カップルは1年前からホテルを予約! 今と全然違う90年代の恋愛
東京ウォーカー(全国版)
90年代前半ごろまでニッポンの恋愛事情は、とにかく贅沢なデートが主流だった。クリスマスに過ごすためのホテルを1年前から予約し、高級レストランを男性がおさえて女性をクルマで迎えに行く…それが常識だったのだ。そんな時代のモテ男・川合俊一さんに、当時のデート事情を聞いた!
クリスマスは夜景が見えるホテル 1年前から予約するのが当たり前!
90年代は、ゴージャスなムード漂う一流ホテルがデートの舞台。クリスマスともなると、1年前からでないと予約が間に合わないほど、カップルたちがこぞって集まった。赤坂や六本木界隈には、時代を象徴するようなホテルが林立。イケメン&長身&スポーツマンで、“六本木の帝王”と呼ばれたこともある川合俊一さんは、当時のシティホテル事情を振り返る。「全日空ホテル(現・ANAインターコンチネンタル東京、溜池山王)や赤プリ(赤坂プリンスホテル、現・グランドプリンスホテル赤坂)なんてベタ過ぎて、ちょっと照れくさかったですがステキでした。プールの一部がスケルトンになっていて、レストランから丸見えの六本木プリンスホテルとかもありましたね!」
ディナーデートは“イタ飯”が定番 フカヒレなど高級中華も人気だった
当時のカップル御用達レストランといえば“イタ飯”。東京の街にも本格的なイタリアンの店が急増し、日常化された。そんな時代のレストランの思い出について、川合俊一さんは語る。「イタリアンは、和田アキ子さんに連れられて六本木などの店にたびたび行きました」。趣向を変え、高級中華でのデートも。料理はコースで注文し、人数分を豪勢に盛り付けた大皿を“回転テーブル”で取り分けて食べるのが主流だった。人気メニューはフカヒレやアワビなどの高級食材。「中華だと赤坂の『維新號』によく行きましたね。友達カップルも交えて、ワイワイするのが楽しかったなぁ。中華で飲んで、もう一軒飲んで、さらにハシゴして……みたいな感じ」。
デートはドライブが常識だった90年代 高級車が都内に列をなして走った
90年代デートといえばドライブ。男はクルマを持っていないとモテないどころか、「高級車以外乗ってあげな〜い」などと言う強気な女性もいた時代。川合さんはベンツのクラス最高峰「560SEL」を選択した。「普通の人はモテるために選ぶクルマかもしれませんが。僕は単純に見た目の格好良さから選びました。ドライブデートは湾岸によく行きました。また、横浜の山下公園までドライブして、車を停めてレストラン『スカンディヤ』に行ったり、船の氷川丸に乗ったり。あとは羽田にも行きました。飛行場に向かう道は、夜景がキレイで雰囲気がありますから」。
ユーミンや広瀬香美がかかるゲレンデマジックで恋が生まれた
クルマがあればスキー場へ24時間アクセスOK。「休みが取れたら、泊まりがけでスキーに行くカップルも多かったですね」と川合さんは語る。90年代のスキーデートはレストランから始まることも!? 「食事中に『これからスキー行く?』なんて女性を誘う人もいたんです。男性に誘われるままに女性は手ぶら、ハイヒールで苗場あたりに行って、板もウェアも道具はすべてホテルで現地調達…なんて話もあったほど。でも、僕はほとんど行かなかったです。なぜなら、サイズの合うウェアがなかったので(笑)」。
90年代のモテ男の条件とは?ビリヤードが上手なこと!
川合さんの思い出は、なんとも華やかなエピソードばかり。当時流行していたスポットとしては、「プールバーにもよく行っていた」とか。プールバーとは、ビリヤードができるバーのこと。ビリヤードが上手いと遊びを知っていそうだと女性にモテたのだとか。男性諸氏の憧れは、“MYキュー”を持つことだった。「カフェバーにもよく行きました。六本木や西麻布によくあった、照明が暗めでオシャレな内装のお店に。当時はまだワインがそれほど一般に広まっていなかったので、シャンパンやブランデーを飲むことが多かったです」。カフェバーでシャンパン――そんな時代がありました!
「東京ウォーカー CLASSIC 1990's」編集部
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