Galaxy端末にMagiskを導入し、Root化する方法

Galaxy端末に、Magisk(Root管理ツール)を導入し、Root化する手順を解説。

目次

注意事項

  • 初投稿で慣れていないので、分かりにくい部分などがあれば、コメントで教えて下さい。
  • 初挑戦の方でも分かりやすいように、回りくどい表現となっている場所がございますが、ご了承ください。
  • 手順の過程で工場出荷状態に初期化されるので、必ず必要なデータをバックアップしておいて下さい。
  • 新しいバージョンは端末の互換性によりインストールしても認識されない場合があるので、本記事では少し古いバージョンのMagiskで解説しています。(インストール後しっかりアプデはできるのでご心配なく。)
  • 全てのGalaxy端末が出来るとは限りません。
  • 端末が壊たり問題が発生しても一切責任は取れないので、やる際は100%自己責任で行ってください。

必要な物

  • それなりに容量があり、Windowsが入っているPC
  • Root化したい端末のファームウェア(途中で調べ方を解説します)

Magiskとは?

Magiskとは、topjohnwu氏が開発し、Githubにて公開されているRoot管理ツールである。アプリのRoot権限(スーパーユーザー権限)を管理したり、モジュールを導入することによって、様々な改造を施すことが出来る。
Magiskは、ファームウェアの一部にパッチし焼くことで導入が出来る。
基本的にはファームウェアの一部のboot.imgにパッチし焼く*1ことで導入が出来るが、一部の端末はboot.imgをパッチするだけではブートループに陥ってしまう事があるので、同じ場所にあるvbmeta.imgもパッチするか、APファイル(ファームウェアの一部)をパッチする必要がある(本記事では、ブートループ回避のためにこの方法で解説しています。)

大まかな導入の流れ

それでは、詳しい導入方法を解説します。

必要なファイルのダウンロード

ファームウェア情報の入手

  • 設定のソフトウェア情報からモデル番号をどこかにメモする。

(モデル番号の項目がない場合は、Termuxというアプリで「getprop ro.product.vendor.model」と実行すると表示されるのでどこかにメモする。)

  • 地域コードをメモする

Termuxで「getprop ro.oem.key1」と実行すると表示されるのでどこかにメモする。
f-droid.org

ファームウェアのダウンロード

  • PCにSamfirmを下記のリンクからバージョンを選び、ダウンロードし開く。samfirmtool.com
  • [Model]の項目に先程メモしたモデル番号を入力する。
  • [Region]の項目に先ほどメモした地域コードを入力する。
  • 右のDownloadの項目のFile、Version、Sizeの項目に文字が出たら、[Check CRC32]、[Decrypt automatically]の項目にチェックを入れ、下の[Download]を押し、ダウンロードを開始する。
  • 下のバーが満タンになり、ダウンロードフォルダにあることを確認したら解凍し、そっとSamfirmを閉じる。

補足

  • Samfirmでファームウェアが見つからない場合は、別のサイトなどからダウンロードして来てもいいが、ウイルスなどに注意すること。

Magiskでの準備

必要なファイルを準備

  • PCと対象の端末をUSBで接続し、先程解凍したフォルダの中にある"AP"から始まるファイルをその端末に移動する。
  • 対象の端末に、Magisk(23.0)を下記のリンクからダウンロードし、インストールし、開く。

https://github.com/topjohnwu/Magisk/releases/download/v23.0/Magisk-v23.0.apk

APファイルをパッチ
  • 画面上部の[Magisk]の項目の右にあるインストールを押す。
  • [オプション]という項目がある場合は、その中の[リカバリーモード]のチェックを外し、次へを押す。
  • [方法]の項目で、[パッチするファイルの選択]を押すと、ファイル選択画面に飛ばされるはずなので、先程移動したファイルを選択する。
  • するとMagiskに戻されるので、始めるを押す。
  • ログが止まり、最後にDone!!と出たら、そっとMagiskを閉じる。
  • ファイルマネージャーに移動し、Downloadフォルダにある"magisk_patched"から始まるファイルを探し、PCのさっき解凍したフォルダの中に移動する。

ブートローダーアンロック(BLU)

注意事項

※工場出荷状態に初期化されるので、必ず必要なデータのバックアップをしてから行いましょう。
FRPロックという保護がかかり、端末が使えなくなる場合があるので、あらかじめ全てのGoogleアカウントを端末から削除しましょう。

※対象の端末でしかログインしていないアカウントに二段階認証を設定している場合は、1度ログアウトすると一生ログインできなくなる可能性があるので、あらかじめどこかにバックアップコードを保存するか、一時的に二段階認証をオフにしてください。

やり方

  • 開発者設定から、OEMロック解除をオンにし、シャットダウンする。
  • PCにUSBケーブルを接続(端末側まだは接続しない)
  • 対象の端末の[音量アップキー]&[音量ダウンキー]を押しながら、先ほどPCに接続したケーブルを接続し、数秒待つ(キーは押したまま)
  • 背景が青または黒の警告画面が出たらキーを1度放し、[音量アップキー]を画面が変わるまで長押しする。
  • また警告画面が出る場合があるので、その場合は[音量アップキー]を押す。
  • 少し待つと初期化しているメッセージが出て、しばらく待つと起動し、セットアップ画面になったら完了。

補足

  • 上記の方法でも出来ない場合は、YouTube等で端末名 ブートローダーアンロック等と調べて下さい。
  • 普通にコンセントから接続すると画面が変わりません。

改変したイメージを焼く(Rootの適用)

ダウンロードモードの起動

  • 対象の端末をシャットダウンする。
  • 下記のリンクを開き、Odin3のバージョンを選びダウンロードし、開く。odinflashtool.com
  • PCにUSBケーブルを接続(まだ端末側は接続しない)
  • 対象の端末の[音量アップキー]&[音量ダウンキー]を押しながら、先ほどPCに接続したケーブルを接続し、キーは押したまま数秒待つ。
  • 背景が水色または黒の警告画面が出たらキーを1度放し、[音量アップキー]を押す。(長押しではない) そしてダウンロードのマークが出たら完了。

イメージを焼く

  • [BL]の項目に、解凍したフォルダの中の"BL"から始まるファイルを選択する。
  • [AP]の項目では、先程Magiskでパッチし、移動したファイルを選択する。
  • [CP]では、同じフォルダにある"CP_"から始まるファイルを選択する。
  • [CSC]も同じように"CSC_"から始まるファイルを選択する。
  • そしたらStartを押す。端末、PC両方で読み込みが始まるので、気長に待つ。
  • PCの方でPASS!と表示され、スマホが再起動したら、セットアップ画面が出るまで待つ。
  • 適当にセットアップし、アプリの欄をチェックすると、"Magisk"というアプリがあるはずなので、開く。
  • メッセージが出てくるので、OKを押すと、アプリをインストールする画面が出るので、インストールし、開く。
  • 上の[Magisk]の項目が"インストール済み"となっていたら無事完了。あとはアプリからセットアップの為に再起動しろと出るので指示通り再起動しよう。
  • あとはアプデしたり、モジュール入れたりして好きなように遊ぶ。

おしまい!

*1:焼く:ファームウェアなどを上書きする事の俗称

*2:ブートローダーアンロック:起動時にOSを読み込むプログラム(ブートローダー)をアンロックする事。アンロックするとセキュリティ上の観点でデータが強制的に削除される。また、OSの書き換え、Root化が行えるようになる。