「チャイニーズダイニング天壇」のストーリー
東京の中華料理店で12年の修行を経て、群馬県の調理師学校で教鞭を3年間取られた長谷川さん。真摯に中華料理に向き合う15年の歳月を経て、1998年に「チャイニーズダイニング天壇」を開業されました。いつか群馬で開業しよう、と考え始めたきっかけは桶職人だったお父様の一言でした。
「中華料理の職人としてどこかの店に雇われて活躍するならそれでいい。でも、生まれ育った場所に貢献する意味でも、自分で地域に密着したお店をやった方がいいのではないか。」
その言葉を胸に、長谷川さんは開業に向けた修行をすべく、東京都内の大塚、池袋、新宿、銀座の4店舗を回って腕を磨かれます。エリアを変えて勤めた理由は、様々な食材を扱いたかったから。東京は特に、お店を構えるエリアによって客層や味の好みが大きく変わります。
例えば、池袋は多くの路線が乗り入れる駅なので、常に路線上のどこかで工事が行われており、現場仕事をされるお客様が多い。日中に汗をかく仕事になるので、味が濃いものを好まれるお客様が増えます。新宿は若者が多いので他のエリアに比べると、さらに濃い目の味付けが好まれます。
しかし、銀座は池袋や新宿と異なり、オフィス街の中心地。舌の肥えたサラリーマンが多く、味は薄くてもコクがなければいけないので、同じ中華料理でも調理の基礎的な技術から異なります。こうしたご経験から、長谷川さんの中国料理の技術は着々と磨かれていきました。
その後、東京での技術習得を終えて群馬へ戻られた長谷川さん。そこへ中華料理の調理師会に所属する知人から、学校での仕事を紹介されます。当初、学校給食を作る仕事を想像されたそうですが、面接で説明されたのは群馬調理師専門学校の中華料理教師。今までの厨房での調理と、オープンキッチンで大人数の生徒に見られながら中華料理を教えるのとでは求められるスキルが別物です。長谷川さんは学校から渡された中華料理のテキストを1年間しっかりと勉強し、中華料理の歴史なども学ばれて教師の仕事に挑まれたそうです。
仕事にも慣れて生徒からの人望を集める教師になられた頃、長谷川さんに再び転機が訪れます。新しく開店する中華料理店の料理長としてスカウトされたのです。群馬県での独立を目指していた長谷川さんにとって、お店に勤めながら地域に馴染む味を調査できる絶好の機会。スカウトを受けることを決断された長谷川さんは、調理師学校の卒業生を4人ほど集め、料理を教えながらお店を盛り立てていきました。
宴会用のコース料理をはじめ、150種類以上の料理を提供しながら、自ら接客にも携わることでお客様の声に耳を傾け、どうしたら愛されるお店になるのかということを学んでいかれました。
その後、お店が軌道に乗ったことを機に料理長を後進に任せ、長谷川さんは遂に独立してご自身のお店を開店されます。前橋市南町の「ファミリー中華 天壇」。店名の「天壇」は、中国の世界遺産である天壇公園から、語感の良さとその知名度にあやかって名付けられました。この頃、今でも名物として愛されている天壇ラーメンの提供が始まります。
ファミリー層の心を捉えた「ファミリー中華 天壇」は、さらに多くの方へ中華料理を提供するために「天壇大食堂」として現在のお店がある前橋市昭和町へ移転オープン。使われていなかった倉庫を改装し、看板と内壁に大きな龍を描きます。
倉庫そのものを活かす形のお店は当時では珍しく話題になり、開店から1週間ほどは駐車場に入りきれないくらいのお客様が押しかけました。お店の知名度も高まり、順風満帆に成長すると思われた「ファミリー中華 天壇」。2008年に残念ながら火災に見舞われ、一時期は営業ができない状態でした。
しかし長谷川さんは諦めません。そこから改装し誕生したのが現在の「チャイニーズダイニング天壇」。この機にお店のイメージを一新して更なる成長を目指すべく、中国のテイストと北欧のテイストを取り入れたシックな内装に4ヶ月かけて改装されました。
また、個室の壁は可動式。4つある個室の壁を全て除いた場合、店内を丸ごと1つの部屋として使うことができるので、最大40名を収容することができます。また、このタイミングで新たな名物料理を考案。他の中華料理店ではコース料理でしかお目にかかることができない「おこげ」を単品メニューでも提供し、多くの方に楽しんでいただけるようにしました。現在の一番人気メニューは「特選海鮮おこげ」。地域では馴染みのなかったメニューですが、「チャイニーズダイニング天壇」により「おこげ」は前橋市を中心に広く知られるところとなりました。
地域の有名店へと「チャイニーズダイニング天壇」を育て上げた長谷川さんはその手腕を買われ、現在では群馬県中華料理生活衛生同業組合で理事長、全国中華料理生活衛生同業組合連合会でも常務理事を務められています。
長谷川さん:「この仕事をしていて励みになったのは、やはりお客さんの美味しかった、というお言葉ですね。シュウマイが大好きな3歳前後の女の子が私のことをマスターと呼んで抱きついてきてくれたりします。大きくなったらここでバイトするんだ、とも言ってくれていて、お店を無くすわけにはいかないな、と。」
今回、長谷川さんはご自身の年齢的なものもあり、元気でご自身が技術をしっかり承継できるうちにあとつぎを探したいと考え始められました。仕事として調理経験をお持ちの方のみの募集になりますが、長谷川さんから一流の中国料理を学びつつお店を承継できる機会となりますので、これから飲食で独立などを考えている方はぜひご検討ください。
「チャイニーズダイニング天壇」のあとつぎとしてもっと詳しい話が聞きたい場合には
電話番号:0120-998-196
メールアドレス:support@batonz.co.jp
案件の詳細:https://batonz.jp/sell_cases/32169
※「実名開示を依頼する」よりお問合せください。バトンズへのアカウントをお持ちでない方は、アカウント登録後に決算情報を確認できます。
経営のポイント
・従業員とのコミュニケーションを円滑に取っていくこと
席数が多いので、スタッフとうまくお店を運営していく必要があります。現在は従業員2名・パート3名・学生のアルバイト3名でシフトを組んでおりますが、コロナも明けてお客様が増えてきていることもあり、少し手が足りないくらいになっています。従業員の力も借りつつ、ご自身もお客様と会話をすることでうまくお店を運営していくことができますので、コミュニケーションは密に取ってください。
・家族連れのお客様が多い
昼のランチは主婦や年配の方がランチ会などで使ってくださるケースが多いです。サラリーマンは2割くらいですが、お急ぎのケースが多いので、接客時に確認しつつ提供スピードを調整する必要があります。
また、家族連れのお客様は昼夜通して多くいらっしゃいます。子どもも多く来店するので、「お子様ラーメン」もジュース・おもちゃ付きで提供しています。また、コロナ前は役所関連の方々も歓送迎会でお越しになっていました。今後、感染状況が落ち着けば、夜の宴会も増えていく可能性があります。
あとつぎの募集要件
・料理人として仕事をしたことがあり、本格中華の味を覚えたいと思ってくれる方
複数の中華料理店で修行を重ねられた長谷川さんの技術を惜しみなく教えていただけます。料理人として仕事をしたことがあれば、ジャンルは中華でなくとも問題ありません。イタリアンや和食など、どこかの飲食店で少しでも調理の経験をお持ちであることが条件となります。
・お店の調理から接客まで幅広くやっていきたい方
長谷川さんは、ご自身でお店の調理から接客まで全てを把握して運営していきたい方にお店を譲りたいと思われています。お客様の声から学んでいくことが多くありますので、ご自身でも積極的に接客をやっていきたい方をお待ちしています。
あとつぎになる魅力
・一流の中国料理をしっかりと学ぶことができるだけでなく、人気メニューも引き継ぐことができる
東京都内の複数の中華料理店で修行され、調理学校での教鞭まで取られた長谷川さんからしっかりと技術を引き継ぐことができます。また、地元の地方新聞である上毛新聞でも紹介される人気メニューをレシピごと引き継げますので、ゼロからお店を立ち上げるよりもブランド力や商品力が高い状態で始めることができます。
・25年間通ってくださっている常連さんを引き継げる
25年間長谷川さんが築き上げてきたお客様との信頼関係を引き継ぐことができます。再来店を促す施策としては来店チケットを配っており、5枚でシュウマイか餃子が無料になるというサービスを続けています。引き継いでいただいた方と工夫しつつ、今後のキャンペーンなども考えていきたいと思っています。
「チャイニーズダイニング天壇」のあとつぎとしてもっと詳しい話が聞きたい場合には
電話番号:0120-998-196
メールアドレス:support@batonz.co.jp
案件の詳細:https://batonz.jp/sell_cases/32169
※「実名開示を依頼する」よりお問合せください。バトンズへのアカウントをお持ちでない方は、アカウント登録後に決算情報を確認できます。
群馬県前橋市「チャイニーズダイニング天壇」のあとつぎとしての暮らし
群馬県の県庁所在地で中核市に指定されており、高崎市に次ぎ2位の人口を抱える都市です。明治時代には製糸業で栄えたことでも有名です。市街地は住宅街やオフィスなどが立ち並び、鉄道やバスなどの公共交通も充実。農業が盛んな山間部も存在しますので、都会と田舎での2つの暮らしも満喫できます。
「チャイニーズダイニング天壇」がお店を構える前橋市昭和町は、町の西側を広瀬川が流れており、町の北半分を群馬大学昭和キャンパスが占める町。大学生を中心として比較的若い方がよく往来し、治安も良く事業を営みやすい地域です。
子育てに関しては、保育施設の待機児童数がゼロであることも魅力の一つです。子育てひろばや前橋こども図書館、児童文化センターなどの施設も充実しており、放課後児童クラブは、2013年に48か所だったものが2021年7月には84か所まで増えているため、子育てしながらでも働ける環境が整っています。
前橋市移住ガイドブック
https://gunmagurashi.pref.gunma.jp/wp/wp-content/uploads/2018/11/ijuguidebook.pdf
群馬県前橋市「チャイニーズダイニング天壇」のバトンズDR(データルーム)
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