リコリスの森 資料まとめ
情報を集約しました。
「リコリスの森」資料館です。この記事に載っているもの+プリツイで網羅できるはず。
みなさまの森暮らしに役立ちますように
【Shining Masterpiece Show企画始動】
2017年11月3日
AGFの当日でした。
(今では考えられませんがこの時、数年間にも及ぶルレ飢饉の真っただ中だった為)音也とトキヤが共演するわけがないと思いつつも、ほんの少しの期待を込めてサイトを開いたら
泣いちゃいましたね。
この時点ではまだどのような役をやるのか分からず、
ただ【赤ずきん】のモチーフであることだけが判明していました。
そのため、オオカミ役はトキヤなのかレンなのか等、様々な予想が飛び交っていました。(狙った的は逃さないのは狩人なレンだろうし、名前の表記順的にもトキヤがオオカミでありますようにと願っていました)
【リコリスの森サイトオープン】
2017年12月20日
ここで初めて役が判明します。
ただ"可愛いだけ"の赤ずきんではない。
明らかに"やばい"表情に、「血」という名前に、
オオカミを自分の懐に居れようとしているポーズに、
いろんなことを察しました。
そして倉花神による念願のオオカミ姿に数日記憶が飛びました。
素晴らしい…。
【SMS企画展ポスター広告】
場所:池袋駅35番出口方面通路
期間:2018年1月15日(月)~2018年1月21日(日)
ルーブル美術館は池袋にありました。
【AD(広告)トレイン】
掲出期間:2018年2月18日(日) ~ 2018年3月2日(金)
「リコリスの森」の車両は真っ赤に染められていて、
他2作品には無い「おぞましさ」に満ちていました。
ブラッド
ランドルフ
ヴィクター
黒ずきん
【リコリスの森 発売】
2018年2月28日
連動購入アニメイト特典:寺島拓馬さん・宮野真守さん・諏訪部順一さん・鳥海浩輔さんの「キャストコメントCD」も必聴。
初回生産限定盤の「絵本風ハードカバーブックレット」が内容・装丁共に大変素晴らしいです。
【展示レポート】
【3期】うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Masterpiece Show企画展 Book.3
『リコリスの森』(モチーフ:赤ずきん)
会場:ギャラリーアーモ
展示期間:2018年3月30日~4月15日
●入口
チケットを渡し、特典のプレイボタンを受け取った後
ブースに入ると暗い空間に2枚のボードが光っていました。
公式サイトに載っているものと同様の内容です。
●オープニング映像
展示ブースに入る前にまず映像を見ることになります。
パイプ椅子が15個ほど用意されており、ミニシアタールームになっていました。
※映像は撮影録音不可の為、写真はありません。
本当に素晴らしい映像でしたので何処かに収録されたり配信したりする予定はないんでしょうか…2年近く経った今、もう見込みは…(うたプリあるある:その場限りで御蔵入り)
ドラマCDにもプレイボタンにも収録されていない新規ボイスでした。
以下書き出し。
ヴィクター:森の奥に行ってはいけないよ、赤ずきん。森には怖いオオカミがいるのだから。
黒ずきん:そう、リコリスの咲き乱れるあの森は
"禁じられた場所"
「純粋で疑うことを知らない愛されし少年ブラッド」
「過去という檻に囚われ罪を犯し続けるオオカミ ランドルフ」
「富と栄誉を手にした自信家で高慢な狩人ヴィクター」
「人の欲望の化身であり、心の闇へと誘う者 黒ずきん」
ヴィクター:絡み合う思惑
重ねられる罪
人間とは美しくそして醜い
黒ずきん:風が運ぶ
欲望が生む愛の
幸せとは甘く…そして儚い
ヴィクター:禁断の選択を選び
たどり着く先は 楽園か、はたまた…
黒ずきん:全てのコマが揃い
くるくると運命の歯車が回わりはじめる
ブラッド:どうしてあなたはそんなに優しく悲しげに微笑むの?
ランドルフ:それはお前との未来を夢見ているからだ
ブラッド:どうしてあなたはオオカミなの?
ランドルフ:それは全てを終わらせるためだ
ランドルフ:そう出会ってはいけない
ブラッド:それは
ブラッド&ランドルフ:残酷な悲劇の始まり
黒ずきん:さあ、本能の赴くままに深く愛し合おう
ヴィクター:さあ、その身を委ねて魅惑の夢を見よう
ランドルフ:さあ、闇への口づけと永遠の約束を契ろう
ブラッド:さあ、禁断の森へと共に堕ちていこう
ブラッド&ランドルフ&ヴィクター&黒ずきん:
"リコリスの森"
映像ルームから出るといよいよ展示です。
●Room1:平和な村と美しい森
このRoom1はブラッドとグレアムの家がありました。
ブラッドが摘んできてくれたリコリスの花が花瓶に生けられています。
後ろを振り返るとヴィクターがいました。
●Room2:星空の洞窟
ランドルフの住処が再現されていました。
背後のオリオン座の位置がよく計算されているのに感服しました。
ランドルフをアップで撮ってもこのようにオリオン座が美しい。素晴らしい。
後ろを振り返ると藁のベッドがありました。
星?洞窟の中の光る石?蛍?が光っていてとても美しい寝床でした。
推しのベッドは人生で一度も実物を見たことがなかったので感情がよくわからないことになっていました。
ブラッドの持っていたカゴも実物がありました
●Room3:黒い森
入ってすぐ右手にひっそりと黒ずきんが佇んでおりました。
「ヒィッ…」となりました。
しかし、スタッフさんが「記念撮影できますよ!」と
意気揚々とリコリスのフォトプロップスを手渡してくれました。
ど、どういう心境で撮れば…という戸惑いが写真からも現れています。
ここは森が広がっており
床の文字が浮き出て動いていました。
文字が道に繋がってまるで森の奥に導かれているような感覚があり、
妖しい雰囲気がたまらなかったです。素晴らしい。
真っ暗な森を進んでいくと急に奥から「赤」が零れてきます。
●Room4:リコリスの微笑み
真っ赤でした。
ラストシーンのブラッドの心象が良く現れている素晴らしい空間でした。
この部屋にいる時間が一番長かったです。
「ただただ、この空間に佇んでいた時間」が自分の中で今でも宝物です。
もうおわりだな、物販に行くか~と、
とロスアリやトロワには確かなかった(たしか…)
カーテンを潜ってみると
天国がありました。
びっくりしました。
そして今回の展示は最高だなと改めて思いました。
●アフタートークパネル01:レン&翔&カミュ
●アフタートークパネル02:蘭丸&藍&那月
●アフタートークパネル03:嶺二&真斗
●アフタートーク04:音也&トキヤ&セシル
「この物語に出会えて、本当に良かった。」
ブラッドとして生きた音也くんからこの言葉が聞けたことが幸せです。
自分もこの物語に出会えて本当に良かったと2018年2月27日夜からずっと思っていました。
●各キャストコメント&直筆サイン
●こんな感じで写真が撮れました。とてもかわいいので見てください。
【プレイボタン】
まだ手に入れていない方は早急にご手配いただきたいのがこのプレイボタン。
内容はこのようになっています。
01~06は展示を巡りながら聞く解説となっています。
08~19は劇中BGMです。
注目は07:After Crosstalk。
メインキャストの音也、トキヤ、レン、セシルの
アフター座談会が聞けます。
稽古中の出来事や、各場面への想い、演じた役への想いを語っています。
このアフタークロストークだけで18分あり、内容も濃くて素晴らしいです。
「つまり黒ずきんとは何なのか」
「ランドルフの大切な人とは具体的に誰なのか」
などが、はっきりと述べられています。これを抜かして考察などできません。
会話抜粋1
(ヴィクターの話題になり)
レン:本人に悪気はなくて、
本当にブラッドを弟みたいに可愛がりたいんだろうね。
俺も、弟が欲しいって気持ちは少しわかる。
きっとブラッドみたいな弟が居たら
すごくかわいがってしまうと思う。
セシル:この4人の中ではレンが一番お兄さんです!
いつもワタシたちをまとめてくれていますし、
実質、お兄さんのようなものです。
トキヤ:ええ、そうですね!
レンお兄さん?私たちでは不満ですか?
レン:あ…、ぁいや、そんなことはないよ。
改めて呼ばれると照れるな。(咳払い)
→レンちゃんがとてもかわいい。
会話抜粋2
(ランドルフの大切な人は誰なのかという話)
トキヤ:ブラッドに面影を感じるということは同性でしょうし、
あれだけの愛着を持つという事は
近親者であることは間違いないだろうと思うのですが。
音也:俺は弟かなって思ったけど、
トキヤは父親じゃないかって。
→音也は孤児院でチビ達に囲まれて育ち、
弟のような存在が自分の中で大きく、
トキヤは父親との思い出(Debutメモリアル参照)が
自分の中で大きいからそう思ったという
事実に基づく解釈の違いの描き方が凄すぎませんか?
シナリオライター:武口さん…さすが…
いつもお世話になっております…
きっとここ、もしトキヤが実際に双子の兄が居たら
「兄」と答えるかもしれないし、
そういう育ち方からくる感じ方の違いの数だけ
その人だけのリコリスの森の解釈が存在する
という示しでもあって本当に素晴らしい…。
このトークを聞くまで「母親」?と思っていたのも、
自然と”自分の同性で近親者で考えてしまっていた”から
だったんだと腑に落ちました。
受け止め方自体は間違ってなかったのか…、と。
他にもたくさんたくさん抜粋して感想コメントをしたいのですが全部になってしまうので…。
【グッズ】
グッズ一覧については下記を参照ください。
今回はこのチャームについて取り上げます。
まずこの「灰色の葉のフチ」について。
見た瞬間、すごい!!!となりました。
キリスト教において「葉を燃やした灰」は
「死」と「罪への痛悔」を意味しています。
(※詳しく知りたい方は「灰の水曜日」で検索)
まさにリコリスの森のテーマの一つを表しています。
銀色のようにきらびやかではなく、あえて、
くすんだこの灰色…間違いなく意図されて作られていたので感動しました。
そしてサブキャストの衣装や動物の種類がここで判明しました。
①Blood:血
②Randolph:オオカミ
③Victor:勝者
④Black hood:血+屠る(Blood hack)
⑤Greham:灰 (色の意味→痛悔)
⑥Alvin:白(色の意味→美・復活)
⑦Todd:アカギツネ
⑧Merlin:ハヤブサ
⑨Bernard:クマ
⑩Youth→若者
⑪A Man→男
【コラボフード】
クレープの生クリームの量がえげつなかったです。
この頃のトキヤフードはスイーツ系が多く(なぜ…)となってました(笑)
イカスミパスタの右上の方に映ってるのがレーズンパンだったりします。
わさびが苦手なのでわさびソース抜きのサラダにしてもらい注文しました。
【入場特典】
非売品で且つ、既に二年経っているので、
もうそろそろネタバレ解禁かなと。
資料庫としてここに置いておきます。
【物販購入特典】
こちらも同じく非売品のため、掲載。
※念のためリコリスの森の部分のみ読めるようにしてあります。
【雑誌】
B's-LOG 2018年4月号
「リコリスの森」
寺島拓篤さん、宮野真守さん、諏訪部順一さん、鳥海浩輔さんの
独占インタビュー掲載
各キャスト1ページずつと大ボリュームで興味深い話がたくさん載っておりました。気になる方はぜひお手に取ってみてください。
※電子書籍版はまだあります。公式サイトから購入可能です。
【リコリスの花畑】
埼玉県日高市にある巾着田。日本で一番有名な彼岸花の花畑の一つ。
撮影:2018年9月19日
リコリスの花が香る…ことはありませんでした。花の香りはほぼありません。こんなに咲いているのに。なので虫も多く無かったです。
ただただ静謐に、咲き狂っていました。あまりにも美しい、だからこそおぞましい何かを感じてしまう。そんな光景でした。
花の高さはこれくらいなのか、大きさは、木々の生え方は…など実際に見たことによってさらにリアリティを持ってリコリスの森のお話を受け止めることができました。音也くんたちもきっとここを訪れたのではないかと。
【トキヤの新作絵「森」について】
2019年9月9日
一ノ瀬トキヤ画伯がリコリスの森の絵を描いてくれました。
下記の記事でBIGな感情と共にまとめているのでご参照ください。
【ツイログ本 vol.5】※2022.2.28追記
発売日:2020年12月5日
「リコリスの森」発売日当日である2018年2月28日のプリンスたちのツイート、
そして新規インタビューなどが掲載されていました。
新規インタビューにて新たな情報や発見が多々ありましたのでここに記載いたします。
あえて、ざっくりとした引用をしています。
きちんと内容を知りたい方は、本のご購入をお薦めいたします。
Q:印象に残っているセリフやシーンは?
音也「ランドルフを自分の手で殺めたこと。」
Debutプレイ済の方はわかると思いますが、
10代後半の音也は幼少期の母さんの死がトラウマとなり、
「死」を扱う作品に対して過敏でした。
しかし現在の音也は「自ら愛している人を殺める」ことを役に入り込んで演じることができるようになっています。
これは大きな成長です。
本当に感動しました。
Q:印象に残っているセリフやシーンは?
トキヤ「(ラストシーンだと述べつつ)
決して手にすることはできないと考えていた、
幸せという名の星をランドルフが手に入れた感動的な瞬間です。」
トキヤの、この言葉選びが本当に素敵だと思いました。
「幸せか……。まるで夜空の星を掴むようなものだ」P.33
本編中、洞窟のシーンで
自分の本当の名はオリオンだと明かすランドルフ。
星空にはオリオン座が浮かんでいる。
「でも、本当に満点の星空だね。すごく星が近い。
手を伸ばしたら取れそうなくらい」
「ああ……取れたらいいのにな。」
「そうだ!僕が大きくなったら、星を取ってあげるよ。」p.51
という会話がありました。
「星を取ってきてあげるよ」
そう言ったブラッドでしたが、
ランドルフにとって掴みたかったけれど、届かない"星"のような存在が、ブラッド(幸せ)だった。
それをラストの天国のシーンで手に入れることができた、という解釈が自分と同じだったのでうれしかったです。
Q:印象に残っているセリフやシーンは?
レン「冒頭のセリフかな。物語のラストから時間が経過して繋がっていることが最後にわかるんだけど、ハっとさせられるよね。」
ヴィクターの冒頭のセリフは
「あの子の好きな花が咲く季節が、またやってきた。リコリス……赤く火花のように花弁を散らす花。」p.6
もしくは
「ああ、全くだ。まさに花のような子だ、ブラッドは。」p.9
だと思いますが、
どちらもラストと繋がっていて気づいたときに、
ぞわっと鳥肌が立ちます。
赤い花になってしまったブラッドの暗喩が
一番冒頭に出されている。
リコリスの森、本当に素晴らしい構成です。
怪作であり傑作とはまさにこのこと。
Q:印象に残っているセリフやシーンは?
セシル「赤ずきんを森に誘い出すシーン。」
「リコリスの森」徹底読解でも記載しましたが、
「……太陽のように明るく……輝く瞳……」
「……美しく燃える……炎のような生命力……」
「……ブラッド」p.40
「森(黒ずきん)」が「養分」としてブラッドを求めている。
誘い出す為に巧みに人の心に入り込んでいく様子は本当に不気味です。
そして黒ずきんとはその人の心の鏡でもある。
だからこそ、
主人公のブラッド(音也)に対しての
黒ずきん(セシル)。
見事な愛島兄弟配役……。
Q:自分以外の役をやるとしたらどの役がいい?p.152
というインタビューもとても面白かったです。
それぞれ4人が自分以外の役を選ぶのですが、
選んだ役も選んだ理由も彼ららしくて
この配役でも見てみたいな、と思わせてくれました。
詳細は本にてご確認ください。
メインキャラクターではないですが
マーリン役の藍のインタビューが興味深かったので記載いたします。
藍「ボクはランドルフの理解者として寄り添うシーンが思い出深い。
届かない想いの切なさを感じてほしい。
芝居をブラッシュアップする過程でカットされたセリフもあって、
最終的にあの形に落ち着いたんだ。」p.155
マーリンはランドルフの古くからの付き合いであり、顔の傷の理由も知っている人物である。
ただ視聴者側にはあえてその「顔の傷の理由」を
明確に示さない形で落ち着けた。
その答えはまだ公式からの提示がない状態です。
”想像の余地を残すことを大切にしている作品”であるが故だと思います。
「赤ずきん」という題材自体がそういう要素を内包しているため
あえて想像の余地を残すように
ブラッシュアップすることで「赤ずきん」の話型として成立しています。
お見事です。
詳しくは、赤ずきんについての研究記事をご覧ください。
【おわり】
以上です。
リコリスの森の情報はこの記事で取り上げた媒体が、
おそらく現状すべてとなります。
(※抜けがありましたらぜひ教えていただけますと幸いです。)
万が一追加情報があるとすれば…
SSS公演の形でリコリスの森を11人がその場でショーを再演してくれたり…でしょうか?
もしそんな未来が待っていたらすごくうれしいです。
ヴィクターのマスケット銃を
めちゃくちゃ観察して明確な時代を特定します笑
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