学術会議会員の任命拒否「解決せず残念」 梶田会長
日本学術会議の梶田隆章会長は25日、当時の菅義偉首相が会員候補6人の任命を拒否した問題を巡り「残念ながらいまだに解決していない」と訴えた。9月末で任期を終えるのを前にメッセージを公表した。
梶田氏は問題が発覚した2020年に会長に就任した。25日の記者会見で「任命問題の解決が私に課せられた最大の課題と認識して運営してきた。この問題が解決されることを望んでいる」と語った。
政府は会員選考の透明性確保に向けた学術会議法改正案の国会提出を、会議の反発も受け見送った。会議の民間法人化も視野に話し合う有識者懇談会の結論を受け入れるか問われ、梶田氏は「結論がどういうものかによるので何とも言えない」と答えた。