天草市の新恐竜博物館、24年3月開館 化石や骨格標本など2千点展示

熊本日日新聞 | 2023年9月23日 08:35

大型骨格標本が並ぶ天草市立御所浦恐竜の島博物館の常設展示室のイメージ(天草市提供) 

 熊本県天草市は22日、市立御所浦恐竜の島博物館を、来年3月20日に開館すると発表した。御所浦町で見つかった国内最大級の大型肉食恐竜の歯の化石や、九州初の恐竜の足跡化石など約2千点を展示する。

 新博物館は、1997年開設の市立御所浦白亜紀資料館(同市御所浦町)の老朽化と収蔵品の増加などに対応するため建て替える。鉄筋コンクリート3階建て延べ床面積2718平方メートル。1~2階が博物館、3階はコミュニティセンターが入る。資料館の2・5倍の広さの常設展示室(749平方メートル)、企画展示室、調査研究室、収蔵庫などを備える。

 常設展示室には、恐竜などの骨格標本14体も展示し、岩石や現在の生物に関する資料を紹介する。建築と展示スペースの工事費は計約14億6千万円。

 馬場昭治市長は「天草1億年の大地の記録を学べる博物館として生まれ変わる。調査研究をさらに充実させ、教育活動の情報発信拠点としても機能させたい」と話した。

 開館時間は午前9時~午後5時で、月曜と年末年始休館。観覧料は一般500円などとする。(平井智子)

地元で見つかった貴重な化石などを紹介する天草市立御所浦恐竜の島博物館の常設展示室のイメージ(同市提供) 
天草市立御所浦恐竜の島博物館の外観の完成イメージ(同市提供)

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