ノーベル賞級の画期的成果へ、研究費配分は「広く浅く」が効果あり

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 ノーベル賞級の研究成果を上げるには、少額の研究費を多くの研究者に配る方がいい――。そんな分析結果を、筑波大と弘前大のチームがまとめた。研究費の配分で「選択と集中」が進むなか、広く浅く支援する重要性を指摘している。

 チームは、政府が1991年以降、生命科学・医学分野に配分した科学研究費助成事業(科研費)約18万件を対象に、研究費と論文数などとの関係を調べた。

ノーベル賞のメダル
ノーベル賞のメダル

 その結果、500万円以下の少額研究費を多くの研究者に配る方が、高額な研究費を限られた研究者に配分するよりも、iPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製などノーベル賞級の研究成果を効率良く出せていた。一方、5000万円以上の高額になると、画期的な成果の論文数は科研費の受給前よりも減ったという。

 筑波大の大庭良介准教授(科学計量学)は「過去の実績にとらわれず、様々な研究者に資金を与えることが望ましい」と話している。

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4565708 0 科学・IT 2023/09/23 05:00:00 2023/09/23 07:02:01 2023/09/23 07:02:01 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/09/20230923-OYT1I50053-T.jpg?type=thumbnail
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