今回は7名エントリーし、1名は相手が見つからず6名出場となったものの、過去一の出場人数となった旗の台なかよしボクシング倶楽部で行われたスパーリング大会。
熊野ジム出場メンバーはこちらの6名
熊野ジムの先陣はタクローさん。相手はサウスポーなので同じ練習時間にサウスポーがいない時はスパーリングパートナーにサウスポースタイルでやってもらい、サウスポー対策をしてこの試合に臨んだタクローさん。果たして結果は…
1ラウンド目。相手はどっしりと構えてこちらの様子を伺ってきます。
タクローさんもジャブを突き、足を使って相手のサイドに回り、まずは練習通りの出だし。
相手がボディーストレートを打ち込んで距離が詰まった所で打ち合いに突入タクローさんのパンチも当たりますが、パワーは相手の方が上か。
2ラウンド目。1ラウンド目は取られた可能性が高いので2ラウンド目は何としてもポイントを取りたいところ。
相手のパンチを被弾しながらも打ち返していくタクローさん。残念ながら相手との実戦のキャリアの差を感じさせる試合内容でしたが、相手のパンチを貰っても果敢に打ち返していく姿は次の試合に期待出来るものでした
判定は0-3で相手選手
続いて熊野ジム次鋒は楊さん。
熊野ジム内スパーリング大会で遺憾なく発揮された強打は今回も火を吹くか
1ラウンド目。相手選手はキャリア10年、評価も高いとあって綺麗なボクシングでジャブを突いて攻めてくるセオリー通りの戦い方。
楊さんも慌てることなく、相手が出てくればバックステップして距離を作る出だし。
ジャブからボディーアッパー。そこから得意の右ストレート楊さんのコンビネーションが決まり、幸先良いスタート。
しかし、楊さんのパワーパンチを貰っても全く効いた素振りを見せない相手。楊さんのパンチを貰ってもすぐに打ち返してくる打たれ強さを見せてきます
1ラウンド目が終わり、楊さんがポイントを取ったと思われるものの、相手の打たれ強さ、そして直ぐ打ち返してくるパンチは脅威です。
2ラウンド目。このラウンドはアッパーも多用し、多彩な攻めで相手のダメージを蓄積させていく楊さん。しかし相手の打たれ強さは目を見張るものがあります
楊さんのパワーパンチがコンビネーションでヒットし、これで決まったかと思うとすぐに打ち返してくる対戦相手。結局勝負は判定に委ねられますが、ここは相手の打たれ強さ、諦めない気持ちを評価したいところ
判定は…
楊さん
キャリアのある強敵が相手でしたが、この勝利は自信に繋がったはず。相手の応戦を受けた時に受け身一辺倒になってしまうのが今後の課題ですね
続いて熊野ジム3番手は峯岸さん。
着実にキャリアを重ね、おやじファイトへの参戦も秒読み段階に入った峯岸さん。今回の試合に勝って勢いをつけられるか
1ラウンド目。得意の攻撃力を活かし、先手必勝とばかりに初っ端から手数を纏める峯岸さん。
良い攻めではあるものの、いつも以上に顎が高い攻撃は見てるこっちもヒヤヒヤ
しかし、こちらの心配をよそに自慢の強打で相手の勢いを削っていく峯岸さん。ヒヤヒヤな所はあるものの(笑)1ラウンド目はパワーで押し切ったか
2ラウンド目。このラウンドはアッパーを混ぜていく変化をつけた攻め方
相手も打ち返してきますが、最後まで打ち勝って試合終了のゴング。
判定は…
峯岸さん。
終始顎が高いのが心配で仕方ありませんでしたが素晴らしい攻撃力で押し切った試合。
良い勝ち方でしたこの勝利で得た自信を次の試合で良い方に活かしましょう。次は顎もっと引いて下さいね(笑)
熊野ジム4人目。久々の対外試合ねもっちゃん。
もうすぐ…と思われる熊野ジムプロ加盟に合わせてプロテストが受けられる年齢制限間近のねもっちゃん。すぐにでもプロテストを受けられるように前は98キロあった体重を72キロまで落とし本気の覚悟を見せます
相手の選手は年齢は10個下くらいの23歳。体重は65キロとだいぶ体重差があるためにグローブハンデ付きとのなったこの試合。23歳という若さがあるとはいえ、7キロ差の体重差を受け入れるのは余程自信があってのことと想像される対戦相手。果たしてこの試合に勝って悲願のプロボクサーへの道を切り拓けるか、ねもっちゃん
1ラウンド目。やはり相手はスピードのある良い選手。ややトリッキーな構えからフリッカージャブ、そしてそこからの多彩なパンチ。初っ端に連続被弾してしまったねもっちゃん。
ここは落ち着いてディフェンスして攻めに転じたいところ。しかし、試合のキャリアが浅いねもっちゃん。相手の多彩な攻めに翻弄されて打ち気に逸ってしまい顔面へのパンチばかりになってしまいます
センスある系の選手にありがちな目で交わすディフェンステクニックも披露されて万事休すか、ねもっちゃん
2ラウンド目、セカンドからの「カードを固めてプレスをかけろスタミナはこっちが上のはず。」という声がどこまで頭に残っていたか、ねもっちゃん。
相変わらず顔面へのパンチが多いものの、プレスをかけていく事で相手のスタミナも切れ掛かり徐々にこちらのパンチも当たり始めた所で試合終了のゴング。
判定は…相手選手
まだまだ試合のキャリアが少ないことが今回如実に出た結果でした。
1ラウンド目が終わって、今の持っている技術で相手に対して柔軟に対応していくにはキャリアが大事。ここで一喜一憂せず、悲願のプロボクサーになるためこの経験を活かすんだ、ねもっちゃん
熊野ジムセミファイナルを飾るのは岡田さん。
過去にMVPをこのスパーリング大会で受賞してるとあって少し体重の重たい相手をマッチメイクされた岡田さん。
果たして今回も験の良いなかよしスパーリング大会で快勝を治めることが出来るか
1ラウンド目。やはり岡田さんに当ててくるだけあって良い選手だとすぐにわかる対戦相手。
岡田さんがスロースターター気味なところも突かれたか、積極的にパンチ纏められ1ラウンド目を取られる苦しい展開
2ラウンド目。ここで一気にプレスを増やし相手のスタミナを削る作戦に切り替えられるのは岡田さんのキャリアがあってこそ
2ラウンドが始まると果敢にプレスをかけ、相手が止まったところで右ボディーからの右フック
このパンチが再三ヒットし明確に2ラウンド目を取り返した岡田さん。判定は…ドロー。
1ラウンド終わった時は遂に負けてしまうのかとヒヤヒヤしましたが、しっかり2ラウンド目に取り返してこれるのが岡田さんの強みですね。今年はおやじチャンピオンに向けてまっしぐらで行きましょうそのためにも1ラウンドからエンジン全開でいける練習をしておきましょう。
今大会のメインイベントを飾ったのは高野さん。
相手選手はデビュー前の現役プロボクサー。わざわざ静岡県沼津市から来ているとあって、相当気合いが入っているはず。
熊野ジムでは最重量級ということもあって無双状態の高野さん。同じ体重の対戦相手がなかなかいなく、普段は本気のパンチが打てないことが悩みの種。久々の対外試合で全力パンチが解放されいつも以上のオラオラ系ボクシングが見れるのは期待あり、不安ありの複雑な心境
1ラウンド目。ジャブというより強烈な左ストレートを当てるとトリッキーな左右パンチの雨霰。その迫力に場内から響めきが漏れます。
しかし、相手の選手も良い選手。高野さんの変則的なパワーパンチをガードを固めることでクリーンヒットを出来るだけ減らし、高野さんの攻撃が終わるのを待ってジャブを返してきます。
1ラウンド1分が過ぎると腕が重いのかノーガードスタイルとなった所で相手のパンチを貰う高野さん。左フックとボディーはなかなか脅威
どちらがデビュー前のプロボクサーなのかわからない感じではありましたが大雑把なようでジャッジの印象の良い攻めをする高野さん。1ラウンド目は高野さんのラウンドか
2ラウンド目。1ラウンド目が終わってインターバルで帰ってきた時に感じたスタミナへの不安果たして2ラウンド目も凌ぎ切れるか、高野さん。
なんだかんだで試合巧者な高野さん。2ラウンド開始早々も見栄え良くポイントを取りにいきますが、相手選手も1ラウンドで手応えを掴んだ左ボディーで応戦してきます。
ボディーが効いたかスタミナが切れたか最初のスピードがなくなった高野さん。このまま1ラウンド目に取ったポイントを失って逆転されてしまうのか
相手のパンチをマトモに喰らう高野さん。しかし身体が頑丈なのかそこまで崩れず、すぐに打ち返すことで追撃を避け、迎えたラスト30秒前。
ここで体力は既に底をついているはずの高野さんが頑張りを見せ、手数を纏めて試合終了のゴング。
判定はドローと思いきや勝者…高野
相当苦しい試合でしたがキャリアの差で勝つことが出来ましたねもっとスタミナをつけるためにこれからは一度の練習で2キロは汗をかくメニューを考えておきます(笑)
こうして今回熊野ジムは6名出て3勝2敗1ドローと勝ち越しの結果に終わりました。
勝った選手も負けた選手もこの試合での経験を忘れずに次の試合への課題を見つけて今回の試合を活かしましょう