50代になって、以下のようなお悩みはありませんか?
- いつも漠然とした不安を抱えている
- 将来が不安で眠れないことがある
- 今の仕事をこの先も続けるのはしんどい
実は、公益社団法人生命保険文化センターが行った調査によって、老後の不安を抱える50代女性は9割を超えることがわかっています。その理由として、最も多く挙げられたのが「年金だけでは生活できない」でした。
老後30年間で約2,000万円が不足するという説もあり、多くの50代主婦がお金に関する不安を抱えていることがわかります。
そこでこの記事では、不安がない老後生活のためにも「働き続けたい」と考えている50代主婦に向けて、おすすめの資格や資格がなくても活躍できる仕事を紹介します。
といっても、なかには「50代から資格を取って役に立つの?」「今さらがんばっても遅いんじゃないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
しかし、人生100年時代といわれる現代では、50代は折り返し地点に過ぎません。残り半分の人生を不安なく過ごすためにも、自分らしく働き続けられる場所を、気力も体力もある今のうちに見つけておきましょう!
それではさっそく、50代の主婦に資格取得がおすすめな理由を紹介します。
目次
働き続けたい50代の主婦こそ資格を取るべき2つの理由

ここからは、働き続けたい50代の主婦こそ資格を取るべき2つの理由を紹介します。
①50代からでも求められる人材になるため
資格を持っていれば、50代でも社会に求められる人材として、活躍が期待できます。
一般的には、年齢を重ねるほど就職や転職は難しくなるといわれています。ブランクのある50代主婦なら、さらにその傾向が強くなるといえるでしょう。
しかし、仕事に関連する資格を持っていれば、50代でも複数の候補から選ばれる確率がアップします。資格保持者が優遇される職場であれば、選考時に大きなアドバンテージとなるでしょう。
②資格手当で収入アップを狙うため
企業によっては「資格手当」を支給しているところがあり、収入アップを狙えます。
資格手当は、持っている資格の種類・級・数によって、毎月の給与にプラスされる手当です。支給金額は企業によってもさまざまですが、なかには毎月、数万円の資格手当をもらえるケースもあります。
また、すでに働いている人であれば、試験に合格した際に一時的に支給される「合格報奨金」が受け取れる可能性もあります。
50代の主婦が資格を選ぶ2つのポイント

就職やキャリアアップを見据えているなら、実際に役立つ資格を取ることが重要です。ここでは、50代の主婦が資格選びで気をつけたいポイントを紹介します。
①今後のキャリアに活かせるか
せっかく時間とお金をかけて資格を取っても、キャリアに活かせなければ自己満足で終わってしまいます。
「無駄だった」と後悔しないためにも、資格を取ってから活かし方を考えるのではなく、資格選びの段階で将来設計をしておくことが大切です。
たとえば、資格を選ぶ際は、以下のようなポイントに注目するといいでしょう。
②資格取得にかかる費用や期間はどれくらいか
資格取得にかかる費用や期間もチェックしておきましょう。
資格を取るためには、受験費用にくわえて以下のような費用がかかります。
- 教材費
- (講座を受ける場合は)講座受講料
- (必要な場合は)材料費
さらに、それぞれの資格には、合格のために必要な目安となる勉強時間があります。週に何回、1回あたり何時間勉強に充てられるのかを計算して、受験までにどのくらいの期間がかかるのかを把握しておきましょう。
たとえば、勉強に100時間程度かかる資格を例に考えてみます。
週5日、1日1時間の勉強時間を確保できるとして、1週間の勉強時間は5時間。100時間をこなすためには、20週間(4ヵ月以上)かかる計算です。
難易度の高い資格ではさらに勉強時間が必要になるため、資格取得までに半年~1年以上かかるケースもあるでしょう。
また、資格試験は随時行われているものばかりではありません。年1回など開催日が限られているケースも多いので、いつ行われる試験を受けるのかもはっきりさせておきましょう。
長く働きたい50代主婦におすすめ!人気の資格5選

ここからは、長く働きたい50代主婦におすすめの人気資格を5つ紹介します。
①ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定
ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定は、金融財政事情研究会(きんざい)と日本FP協会の2団体を指定試験機関とする国家資格です。
合格すると、お金の専門家である「ファイナンシャル・プランニング技能士」を名乗ることができます。
検定は3級から1級まであり、1級に近づくほど専門性が高くなります。3級は基本的な知識を問う内容で合格率も高く、チャレンジしやすい資格といえるでしょう。
得た知識は仕事だけでなく、実生活のさまざまなお金の悩みにも役立ちます。
FP技能検定3級の試験情報は以下の通りです。受験資格 なし 試験の開催頻度 年3回 受験費用 8,000円(非課税) 試験形式 学科・実技(マークシート形式) 勉強時間の目安 80~150時間程度 合格率 学科:83.37%
実技:90.33%
※合格率は2022年5月実施分の数値です。
②マイクロオフィススペシャリスト(MOS)
マイクロオフィススペシャリスト(MOS)は、マイクロソフト公認の資格です。50代の主婦はパソコン関係に弱いイメージを持たれがちなので、保持していればパソコンスキルを存分にアピールできるでしょう。
頻繁に試験が行われているため受験しやすく、早い人は1ヵ月程度の勉強期間で合格しています。
また、ワード、エクセル、パワーポイントなど製品ごとに試験科目がわかれているので、必要なものだけ取得できるのも特徴です。
MOSの試験情報は以下の通りです。受験資格 なし 試験の開催頻度 全国一斉試験:月1~2回
随時試験:ほぼ毎日開催受験費用(1科目あたり) 一般レベル:10,780円(税込)
エキスパート:12,980円(税込)試験形式 実技 勉強時間の目安 80時間程度 合格率 非公開
③登録販売者
登録販売者は、各都道府県が実施する公的資格です。位置づけとしては、国家資格と民間資格の中間といえるでしょう。
登録販売者になると、第二類・第三類医薬品を販売する資格が得られます。一般用医薬品の9割を扱えるため、ドラックストアやコンビニなど、医薬品を扱っている店舗で活躍できます。
合格率が半分を下回っており難易度は高めですが、その分、持っていれば就職に有利な資格です。
登録販売者の試験情報は以下の通りです。受験資格 なし 試験の開催頻度 各都道府県で年1回 受験費用 12,800円~18,200円程度
(※都道府県によって異なる)試験形式 筆記試験(多肢選択式) 勉強時間の目安 400時間程度 合格率 49.3%
※合格率は令和3年分の全国平均値です。
④調剤薬局事務
調剤薬局事務に関する資格もおすすめです。
調剤薬局事務に関する資格はいくつかありますが、なかでも「調剤事務管理士®」は受験資格がなく、難易度もそれほど高くないためハードルが低めです。資格を活かして、病院の薬学部や保険調剤薬局などで、薬剤師のサポート役や事務職として活躍できます。
「調剤事務管理士®」の試験情報は以下の通りです。受験資格 なし 試験の開催頻度 月1回(在宅試験) 受験費用 6,500円(税込) 試験形式 学科・実技(マークシート形式) 勉強時間の目安 40時間程度 合格率 60%程度
※2022年9月時点では新型コロナウイルスの影響で在宅試験のみ。
⑤宅地建物取引士資格試験
宅地建物取引士(宅建士/たっけんし)は、不動産取引に関わる国家資格です。合格すれば、不動産の売買や仲介のほか、宅建士しか行えない業務も担当できます。
ただし、試験は年1回のみで、合格率も1割〜2割弱のため、かなり難易度の高い資格といえるでしょう。それゆえ、一度合格すれば就職時に大きなアドバンテージになります。
宅地建物取引士資格試験の情報は以下の通りです。受験資格 なし 試験の開催頻度 年1回 受験費用 8,200円(非課税) 試験形式 筆記試験(マークシート形式) 勉強時間の目安 300~400時間程度 合格率 15%程度
資格がなくても働ける!50代主婦が活躍できる仕事3選

ここからは、50代の主婦が活躍できる、資格なしでも働ける仕事を3つ紹介します。
①介護業界
介護業界は人手が不足しているため、資格を持っていなくても採用率が高いです。
人手不足にくわえて業界全体の高齢化も進んでおり、60歳以上で活躍している女性も多くいます。職場によっては、50代でも若手の部類に入ることがあるでしょう。
また、人材育成のため、社員の資格取得に積極的な企業も多いです。そのため、無資格で入社して、働きながら資格を得てキャリアアップする方もいます。
②ベビーシッター・家事代行
ベビーシッターや家事代行は、ベテラン主婦の知恵や経験が求められる仕事です。
これまでの子育て経験や主婦経験が実績としてアピールできるので、目立った学歴や資格がなくてもチャレンジしやすい仕事といえるでしょう。
また掃除や料理、保育に関する資格を持っていれば、企業やお客様からの信頼がアップして、より一層の活躍が期待できます。
③これまでの経験・知識をもとに起業する
特別な資格を持っていなくても、これまでの経験や知識をもとに起業し、主婦ならではの目線で世の中から求められるビジネスを展開している人もいます。
好きなことや得意なこと、人からよく褒められることなどが “あなただけの仕事” につながるかもしれません。
50代主婦が仕事を選ぶときに気をつけたいポイント

50代からの仕事選びでは、以下のポイントに注意しましょう。
目標とする収入が得られるか
「子どもの教育費が足りない」「老後の資金を貯めたい」といった理由で働く場合は、目標の金額と達成までの期間を決め、実行できるかを逆算してみましょう。
上記のように、目標額を月ベースに細かく落とし込んでいくことで、働き方の具体的なイメージがみえてくるはずです。
長く続けられる環境が整っているか
「定年を過ぎても働きたい」と考えている場合は、長く働ける環境が整っているかどうかをチェックしておくことが大切です。
なかには、定年を過ぎると雇用形態が切り替わり、給与が下がる会社もあります。あらかじめ定年後の働き方や給与体制を確認しておくと、安心して働き続けられるでしょう。
なお「シニア歓迎」としている求人は、60歳、70歳になっても働きやすい環境が整備されている可能性が高いです。
やりがいを感じられるか
50代からの仕事選びでは、やりがいを感じられるかも重要なポイントです。ただお金を稼ぐための労働は、心身ともに消耗しがちです。
上記のようなメリットを感じられる仕事だと、自分らしくイキイキと働き続けられるでしょう。
50代主婦のモヤモヤは資格で解消できない場合も

50代の主婦の悩みは、資格を取って解消できるものばかりではありません。
「資格の勉強で前進しているはずなのにモヤモヤが消えない」「就職が決まったのになんとなくスッキリしない」といった場合は、収入以外の不安や不満が隠れている可能性があります。
たとえば、次のようなお悩みは、収入を得ただけでは解決が難しいでしょう。
- 家の中が散らかり放題でごちゃごちゃしている
- 夫との関係がうまくいっていない
- くたびれた自分が恥ずかしい
こうした問題を抱えながら資格取得や仕事にエネルギーを使ってしまうと、心身ともに疲れ切って、ますます悪循環にはまってしまいます。
家庭内の悩みを解消してくれるのは、お金ではなく “家庭力” です。家庭力とは、主婦だけががんばらなくてもうまくいく家庭をつくる力のことです。
家庭力を鍛えれば、今抱えているモヤモヤを原因から取り除くことができ、家族への感謝や愛、生きる喜びに満ちた人生へと変化していくでしょう。
家庭力についてのより詳しい情報は、お片づけ習慣化コンサルタントであり、主婦の家庭力向上を目的としたプロジェクトを主催する西崎彩智の公式LINEマガジンに登録してみてください。
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モヤモヤを感じてる人は、「心の状態」を客観的に見つめ直してみて下さい!
50代の主婦こそ資格取得で自分らしく生きよう!

資格を取って収入がアップすれば、多くの50代主婦が抱える「老後への不安」は和らぐでしょう。
仕事に楽しさややりがいを見いだせれば、いくつになっても自分らしく輝きながら生きられるはずです。
しかし、理由のわからないモヤモヤを解消するために、やみくもに資格を取るのはおすすめできません。
なぜなら、自分でも整理できていない本当の悩みを「資格を持っていないから」という、わかりやすい問題にすり替えているだけだからです。
本当の問題から目をそらしているうちは、いくら資格をとっても就職先が見つかっても、漠然とした不安や不満を抱え続けることになるでしょう。
多くの場合 “本当の問題”は家庭に隠れています。
- 家がごちゃごちゃして居心地が悪い
- 家族関係がうまくいかない
- 自分ばかりがんばっていて疲れた
もしも上記のように悩んでいるなら、資格取得を成功させるためにも、家庭力を鍛えて家庭を整えましょう!