関孫六のおすすめ包丁 - 目次
-
「わかたけ」「ほのか」- 高炭素ですらない
-
「茜」- 口金がイミテーション
-
「匠創」- オールステンゆえのデメリット
-
1次選考通過分
-
「安土」「桃山」- 切れ味は良いが…
-
2次選考通過分
-
鋼材グレード順に並べてみよう
-
「萌黄」- 樹脂ハンドルの功罪
-
「くじゃく」「木蓮」- コスパが中途半端
-
関孫六のおすすめ(最終選考)
-
「いまよう」- 単層ブレードのベストバランス
-
「べにふじ」「青藤」- 中堅グレード王道ど真ん中
-
評価を終えて - あとがき
※ 当ページ(および当サイト)の内容は、わたしの刃物に関する経験と知識を元に書き記したもので、時間と手間をかけて貝印に確認した情報も含まれています。無断転載やコピーなど、コタツ記事への流用を一切禁止します。換骨奪胎してYouTubeで自説のように語るのもおやめ下さい。某ゲーム系ユーチューバーには警告を行いました。)
ちなみに、商品情報を確認する場合は、公式サイトのこのページが最も分かりやすい です。
貝印オンラインストアではなく、貝印製品情報ページの方になります。
(ダマスカスのようなプレミアシリーズから、コスパの高いノーマルシリーズ、金寿・銀寿のような和包丁まで1ページにまとまっています)
「茜」「ほのか」 - 口金がイミテーションでダサい
「茜」と「ほのか」
名称 |
口金 |
ハンドル |
構造 |
刃物鋼材 |
ブレード |
公式価格 |
ほのか |
口輪 |
樹脂 |
中通し |
ステン刃物鋼 |
単層 |
3630 |
茜 |
口輪 |
樹脂 |
中通し |
高炭素ステン |
3枚合 |
4840 |
ほのか
茜
根拠:口金風の外観に仕立てているだけ。実は「イミテーション」
「ほのか」と「茜」は、そもそも
ハンドルが樹脂素材なので、口金を付ける必要性がありません。
確かに、口金付きの方が見た目の高級感は出るものです。しかし、口金を付けるとその分コストがかかり、製品価格が上がります。
それなら「口金」ではなく、ステンレスのパイプ材を嵌めてしまえば口金に見えるだろう。 …という意図が見え隠れして浅ましいのです。
この項目を書くにあたって、念の為実製品を確認したのですが、やはり薄い円筒形状の板金をプレス成形して、樹脂ハンドルに被せているだけでした。
外観を似せた
イミテーションの口金など、子供だましもいいところです。
見た目も実際にダサいです。わたしなら、まず買いません。
下に茜の画像を掲載していますが、もしも、店頭で「ほのか」か「茜」を見かけたら、ぜひ手にとってブレードの付け根部分を確認してみて下さい。
「金属の輪っかを嵌めただけ」というのが、よく分かると思います(
公式画像では、判らない確度から撮影しているため、判別できません)
【 追記 】
ここでは口金の構造と外観から、「ほのか」と「茜」をバッサリ切り捨てましたが、包丁の鋼材という観点から捉えると、茜は良コスパの優れた製品です。
なぜかと言うと、
鋼材のグレードだけで比較するならば、「茜」は、「●●」と同グレードものが使われているからです。
(書籍化に伴い、一部を伏せ文字にしています)
口金部のダサさを気にせずに、コスパの良さで判断するのであれば、逆におすすめできる包丁です
(しかしあくまでも、切刃鋼材(芯材)がステンレスの場合という条件付きです。これは、切刃がハガネの「安土」に対しては、価格でも切れ味でも負けているからです(これに関しては、「安土」「桃山」のページで解説しています)
【 評価・ほのか、茜 】
口輪は製品価格を押し上げているだけのアクセサリーパーツ。樹脂ハンドルには無意味。
【 お知らせ 】
おすすめ包丁
ランキング
関孫六
スタンダード編
『関孫六 茜』についての解説は、内容を全面的に書き直して修整しました。
(文章量もかなり増えています)
本来ですと、修正後の内容に差し替えるところですが、当コンテンツの書籍化に伴い、
旧バージョンの原稿をそのまま掲載しています。
(無料Web版と有料書籍の内容が全く同じでは、お金を払ってくれた人にさすがに申し訳ないですので、内容の差別化を図っています)
Web版の旧原稿と、書籍版の修正された内容を読み比べてみると、『関孫六 茜』についての理解が一層深まると思います。
(できれば、両方読んでみてくださいね)
と、いうわけで、当ページは修正前の原稿をそのまま掲載しています。
(あしからずご了承下さい)
修正後の内容は、拙著
おすすめ包丁ランキング(関孫六スタンダード編) にてご覧いただけます。
月寅次郎のおすすめ包丁
月寅次郎の包丁解説(裏話)
月寅次郎が実際に使っている包丁(使用包丁一覧)
月寅次郎の包丁カスタム(DIY作業手順)
月寅次郎の包丁放談
月寅次郎プロフィール