事業承継・M&AならBATONZ(バトンズ)事業承継・M&A売り案件一覧 M&A記事・コラムあとつぎ公募群馬県桐生市 世界的ブランド「松井ニット技研」の技術の承継!

群馬県桐生市 世界的ブランド「松井ニット技研」の技術の承継!

2023.09.01

「松井ニット技研」のストーリー

国立国会図書館の記録によると、創業は明治37年。「松井ニット技研」は、鮮魚店を営んでいた松井仙太郎氏が機屋に転向する形で松井織物として産声を上げました。当時は着物の銘仙(めいせん)を生産しており、群馬県桐生市の絹織物は、質の高さから江戸時代には「西の西陣、東の桐生」と言われ有名です。桐生の織物産業が全盛期を迎えたのは、昭和10年頃。時代の勢いを受け、松井織物は順調に事業を成長させていきました。

しかし、昭和14年に第二次世界大戦が始まると状況は一変。徐々に苦しくなっていく日本の戦況に、鉄が多く使われていた絹織物の織機は全て政府に召し上げられてしまいます。空っぽになった工場は、多くの日本軍用機を開発・製造していた太田・中島飛行機の部品工場へと一変し、機屋の事業からは事実上の撤退を余儀なくされました。

昭和20年に日本がポツダム宣言を受諾すると、4代目である現社長のお母様であるタケさんは、「繊維事業をまたやりたい」と松井織物を再興します。新しいものが好きだったタケさんが目をつけたのは、縦糸と横糸を組み合わせる織物ではなく、ループによって布地を作っていく編み物。低速ラッセル機と呼ばれる繊細な糸でも編み込める機械を使い、マフラーなどを編み始めました。これが「松井ニット技研」の始まりです。

昭和28年には、映画の主演女優の影響でストールを頭からかぶるスタイルが大流行。ストール需要を追い風に事業は瞬く間に成長し、昼も夜もなく工場は稼働し続けました。

このまま順風満帆に会社は成長していくように見えましたが、昭和46年にニクソン・ショックが起こると大幅に円高が進みました。円高になるということは、日本の製品が割高になることを意味し、海外との取引は急激に縮小してしまいます。

当時6代目である松井さんは、明晰さとコミュニケーション能力を活かして貿易商社で活躍されていました。松井さんはタケさんと、後に5代目となるお兄様の智司さんから相談を受け、国内市場を担当する知人の商社を紹介します。このご縁を機に、日本を代表する有名な一流デザイナーズブランドからの受注をすることができ、「コムデギャルソン」や「JUN」、「山本寛斎」や「BIGI」などから、マフラーや洋服の生地の生産依頼も受けられるようになりました

横編みのニットを生産する業者は国内に数多くありますが、縦編みを手がける業者は数えるほど。その希少性や特殊性が多くのデザイナーにとって魅力となり、入れ替わり立ち替わり国内の有名デザイナーが足を運び、商品開発の議論に熱を上げました。

この頃には、家業をより盛り立てていくことを考えて「松井ニット技研」へ戻られていた松井さん。しかし時代が進むにつれ、デザイナーズブランドが製造コストの安い東南アジアへ生産拠点を移すようになり、「松井ニット技研」の生産量も次第に落ちてきてしまいます。このままでは立ち行かなくなると危機感を持ち、日本製にこだわり国内生産をしていきました。

「多くのブランドとお取引をすることで、さらなる品質の向上と感性を磨いていきました。次のステップとして、独り立ちして自社ブランドを作りたい。そう考えて始めたのが「KNITTING INN(ニッティングイン)」でした。商品に自信はありましたが、まさか美術館のショップにも置いてもらえるようになるとは思わなかったですね。」

90年代には世界最高峰のインテリア&デザインのトレードショーであるフランス・パリのMAISON & OBJET(メゾン・エ・オブジェ)や、ドイツのフランクフルトで開催される世界最大級のB to Bの国際消費財見本市であるAmbiente(アンビエンテ)に出展し、「KNITTING INN」は広く世界へ認められていきました。

国内外の有名美術館の所蔵画をイメージしたマフラーや国内企業やスポーツチームとのコラボレーションも実現。アニメ「機動戦士ガンダム」カラーのマフラーや、Jリーグやプロ野球チームの商品も手がけていきます。近年では桐生市の団体とコラボしてSDGsカラーのマフラーを販売し、収益の一部は桐生市とみどり市の子ども食堂の支援などに充てています。


※SDGsマフラー

世界中に愛されて貴重な技術を持つ「松井ニット技研」ですが、現在、職人の高齢化により事業の継続が難しくなり、特殊な編機と技術を継いでいただける方がいらっしゃれば承継していただける状態です。ご興味をお持ちの方は、ぜひ以下までお問い合わせください。

「松井ニット技研」のあとつぎとしてもっと詳しい話が聞きたい場合には
電話番号:0120-998-196
メールアドレス:support@batonz.co.jp

案件の詳細:https://batonz.jp/sell_cases/30760
※「実名開示を依頼する」よりお問合せください。バトンズへのアカウントをお持ちでない方は、アカウント登録後に問合せが可能になります。

 

 

 

引継ぎの対象と技術の習得について

編機などの機械(整経機1台 / 編機5台 / セット機1台)については、現在の工場から運び出す必要があります。機械代は必要ありませんが、機械を工場から運びだす際の運搬費についてはご負担いただきます。機械は80坪程度の建物があれば入りきる大きさです。

また、整経機と編機は電力を、セット機は都市ガス用のボイラー(要新設)と電力を動力源にしています。長年の使用により老朽化が進んでおります。

編機は低速ラッセル機という特殊なものになるので、今後、新しくこの機械を製造する工場はありません。また、セット機も特注品です。編機は壊れたら修理が必要になりますが、修理を依頼できるところは桐生市内にあるので、機械とともに引き継ぎます。

技術ついては、機械の移転先が桐生市内であれば、熟練の職人から引継ぐことができますが、技術の習得までに1年~3年程度必要になります。その間の職人へ支払う人件費は、1日数時間の稼働として1年で300万円程度を想定してください。

<工程>
整経:編みの前の経糸を整える工程で縦糸を揃える工程です。桐生市は織物の街なので、依頼できる職人は市内に複数いらっしゃいます。半日だけ依頼するということもできます。

編み立て:とても根気が必要で、編機が動き始めたら離れずに糸が切れないか見ている必要があります。慣れないうちは糸が切れて傷が入っても気付けません。すぐに気付けないと次の補修で直し切れなかったり、直すために時間がかかったりしますので、目を養うために鍛錬が必要になります。

検反:編み物ができる方であれば比較的早く覚えることができます。

セット:検反後の製品をセット機にかけて、アイロンがけをする工程です。比較的早く慣れていただける作業にはなりますが、使っている素材により温度などを変えていかなければならないので、技術の習得は必要です。

セット機

あとつぎの募集要件

・手先が器用でものづくりが好きな方

特に、編み立てと検反の工程は手先の器用さが問われます。ご自身で編み物やハンドメイド品を作るのが好きな方であれば比較的早く慣れてもらえるかと思いますが、細い糸を編む作業に抵抗のある方だと難しいかもしれません。

・根気強く、集中力のある方

編み立ての時に傷を作らず編み上げることができるかどうかは、いかに目を離さずに根気強く見ていたかで決まります。糸が切れて別の場所に入り込んだまま編み込まれてしまうと、後から検反して生地を補修するときに大変時間がかかります。糸が切れたことに気付いたらすぐに機械を止めて切れた糸をつなぐという作業を繰り返しますので、根気強くて集中力がある方に向いています。

「松井ニット技研」のあとつぎとしてもっと詳しい話が聞きたい場合には
電話番号:0120-998-196
メールアドレス:support@batonz.co.jp

案件の詳細:https://batonz.jp/sell_cases/30760
※「実名開示を依頼する」よりお問合せください。バトンズへのアカウントをお持ちでない方は、アカウント登録後に問合せが可能になります。

 

 

あとつぎになる魅力

・世界的に有名な商品をつくる技術を引き継げる

「松井ニット技研」という名称については承継することができませんが、世界と戦える技術を熟練の職人から引き継げる予定です。「松井ニット技研」が廃業してしまったら同じものを作れる業者も編機もないので、伝統の技術を引き継いで次世代に繋いでいくという社会貢献性の高い事業に携わることもできます。

 

・個人以外の販売先については引き継ぎできる可能性あり

松井さんと相談にはなりますが、取引先の引継ぎについても対応いただける可能性があります。個人顧客については個人情報保護の関係で難しいですが、法人の取引先などについてはご相談ください。

 

群馬県桐生市「松井ニット技研」のあとつぎとしての暮らし

群馬県桐生市は、古くから絹織物を産する機業都市です。桐生織は京都・西陣の西陣織と並び、品質の高さを認められてきました。市内には多くの産業遺産があり、桐生織物会館旧館を含む6件の日本遺産や、130件以上の国登録有形文化財が現存しています。8月には桐生八木節まつりが3日間に渡り催されるので県内外から多くの観光客が訪れ、街が荘厳でありながらも華やいだ雰囲気に染まります。

移住支援も充実しています。住宅取得費やリフォーム費用などの一部を助成する「きりゅう暮らし応援事業」や、首都圏から桐生市へ移住した場合に使える補助金「桐生市移住支援補助金」などの制度がありますので、ぜひ以下のサイトもご確認ください。

桐生市のサイト:きりゅう暮らし、応援します
https://www.city.kiryu.lg.jp/kurashi/jutaku/1018097/1011339/index.html

「松井ニット技研」のあとつぎとしてもっと詳しい話が聞きたい場合には
電話番号:0120-998-196
メールアドレス:support@batonz.co.jp

案件の詳細:https://batonz.jp/sell_cases/30760
※「実名開示を依頼する」よりお問合せください。バトンズへのアカウントをお持ちでない方は、アカウント登録後に問合せが可能になります。

 

M&A案件を探す

業種
  • 業種
  • 飲食店・食品
  • 医療・介護
  • 調剤薬局・化学・医薬品
  • 小売業・EC
  • IT・Webサイト・ソフトウェア
  • 美容・理容
  • アパレル・ファッション
  • 旅行業・宿泊施設
  • 教育サービス
  • 娯楽・レジャー
  • 建設・土木・工事
  • 不動産
  • 印刷・広告・出版
  • サービス業(消費者向け)
  • サービス業(法人向け)
  • 製造・卸売業(日用品)
  • 製造業(機械・電機・電子部品)
  • 製造業(金属・プラスチック)
  • 運送業・海運
  • 農林水産業
  • エネルギー
  • 産廃・リサイクル
  • その他
地域
  • 地域
    • 北海道
    • 北海道
    • 東北地方
    • 青森県
    • 岩手県
    • 宮城県
    • 秋田県
    • 山形県
    • 福島県
    • 関東地方
    • 茨城県
    • 栃木県
    • 群馬県
    • 埼玉県
    • 千葉県
    • 東京都
    • 神奈川県
    • 甲信越・北陸地方
    • 新潟県
    • 富山県
    • 石川県
    • 福井県
    • 山梨県
    • 長野県
    • 東海地方
    • 岐阜県
    • 静岡県
    • 愛知県
    • 三重県
    • 関西地方
    • 滋賀県
    • 京都府
    • 大阪府
    • 兵庫県
    • 奈良県
    • 和歌山県
    • 中国地方
    • 鳥取県
    • 島根県
    • 岡山県
    • 広島県
    • 山口県
    • 四国地方
    • 徳島県
    • 香川県
    • 愛媛県
    • 高知県
    • 九州・沖縄地方
    • 福岡県
    • 佐賀県
    • 長崎県
    • 熊本県
    • 大分県
    • 宮崎県
    • 鹿児島県
    • 沖縄県
M&A案件を検索する

あとつぎ公募 ミライマッチング 群馬 製造業

その他のオススメ記事