マルチプレイ世界遺産評価
マルチプレイ/オンライン/パンゲア/個人戦/小~大/BBG等のMOD無し/秘密結社モードなどのモードなしの前提です。
・遺産全体に言えること
世界遺産は非常に高コストで、どんなものであっても作り得なものは存在しません。
自領土の特徴や周辺国の情勢、また自国の発展具合によっては作るべきでないことがあります。
というかほとんどの場合、開拓者や労働者を生産して都市を発展させた方が有用です。
以上を前提として戦略的に遺産の建設を考慮していきましょう。
【太古】
・太古の遺産全般
開拓者の生産コスト40に対して、最も軽いストーンヘンジ等の生産コストが90。
遺産は早く作れば早いほどその恩恵を受けられますが、開拓者もその点は同じ。
むしろ、都市を増やすことのできる開拓者は、例えそのコストが90だったとしても多くの遺産を上回るスペックです。
特殊な戦略として狙うのでなければ、最低3都市+労働者1体分の改善を行うぐらいまでの内政を進めた状態で、マグナス総督+賦役(社会制度”労働徴発”で解禁される経済スロットカード)+森林伐採によるブーストを使って建設したいところです。
・ストーンヘンジ
始皇帝のベストパートナー。
信者の信仰の”天の啓示”、創始者の信仰の”聖なる大地”を取るところからゲームスタート。
聖地を少数建設し、伝道師で布教&各都市で遺産建設することで膨大な信仰力に加えてそこそこの文化・科学・ゴールドを生み出せます。
始皇帝以外の文明ではどうしても黄金時代に入りたい時に時代スコア目当てに作るぐらい(遺産完成時ボーナスで+4、偉人獲得で+1、宗教創始で+2。古典時代以降に建設した場合は完成時ボーナスが+3で、世界初の宗教になった場合は+3)。
マルチではしょっちゅう余っているので暇なときに作ることが多いですね。
生産力を使徒に変換する際に作ることもあります。
・空中庭園
始皇帝が聖なる大地のボーナス目当てに作るのが主。
それ以外は暇なときに時代スコアか劇場広場のボーナス目当てに作るくらい。
・ピラミッド
主に始皇帝。
労働者強化は嬉しいものの、やはりコストの重さが目立ちます。
後半生産力に余剰があるときか、大技術者を使ってサクッと完成させたいところ。
・アポロン神殿
始皇帝。
主に信仰力プレイの際に強力ですが、その力を発揮するのはゲーム後半。
のちの3順・・・どころか20順くらい先の未来を見据えなければ作れません。
経験上、中盤に大技術者で生産したいようなタイミングには無くなっていることが多い印象。
とはいえ急いで作るべきかというとそうではないので、残っていたらラッキーくらいの気持ちでいるのが良いでしょう。
・アルテミス神殿
太古の遺産の中でもかなり強力な部類。
始皇帝でもちょっと後回しにすると取り逃すこと多々。
鹿資源が割かし出やすいツンドラ生まれのロシアあたりは喜んで作ります。
それ以外の文明でも快適性が+4以上見込めるなら優先して取りに行っても良いでしょう。欲しい場合は牧草地やキャンプは後回しにして、建設条件のキャンプ1+2伐採で獲得できる確率をあげたいところです。
・大浴場
始皇帝。
川が氾濫するのを防ぐ遺産というより、すでに氾濫した川に信仰力目当てに建設するのが主(説明文と違い建設以前の氾濫もカウントして信仰力が増えます)。
自領土の川が3回以上氾濫しているなら立てたい遺産です。
・エ・テメン・アン・キ
始皇帝。
そしてエジプト。
湿地の強化はおまけで、メインは建設した都市の氾濫原強化。
氾濫原が6~7タイルくらいある都市で作りたいですね。
人気の遺産なので、建設する際はかなり早めから意識しておきましょう。
都心を氾濫原に建設しておけると尚よし。
【古典】
・古典の遺産全般
古典時代の遺産はゲームに与える影響が大きいものがいくつもあり、周辺の地形がわかる10~20ターン目あたりから、どこにどのように建設するか考えておきたいですね。
生産コストも非常に重くなってくるので、より先の時代の出力の高い都市で作るか大技術者で一気に完成させるかにしましょう。
・ファロス灯台
海系マップなら優先度高。
そうでないならフリゲート艦で沿岸都市を攻めに行く頃に4~5ターンで完成させられる都市でサクッと作っちゃいましょう。
・ロードス島の巨神像
暇なときに作る古典遺産その1。
効果はそこそこで完成したらそれなりに強いものの、条件が厳しくコストも重い(ファロス灯台はコスト145でロードス島の巨神像は200)。
後半、暇なときに時代スコア目当てで作りましょう。
・ぺトラ
不毛の大地砂漠が途端に豊穣の大地に化けるとんでも遺産。
効果の恩恵を受けきるために、砂漠タイルが10は欲しい。
また平坦な砂漠だと建設しても結局大したことにならないので、丘陵や羊などの資源が豊富な砂漠に建設したいところ。
砂漠タイルが多ければ多いほど建設のリターンがあるという都合上、真っ当に生産するのは困難です。
ちなみに始皇帝とは長城との噛みあいもありベストパートナー的存在。
普通の文明で1~20ターンかけて作るんだったら砂漠に都市を出すなという話になるため、大技術者を使って一瞬で完成させましょう。
建設中にほかの文明に完成されるとキレそうになる遺産ナンバー1。
・兵馬俑
暇なときに作る古典遺産その2。
レベル1→レベル2の恩恵は薄いので、レベル3→4か斥候系の2→3を複数できるようなときに建設します。
時代スコア目当てで建設する場合がほとんどですが、戦略的に建設しやすいのはインカ帝国。
ワラカクはレベル3の待ち伏せを取得した瞬間、次世代のユニットすら一蹴する最強ユニットに変貌します。
そのためレベル2ワラカクを大量生産してから作る兵馬俑はコスト相応以上の強力な遺産です。
・コロッセオ
最強遺産の一角。
何をおいても優先したい・・・ほどのパワーがあるのですが、前提条件が非常にハード。
総合娯楽施設は動物園が解禁される頃になると重要になるのですが、少なくとも中世まではコストに全く見合わない作り損に近い区域。
総合娯楽施設の生産コストは53、アリーナが75。
コロッセオそのものの200に加えて、合計コスト328と中世の遺産クラスの重さです。
それに加えて序盤の貴重な区域枠を一つ消費するとなれば、建設するハードルは並大抵ではありません。
それでも効果範囲に5~6都市含めるだけで全ての遺産を見渡してもこれ以上の遺産はそうありません。作る場合はオールインに近い準備を求められるので、失敗した場合のリスクを考えて作るかどうか考えましょう。目標完成ターンは40です。
・アレクサンドリア図書館
暇なときに作る古典遺産その3。
・マハーボーディー寺院
信仰プレイにおいて強力な遺産。
古典~中世期の信仰力は余すことなく開拓者・労働者に割り振りたいため、使徒を購入するのは後回しになりがち。
そんな中、生産力を使徒に変換できる選択肢は選べるだけ有難いものです。
時代スコアも遺産完成の+4に加え信仰の完成による+4で8ポイントももらえるため、古典黄金→中世黄金の動きにも大きく貢献します。
また信仰によって得られるボーナスは強力なものが多いため、他の宗教の様子を見ながら、時代スコアも絡めつつ生産するか否かを決めたいですね。
・アパダーナ
強力な劇場広場を作りやすく文化偉人が余りやすい中国に加え、膨大な生産力とばかばか降ってくる文化偉人を持て余すロシアが主なパートナー。
代表団+2がそもそも強力なので、生産力が余っていたらどの文明でも作りたい遺産です。
・マウソロス霊廟
古典時代最強遺産の一角。
イムホテプを獲得出来たら作りたい遺産ナンバーワン。
マウソロス霊廟建設→コロッセオ建設のち適当な遺産ひとつを建設するのが大技術者イムホテプの基本ムーブ。
港を作ることができて、大技術者を獲得できる状況なら何を押しても作りたい。
遺産建設系の大技術者を1回多く使えるだけで生産力的におつりが来ますが、中盤取得できるレオナルド・ダヴィンチをもう1回使えるのも凄い。
地道に建設する価値も一応ありますが、大技術者あっての遺産なので、他の文明にとられそうで仕方ない場合以外は大技術者の力で建設したいですね。
・ゲベル・バルカル
始皇帝のお供。
古典期の始皇帝は信仰力で労働者を購入し、遺産を建設して内政を伸ばすのが基本ムーブ。
その中で膨大な信仰力を生産できるゲベル・バルカルの優先度は高め。
都市の数や砂漠丘陵の位置にもよりますが、大体完成して3ターンくらいで元が取れます。
・マチュ・ピチュ
唯一始皇帝が避けて通る世界遺産。
大技術者でズルすることもできないため中々作るタイミングが難しい世界遺産。
大抵の文明は区域パズルをすればマチュ・ピチュは不要なため、山岳タイルが豊富で区域パズルがし辛い特殊な地形でのみ建設することになります。
逆に山岳だらけの立地では優先度高。
・ゼウス像
暇なときに作る古典遺産その4。
始皇帝が暇なときに作らない限りルネサンス期くらいまでは残っていることが多い。
なんなら戦車を作るくらいのときにふと思い立って作って操作が面倒になって放置することまであります。
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