夫が接種3日後に急死「パパが起きない」
毎日の点滴は、今も欠かせません。ワクチン接種後に血小板が減る難病が再発した看護師の女性。針を刺す場所は、首元に埋め込む医療器具から腕に代わっていました。
(愛知県在住・40代女性)
「ここ(胸元)に機械が入っていたんですが感染してしまって、40度を超える熱が出てしまってとらないといけなくなって…でも、これも1か月ちょっとで詰まってしまった」
腕からの点滴は詰まりやすいため、もう一度首元に医療器具を埋め込むよう頼んでいますが、医師はワクチンの後遺症を否定し、摂食障害という「心の病」だと認めなければ手術はしないとしています。

(愛知県在住・40代女性)
「摂食障害ではないのに、摂食障害だと言われるのが本当に嫌。それをなかなか理解してもらえない」
(訪問看護師)
「ワクチン後遺症という病名がない限り、ワクチン後遺症として治療してもらえない。打ったことでそうなっているわけだから、きっとそうだろうなと思いながらも、国が言わない限りそうではないので、すごくつらいだろうなと」
(愛知県在住・40代女性)
「患者同士結集して認めてもらうために戦う」
(ワクチン接種後に夫が死亡・須田睦子さん)
「パパもすごくさみしがり屋の人だったので、さみしくないようにと思ってここに写真を…」
宮城県に住む、須田睦子さん。2021年10月に夫の正太郎さん(当時36歳)がワクチン接種から3日後に死亡しました。基礎疾患など健康に問題はありませんでした。

(ワクチン接種後に夫が死亡・須田睦子さん)
「長男が2階の寝室に起こしに行ったら『パパが大きい声で起こしているのに起きない』と聞いて、その時にいやな予感がして…2歳の娘を抱っこして走って階段をのぼっていったら顔色が違っていて。やばいと思って、『パパ』と言ったけど起きなくて、そのまま救急車を呼んだ」
死因は、血液の流れが急激に低下した急性循環不全。 診断書には「ワクチンの副反応の可能性は否定できない」という言葉が。 しかし、国の結論は「評価不能」でした。
(ワクチン接種後に夫が死亡・須田睦子さん)
「絶対ワクチン以外考えられないわけですよ。『 否定できない』と書かれているが、それ以外に何があるの?と。でも結局、解剖してもワクチンが原因と分からないから何もできない」
誕生を心待ちにしていた、次女の顔を見ることはありませんでした。

今は子ども4人のシングルマザーです。
(ワクチン接種後に夫が死亡・須田睦子さん)
「(Q.本当に大変ですね)大変です。片手で抱っこしながら、色々こなして」
少し頼りになってきたのが、小学4年生の長男。
(長男)
「僕も一緒に手伝う。僕もいろんなパパのこととか喋る。ママと一緒にいろんな所に行って伝えたい」
(ワクチン接種後に夫が死亡・須田睦子さん)
「この子も私と同様にパパを亡くして悲しかったり悔しいという思い、怒りだったり同じ思いだと思うので、支えられながら支えていきながら一緒に頑張っていきたい」
揃うことがなかった家族6人。絵の中には、生まれた次女を抱いている正太郎さんが。その後、須田さんは結成された遺族会に加わり、原因究明や遺族の救済を訴える活動も。ワクチンをきっかけに、大きく人生は変わりました。

CBCテレビ「評価不能 新型コロナワクチンの光と影」2023年5月27日放送より