そして…

 

『近づかせるとでも?』

 

「……」

左手に持つレーザーブレードの有効距離まで近づくことは出来ない。

両手両肩についた武装で上手く距離を保ち、それどころか自分の動きすら操ろうとしてくる。

リンクスであるガロアにはよくわかるが、四つの武器を同時に使うというのは並大抵のことではない。

目で追いピントの合ったものをロックオンするというようになっているネクストは一見便利なようであるがその反面、

目で追えないものをロックオンできないなどの欠点もある。

これはさながら両の目がそれぞれ違う方向を見て撃つようなものだ。

 

「……っ」

 

『若さだけでは越えられない壁もある』

 

お互いにガリガリとAPが削られていくが、防御力と元々のAPの量から考えてこのままいけば負ける。

だがガロアはここに来てなぜだが笑みが浮かんでくる。

 

 

チュインチュイン、ガッガガギギギ

と不協和音と火花散る戦場で舞う二人の猛者は身を削る痛みを感じながらある感覚を共有する。

 

『いいぞ…!お前の感情が見える!デカいだけの鉄くずと違う!やはり戦いはこうでなくてはな!』

 

「……」

その言葉にふつふつとわきあがる喜びを感じながらガロアはパターンを数え上げる。

攻撃攻撃攻撃。実弾実弾レーザー。

必ず最後にレーザーでリズムをとっている。ならば。

 

『そろそろ限界だろう!』

バズーカとグレネードそしてレーザー。そのパターンで終わるはずだった。

だが。

 

『なっ!!?』

レーザーを放ったその瞬間、フェラムソリドスはかつてない衝撃を受け後方に派手に吹き飛んだ。

 

 

 

 

「な…なんという…」

機能停止に陥っていたフラジールの中でCUBEは見た。

バズーカとグレネードをかいくぐり放たれたレーザーに向かい真っ直ぐにブレードを突き出したアレフ・ゼロを。

 

相対する二機の間で起きた電磁的な爆発は二機を巻き込み強烈なノックバックを引き起こした。

ブレードの出力は圧倒的にレーザーライフルのそれを上回っており、フェラムソリドスの体勢を大きく崩す。

そこまでを見越していたのかアレフ・ゼロはオーバードブーストを起動しており、巻き上がる砂煙と爆炎を突き破り右手のマシンガンを投げ捨てフェラムソリドスの背後に回り込み、

引き上げた頭部をブレードで刈り取った。

以前自分が負けた時と同じ、全くの意表を突く作戦。

 

CUBEは思う。

なぜ戦闘中にそのようなことが思いつくのだろうか。窮地に追い詰められれば追い詰められるほど頭が冴え冷静になるもの。

それこそがAMS適正以上に必要な、戦場で名を上げる能力なのだろうか。

とある切っ掛けでたまたまリンクスとなったCUBEは自分が一流のリンクスとなるために欠けている決定的な要素を痛感し歯噛みした。

 

『よくやった。これでその機体はろくに動けまい…連行し、尋問するぞ。ネクストなど、企業の後ろ盾なく動かせるものでもないのだからな』

ガロアのオペレーターからの通信が入りCUBEは思考の世界から戻される。

 

「ガロアさん、私の機体とあなたの機体で運びましょう。私の機体も通常モードならば動けますから」

システムを通常モードに移行し、フラジールを手動で動かす。

ネクストとの直接的な接続が切断され一気に気分が楽になる。

と、その時。

 

沈黙していたフェラムソリドスが突然動き始め自らを抑え込むアレフ・ゼロの右手を振り払い滅茶苦茶に飛び退った。

 

 

 

『見苦しい真似はよせ。頭部コンピューターが無ければろくに戦闘も出来んことは分かっているだろう』

セレンのその通りとしか言いようにない通信にラスターは回線をオープンにし言い放つ。

 

「見事だ…若さだけではなく才能もある…だが…力だけでは…」

頭部を引きちぎられたかのような感覚によって一瞬どこかへと飛んでしまっていた意識を戻し最早見ることも敵わぬ相手に言い放つ。

 

「よく見ておけ…俺たち使い捨ての兵器の最期を!」

フェラムソリドスのコアが急激な光を放ち、エネルギーが中央に収束していく。

 

『馬鹿な…よせ!やめろ!』

セレンが何かに気が付いたかのように叫ぶ。

 

「俺にはここで死ねる理由がある」

瞬間辺りは強烈な光に包まれフェラムソリドスのコアは爆発四散した。

 

 

 

 

 

「クソ!ネクストごと自爆しやがった!おい!おいガロア!て、あれ…」

送られてくる映像が全て唐突に閃光に包まれたのを見てセレンは辺り一帯を巻き込んだコジマ汚染を狙う自爆だと思った…のだが。

暫くすると画面は復旧し自分の予想が間違っていたことを知る。

 

『……』

 

『…ジェネレータ以外はほぼすべて吹き飛んでいます』

 

「情報を渡さない為か…」

重厚な装甲に包まれていたフェラムソリドスは内側からの爆発により外装がわずかばかり残るのみであり、

その外装も今、山間部に吹き抜けた風により崩れ落ちた。

もちろん、ラスターは跡形もなく消し飛んでいる。

 

「ただのテロリストではないな…ガロア…これからの戦いは厳しいものになるぞ」

ジェネレーターの内側に一定以上のエネルギーを出すことで周囲を巻き込む強烈なコジマ爆発を引き起こすことが出来る。

リンクス戦争の終盤で少数であるが自律型ネクストによりその手段は用いられ地球のコジマ汚染は一気に加速した。

今、敵機のジェネレーターがほぼ無傷で残っているのは「コジマ爆発を起こさないようにした」為としか説明のしようがない。

ここでコジマ爆発を起こしておけば自分の命と引き換えにガロアとCUBEの命を消し飛ばすことも出来たはずだ。そんな機能が積んであればだが。

今回の敵は相当な強敵、しかも情報によればこの短時間で都合四機のネクストを相手取ったほどの敵である。

そのような敵が無秩序な暴力でなく、信念を感じさせる行動をしていた。

これがもし団体理念に基づくものであり、今回の敵と同等のネクストがいるというのならば。

 

「秩序を得た力はすべからく信じるに足る大義名分がある。そして信じる物の為に戦う力というのは、強い。迷いがないからな。…とりあえず、帰還しろ」

 

『……』

その言葉を受け二機はカラード方面へと向きその場を発つ。

だがガロアはその最後の瞬間を頭の中で繰り返し再生しており未だ心は戦場に置いたままであった。

自分を使い捨ての兵器と吐き捨ててなおその命を賭ける程の覚悟。

命を懸けるに値する正義。

ただひたすら自分の為に戦うガロアにとってその死にざまは非常に不可解なものであった。

 

 

 

かさり、と枯葉が音を立てる。

重なる枯葉の隙間からいかにも鈍重そうな赤茶けた虫が出てくる。

 

「ふふ…もう私の顔を覚えてくれたのですか?」

髪を七三分けにし、丸眼鏡をかけたいかにも神経質そうな男がつぶやくと立て続けに最初に出てきた虫よりも大きめな虫が葉の隙間から這い出てくる。

 

その発言は奇妙な妄想のようにも取れるが、男が虫かごに指を入れると虫たちはさもじゃれつくかのように指に纏わりつく。

気の弱い者ならそれだけで卒倒しそうな光景だが男は幸せの絶頂と言った顔だ。

 

「…どうしました?」

後ろを振り向くことなく自分の背後に位置する部屋の入り口に立った男に声をかける。

虫たち、男の可愛い鎧モグラという種の虫が微妙に揺らいだのを見て人の気配を察したのだ。

 

「ラスターがやられた」

入り口に立つ男はそれ以上は入ってこない。

神経質そうな男が苦手…だからではなく、そこにいる虫に近寄りたくないのだ。

入り口に立つ男の名はブッパ・ズ・ガン。もちろん偽名である。

ざんばら髪に見え隠れする細い釣り目のすぐ下には大きなマスクがあり、どこを見ても人から好印象を受ける要素がない。

 

「あら。彼は結構強かったと思いますが」

 

「四機のネクストを相手にしたそうだ」

この二人はラスターの所属する組織の人員、貴重なリンクスである。

が、仲間であるはずのラスターの死を話しながらも神経質そうな男は鎧モグラから目を離さないしブッパもそれほど重大な話をしているような雰囲気ではない。

 

「ほう」

 

「そして撃破したのは、あのガロア・A・ヴェデットだそうだ」

 

「…はぁ…。ブッパ・ズ・ガン、あなた、わざわざそれを報告しに来てくれたわけではないでしょう?」

眼鏡を指で上げ初めて振り返る。ブッパは組織の中でも特に団体行動を好まない。

普段任される作戦もひっそりと敵拠点に近づき強烈な一撃を叩き込んで退く、というような作戦ばかりだ。

何もない時は他人に話しかけることなどないしましてやわざわざこのような面倒を引き受けるような男ではない。

 

「その通りだPQ。そのリンクス、そそられないか」

 

「…動きましょうか。きっと面白いことが起きますよ」

 

「…ああ」

この男はラスターの所属する組織の中でも特に好んで破壊工作などの汚れ仕事を引き受ける人格破綻者であり、

ブッパはその同族であるPQを誘いに来たのであった。次の破壊を引き起こすために。

 

 

 

 

 

「ナツメグを入れることにより風味が出てより一層食欲を引き立てるのデス」

 

『…そんなことわかるのか?』

 

「そういうものなのデス!ですが今は香辛料というものは嗜好品になってしまい中々手に入りにくくなってしまいマシタ。同じ畑を使うのならエネルギー効率のいいものを育てるべきデスカラ!」

 

『ならいつか食べてみたい』

 

「いつか、いつか食べられマス。きっと」

物を優しく挟む、それだけの目的のトング型のアームがガロアの頬に優しく触れる。

ああ、でも。どんなに優しくても。

これは機械なんだよな。

 

 

 

ひやりと肌をなでられる感覚を確かめる。

そこは見慣れた自分の部屋だった。

身体を起こしたガロアは親指で目をこすりながら頭を動かしていた。

 

「……」

正体不明の強敵との戦い。

その後も正体はさっぱりつかめずカラードからの情報も無し。分かっていないのか分かっていて明かさないのか。

だがそれと今まで見てた夢も自分の部屋でさらさら風が吹いていることも関係はないはずだ。

 

いや、このひやりとした風が昔の記憶を呼び起こしあのような夢を見たのかもしれない…が、とりあえず窓は空いていない。

閉じきっていない自分の部屋の入り口を開けると迎えたのは開け放たれたままの玄関と濃厚なアルコール臭。

 

とりあえず冷気の元である開けっ放しの扉を閉める。

いくらセキュリティ付きのマンションとは言えこれはあまりにも不用心、特に若い女性が住むということを考えれば。

と、チェーンをつけながら気が付く。

ひんやりとしている?もうそろそろ夏の足音も聞こえる時期なのに?

 

ああ、まだ寝ぼけていたのか。

今がまだ日が出るか出ないかの時間で。そして泥棒さんいらっしゃいとばかりにドアを開いていたからうすら寒かったのだ。

こんな時間に目覚めた理由は分かった。

 

して原因は。

玄関はリビングダイニングに続き、リビングは自分とセレンの部屋の二つに繋がっている。

リビングに戻ると今しがた出て、開けっ放しの自分の部屋の隣で、音量調節機構の壊れた酔っぱらいの口よりも大きく開け放たれたセレンの部屋の扉、そして中身が見える。

 

服をそのあたりに脱ぎ散らかし、下着だけの姿で床にクッションを抱えながら寝ているセレンは泥酔しましたと言わんばかりだ。

 

抱えているクッションは寒気と眠気に押し押されしながら勝ち取った戦利品なのだろう。

そしてその過程の被害なのかあたりに書類やら箱やら元が何だったのかわからないものまで散らかっている。

酔い果てながらも、この部屋まで何とか辿りつき床で睡魔に負けたものの、寒さに夢から引っ張られ、

それに抗うために辺りを探って暖をとれる物を探した結果…があのクッションならば、それは大敗と言わざるを得ない。

 

恐らくは冷気にあてられ既に不調を二、三獲得したような夢見の悪い表情をしているし、何より部屋の惨状は目も当てられない。

何故せめて1m先のベッドまで辿りつけなかったのか。

 

とりあえずこれ以上季節外れの病気を引き込んでもらっては困るので、部屋に入り(その過程でいくらかのセレンの私物を踏んでしまったのは仕方がないことだ)、膝の裏と首に手を回し持ち上げる。

 

「…??…?」

その時感じた太腿の柔らかさと首筋から酒臭さを打ち消してなお香る艶めいた芳香、そして何よりも、思ったよりもずっと軽く持ち上がったその身体にガロアは胸から広がる短い震えを感じる。

そそくさと布団に乗せ毛布を被せ、それでも寒そうだったので自分の毛布もかけておく。

下着だから寒いのではとも思ったが、なぜだか今ぐったりと寝息を立てているセレンに服を着せる勇気のようなものが出なかったし、何よりこの部屋のどこにセレンの服があるのかがわからない。

いや、その辺に散らかっているのだが、正確にはどれが『洗濯済みの寝間着かわからない』のだ。

首から下、つま先の上まで毛布をかけてから月明かりがセレンの未だに夢見悪そうに眉を顰めている顔を照らしていることに気が付き、そして先ほどの震えがまたガロアの毛先まで震わせる。

 

カーテンを慌ててしっかり閉めて部屋から出てふと思う。

自分はドアの類は必ずしっかりと閉める。

そのように教育を受けてきたし、自分の育った土地では完全に閉めているか、少しだけ開いているかの違いが冗談ではなく命に関わるからだ。

つまり、先ほど寝ぼけていて気付かなかった少しだけ開いていた自分の部屋のドアは誰か…いや、言わずもがなセレンに開かれ、閉じられたものに違いない。

何故自分の部屋に立ち寄ったのか、何故この扉は閉めて玄関は全開なのか、何故真っ直ぐ自分の部屋に向かわなかったのか、と思うことは多々あれど、

先ほど思った部屋の惨状が大敗というのがそうでもないのではないか、と考えを改める。

 

あれほどの美人が道で爆睡していたら、一体どうなるのか。

窃盗程度で済めばいい。もしそれよりも下卑た者にそれ以上の物を奪われることになっていたとしたら。

 

「……?」

リビングの椅子に座りいつの間にか拳を握りしめていた自分がいた。

とりあえずコーヒーでも飲もう。

 

そう思い冷蔵庫の方までふらりと歩き扉を開く。

 

「……」

そこにはラップに包まれた牛豚合挽肉があった。

そういえば昨日、小分けにして冷凍していたこの肉を明日の料理に用いようと冷蔵室に移したのだった。

 

『ナツメグを入れることにより風味が出てより一層食欲を引き立てるのデス』

 

「……」

今は4時28分。どうも眠気が覚めてしまった。

そしてあと二時間もすれば自分たちは起きる時間である。

セレンがあれできっちり起床できるかはわからないが。

 

ガロアは先ほど自分の脳髄をチクリと刺した感覚を置いていくように夜明け前の街へ出た。

 

 

 

 

酒を好む者は甘いものが苦手。

どこで得た知識だったか覚えていないが、それが普遍のルールというわけではないようだ。

 

24時間営業しているコンビニエンスストアでガロアはゾンビのように起き上がるであろうセレンの機嫌が少しでも悪化しないように水と幾らかの甘いものを籠に入れ、そして当初の目的のナツメグを発見する。

 

「……」

金銭感覚がまともである自信は無いが、それでも1リットルの水の12倍の値段もするこの軽い軽いナツメグの袋は果たして安いと言えるのだろうか。

しかしどうせ持っていても使わない金。

籠に入れてしまいレジへと向かう。

白いベルトコンベアに乗せ、カラード登録証を認証機にかざすと引かれた金額が表示され、奥へと運ばれていった商品が袋詰めされて戻ってくる。

 

「ガ」

 

「……!」

 

「ロアくん」

呼び終わるよりも速く振りかえり、そこに顔見知りを確認する。

店内に人がいたことにも後ろに立たれたことにも気が付かなかった。

まだ寝ぼけているのかそれとも考えにふけり過ぎていたのか。

 

「びっくりしたー」

 

「……」

そこにいたのはメイ・グリンフィールドだった。

手には缶コーヒーと煙草を持っており普段よりもずっとラフな格好をしている。

驚いたというのは自分が急に振り返ったからだろうか。それとも、

 

「こんな時間に外にいるんだもん。何?夜食に甘い物?」

…こんな時間に外にいた自分に対してらしい。

 

「……」

 

「ま、運動あれだけしてるなら太らないだろうけど」

言いながらガロアの脇を抜けさっと買い物を済ませてしまう。

その時に彼女の髪から漂った匂いは100人に聞いて100人が良い香りと応えるようなものだが、先ほど酒気交じりに鼻を刺激したセレンの匂いを嗅いだ時のような感情は起こらなかった。

 

コンビニを出ると何故かメイもついてくる。買い物を済ませたのだから当然外に出るモノだろう、というのはまあ当たり前の考えではあるが、明らかに何か言いたげな顔をしてついてきている。

重要なことではなく、ことのついでなのだろうがどうもこそばゆい。

それは先ほどからセレンに対しよくわからない…なんとなしに水面に石を投げ込んだ時に水底から泥が舞い上がったのを見たときのような感情を抱えているからだろうか。

 

「セレンが今日」

 

「!?」

この女は読心術でもあるのだろうか。

なんで甘いものと水と香辛料なのか、とかなんでこんな時間に出歩いているの?と聞かれるものだと思っていたのだが。

 

「私何か変なこと言った?…ああ、そう、でセレンが今日ね」

 

「……」

しまった。携帯も紙もペンも家にある。つまりは今自分はボディランゲージ以外に物事をこの人に伝える術を持たないのだ。

 

「カラードで怒り心頭って顔して歩いていたわ。あの子が激怒するのってたいていあなたのことだから…何かあったんじゃない?」

 

「……?」

 

「…少しは戦うこと以外にも頭使った方がいいと思うわ。じゃあね」

言いたいことだけを勝手に言いそしてメイは右へと曲がり明けてきた街にするりと消えていった。

明るい性格とは裏腹に何故か彼女は夜の街の方が似合う。

 

「……」

一体何が言いたかったのだろう。

とりあえず言われるがまま、歩きながら推理を開始する。

何かを怒り散らかしながらカラードで歩いていた。

セレンには悪いが…激昂しているセレンと普通でいるセレンが半々くらいの割合で思い出にファイリングされているのでその姿はありありと思い浮かぶ。

そして怒りに任せヤケ酒…セレンのことだからヤケ食いも入っているに違いない。

酒漬けの胃袋を夜風に晒し続けたとなっては起きたときの体調不良は免れないだろう。もしかしたら夜の街の電柱に胃の中身をぶちまけてきたかもしれない。

胃腸薬はどこにしまったのだろうか。上手く思い出せない。

卒倒一歩手前になりながらマンションにたどり着き玄関、リビングの扉を開け放ちそして、自分の部屋に入ってきた。

 

『先に部屋に帰ってろ』

ミッション終了後に言われた言葉がこれだ。

言われたとおりにし、帰ってくる気配も連絡も無かったので先に食事を済ませて自分は寝てしまった。

 

そして寝ている自分を見てセレンは部屋を出ていき服を脱ぎ散らかしながら自分の部屋に入ったところで力尽きた…こんなところだろうか。

 

「…!」

そういえば、ガロアの部屋の扉はしっかりではないものの閉じられていた。

玄関、リビングまでは怒り心頭のまま蹴り開いたのであろうことは想像に難くない。

だが、ガロアの部屋から出るときは少なくとも部屋の扉を閉めるくらいの冷静さを取り戻していたのだろう。

 

怒りが静められるのはどんな時なんだろう?

 

色を失って遠い記憶を思い返す。

 

「……」

それは…安らぎを、安堵を感じたときだろう。

だからこそ、それを知っているから自分は戦いに身を置き、訓練を重ね続けてきた。安心しないように。怒りが風化しないように。

セレンは、自分の部屋で安らぎを感じた?

だが、生憎、殺風景な自分の部屋にそんなものはない。

 

まさか、自分に安心を?

ただ、ただ自分の為に戦う、自分に?

 

そういえばセレンにとって自分はなんなのだろう。

複雑な感情はあれどそれでもセレンは自分を戦いの場につなげてくれる存在であったし、今もそれは変わらない。

戦い方を教えてくれたこと、戦いへと導いてくれたことに感謝し、師として尊敬している。

しかし、セレンは自分のことをどう思っていたのか。

 

考えたことも無かった。

 

などと考えるうちにマンションにたどり着いてしまう。

玄関をあけるとそこには今起きたばかりだという顔をしたセレンが玄関入ってすぐの風呂場にいた。

 

「…んあ…どこに…」

 

とりあえず着替えたのだろうか、下着だけということは無くシャツを着ており洗面台に向かい顔を洗おうとしていた。

 

「……」

 

「水…?すまない…買ってきてくれたのか」

今買ってきたばかりの水を渡すと酒と眠気が両目にこもった視線を漂わせながら礼を述べ、一気に飲む。

 

「……」

墓地に出る幽霊のように背を曲げていたのをペットボトルを口につけ垂直に持ち上げる過程で背筋を伸ばしたことにより気が付いたが下着を着けていない。

煽情的な双丘はゴクリゴクリと音を立てる喉から完璧な接続を果たしており、鎖骨から下はシャツに隠れ見えないが、その膨らみの頂点はまた小さくぷっくりと膨らんでいる。

やばい、と思ったが眼を逸らせなかった。

 

よく見ればこのシャツは自分の物だ。

寝ぼけているのかなんだかわからないがこれは着替えたとは言い難い。

ただ着ていたものを投げ捨て適当に何かを身に着けただけだ。

もしや。シャツに隠れていてわからないが下もなのだろうか。

 

「……」

風呂場を通り抜け、リビングの机に上に袋を置き溜息を吐く。

なんというか、若い女性があれでいいのだろうか。

風呂も入らず寝こけてなおさらさらとその艶を失わずまた癖もつかないその髪も、睡魔と酒気が乱闘を繰り広げボロボロになってなお筋が通った鼻に湿気を失わないその唇。

紛れもない美人なのにあれでは…

 

「…?」

あれでは?

あれではなんだというのだろう。

若い、美人の女性がだらしないのは多分に問題なのはわかる。

そしてセレンもその若い美人の女性に含まれるのも間違いない。

それがキチンとしたら、どうなるんだろう。

きっと、それはもう理想的な女性として、数えきれない程たくさんのアプローチを受けるのだろう。

世の男性から。

 

「???」

ぞくぞくと身体が震える。だがそれは明朝、セレンの身体を抱えたときと似てはいてもまるで真逆の感情から生まれた震えだった。

 

「なあ」

 

「!?」

 

「何を面白い顔をしているんだ?朝ごはんにしよう。二日酔いに効く奴」

朝食にしようと言いながら用意するのは当然と言わんばかりに自分だし、しかもむちゃくちゃな要求をされた。

 

「…?」

そして。

今まで何を考えていたのかも忘れたガロアはとりあえずさっぱりとした朝食を作ろうとキッチンに向き合った。




ラスター18

身長176cm 体重77kg

出身 マリ


元々深い考えがあってノーマル乗り及びリンクスになった訳では無いが、腕を磨き戦場で勝利していくうちに次第に自分の腕を活かす場面が欲しい、
企業の手先では無く戦士としての誇りを持って戦える好敵手が欲しいと考えるようになった。
ORCAに入団したのもその目的に誇りを感じ、いずれ自分の欲した好敵手が得られると考えたから。
その望みは戦場で戦士として死ぬことだった。
ORCAの機体はわざわざ自爆装置を起動させなくてもAPが0になれば自動的にコアが爆発するが、
敗北を察したラスターはガロアへの称賛と誇りを胸に自爆をした。


趣味
インターネットの掲示板で大真面目に書かれた18禁グッズのレビューを読むこと(買う訳では無い)
ヒゲをぬくこと

好きな物
炒飯
ボロい重機のエンジン音

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