SBI証券での「つみたてNISA(積立NISA)」の始め方や積立設定のやり方・買い方などを、FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者がSBI証券の実際のPCとスマホアプリの画面を使って投資初心者にもわかりやすく解説します。
SBI証券のつみたてNISA…始め方と買い方を画像で解説【初心者必読】

SBI証券は、国内株式個人取引シェアNo.1のネット証券です。

 

つみたてNISAの取扱い銘柄数はトップで、投資信託のクレカ積立に設定できるカードや貯めるポイントを複数の候補から選べることでも人気を集めています。

 

しかし、つみたてNISAを始める人の89.9%は投資未経験者(出所:日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果(2023年3月31日現在)について」より)というデータもあるように、興味はあっても始め方がわからず、諦めてしまう方もいるはずです。

 

そこで本記事では、SBI証券のつみたてNISAの始め方と積立設定の手順などを、SBI証券ユーザーでもある筆者が、実際の画面を使って初心者にもわかりやすく解説します。

 

最後まで読めば、SBI証券で自信を持ってつみたてNISAを始めることができます。

 

1. SBI証券のつみたてNISAの始め方(口座開設方法)

SBI証券で積立NISA口座を開設する方法
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券でつみたてNISAを始めるには、株式取引などができる「証券総合口座」を開設する必要があります。つみたてNISA口座だけを開設することはできません。

 

そのため、つみたてNISAを始めるためには、①SBI証券の口座を持っていない人は総合口座と一緒に作り、②SBI証券の口座をすでに持っている人は追加で申し込みましょう。

 

それぞれのケースで、つみたてNISA口座の開設方法の流れを解説します。

1.1. SBI証券の口座を持っていない人

SBI証券の総合口座を持っていない人が積立NISA口座を開設する方法
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券の総合口座をまだ持っていない人は、口座開設申込の途中で「NISAの選択」の画面があるので、「つみたてNISAに申し込む(無料)」にチェックを入れましょう。

 

SBI証券のNISAの選択画面

 

つみたてNISA口座は総合口座と一緒に申し込んでおいたほうが楽ですが、他社と比較したい人はあとから追加で開設することも可能なので、ご安心ください。

 

なお、つみたてNISAを始めるには税務署の審査が必要です。WEBで完結するオンライン開設の場合、本開設までにかかる日数は最短2営業日であるのに対して、郵送で書面をやり取りをする場合は最短で7営業日かかります。

 

慣れればオンライン開設のほうが簡単ですが、やりやすい方法を選びましょう。口座開設の流れは以下の通りです。

 

SBI証券で積立NISA口座を開設する流れ
(引用:SBI証券

 

SBI証券の口座開設の手順は、『SBI証券の口座開設の流れ…必要書類やかかる日数、審査ポイントは?』で実際の画面を使って説明しているので、参考にしてチャレンジしてみてください。

 

1.2. SBI証券の口座を持っている人

SBI証券の総合口座を持っている人は、すでにマイナンバーカードなどの本人確認書類を提出済みなので簡単です。

 

ログイン後のメニューから「NISA・つみたてNISA」を選択し、「一般NISA/つみたてNISA」の申し込みボタンをクリックして手続きを進めましょう。

 

SBI証券の総合口座を持っている人が積立NISA口座を開設する方法

 

そして、つみたてNISAの口座開設後は、積み立てを開始したい月に間に合うように積立設定や入金の手続きを進めましょう。

 

なお、現在主流のクレカ積立の積立設定の締切日は毎月10日で、買付日は毎月1日のみとなっています。

 

\2024年からの新NISA口座にもおすすめ/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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2.【PC編】SBI証券のつみたてNISAの買い方(積立設定のやり方)

【PC編】SBI証券の積立NISAの買い方と始め方(積立設定のやり方)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券でつみたてNISA口座を開設したら、積立設定をしていきましょう。

 

最初にPCによる設定方法を紹介し、次章でスマホアプリから設定する方法をお伝えします。個人的には、PCのほうがスマホより画面が大きくて操作しやすいのでおすすめですが、あなたの環境に合った方法で進めてください。

 

まずは、PCでつみたてNISAの設定をする“流れ”をご確認ください。

 

【PC編】SBI証券のつみたてNISAの積立設定方法

  1. SBI証券のつみたてNISA口座を開設する 
  2. ログイン後「NISA・つみたてNISA」をクリック
  3. 積立買付するファンドを選ぶ
  4. 「つみたてNISA買付」をクリック
  5. 注文内容を入力する
  6. 目論見書を確認する
  7. 設定内容を確認して確定する

 

順番に解説します。

 

STEP1:SBI証券のつみたてNISA口座を開設する

SBI証券のつみたてNISA口座を持っていない人は、開設するところから始めましょう。

 

 

STEP2:SBI証券にログイン後、「NISA・つみたてNISA」をクリック

SBI証券にログイン後、上部メニューの「NISA・つみたてNISA」をクリックします。

 

STEP2:SBI証券にログイン後、「NISA・積立NISA」をクリック

 

 

STEP3:積立買付するファンドを選ぶ

積立買付する銘柄を探す方法はいくつかありますが、今回は「つみたてNISAで買えるファンドを探す」投資信託」ボタンをクリックした画面から行います。

 

STEP3:積立買付するファンドを選ぶ

 

クリックすると、SBI証券のつみたてNISAで取り扱っている全銘柄が表示されます(現在は205銘柄)。

 

銘柄を選択する

 

ちなみに、上部の「基本情報」「手数料等費用」「分配金情報」「投資指標」「運用方針」のタブを切り替えると、その情報が見れます。また、左側の「▶詳細な条件で絞り込む」からスクリーニングして探すこともできます。

 

ここでは、一番上に載っていた、SBI証券で人気の「SBI-SBI・V・S&P500インデックスファンド(愛称:SBI・V・S&P500)」を毎月10,000円を積立買付する方法を紹介します。

 

 

STEP4:銘柄情報の画面から「つみたてNISA買付」をクリック

銘柄名をクリックすると、そのファンドの基準価額や純資産、チャートなどの情報が載った画面が表示されます。

 

STEP4:銘柄情報の画面から「積立NISA買付」をクリック

 

つみたてNISA口座で買付する場合は、青い「つみたてNISA買付」ボタンから行います。ちなみに、SBI証券でつみたてNISAの対象になっていない銘柄にはこのボタン自体が表示されません。

 

 

STEP5:注文内容を入力する

積立買付の画面が表示されたら、注文を入力していきます。ここでは、証券口座の「預り金」から引き落とします。

 

なお、三井住友カードをはじめとしたクレジットカードで積立額を決済する場合は、「クレジットカードを登録する」からカードを登録する必要があります。

 

STEP5:注文内容を入力する

 

積立コース(積立頻度)は、SBI証券では「毎日・毎週・毎月」のなかから選ぶことができます。「毎週」の場合は何曜日に購入するのか、「毎月」の場合は何日に購入するのかを設定します。ここでは、「毎月1日」を選択します。

 

ちなみに、クレカ積立の買付日は毎月1日と決められています(クレジットカードによる積立設定は、『SBI証券でクレカ積立…「三井住友カード」の登録・設定方法を解説』をご覧ください)。

 

次に、1回あたりの買付金額を入力します。すぐ下に上限金額が表示されるので、目安にしてください。

 

また、「ボーナス月の積立設定」「NISA枠ぎりぎり注文」を利用する場合もこの画面から設定します(下記参照)。

 

すべて設定したら、「次へ」をクリックします。

 

【補足】「ボーナス月の積立設定」と「NISA枠ぎりぎり注文」

つみたてNISAは、年間40万円(1ヵ月あたり33,333円)までしか積立買付ができません。そのため、年の途中で始める場合は、年間の非課税投資枠を使い切ることができません。

 

そこで、「ボーナス月の積立設定」と「NISA枠ぎりぎり注文」の2つを設定しておくことで、年間40万円の投資枠に収まるように調整して積立買付ができます(ただし、クレカ積立では利用不可)。

 

設定方法などは以下の動画でわかりやすく説明しているので、参考にしてください。

 

(SBI証券公式YouTubeチャンネル『つみたてNISA枠をギリギリまで使い切る方法』)

 

STEP6:目論見書を確認する

積立買付するファンドの目論見書(投資信託の説明書のようなもの)が表示されたら、中身に目を通しましょう。

 

STEP6:目論見書を確認する

 

目論見書(目論見書補完書面を含む)をチェックすると、「確認画面へ」のボタンが青に変わってクリックできるようになります。

 

 

STEP7:設定内容を確認して確定する

設定内容を必ず確認し、取引パスワード(ログインパスワードとは異なる)を入力したら、最後に「設定する」をクリックしてください。

 

STEP7:設定内容を確認して確定する

 

「積立設定を受付致しました」と表示されたら、つみたてNISAの積立設定は完了です。

 

なお、注文内容を確認する場合は、「積立設定一覧」から見ることができます。

 

\SBIグループ全体の口座が1,000万を突破/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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3.【スマホ編】SBI証券のつみたてNISAの買い方(積立設定のやり方)

SBI証券の投信積立アプリのイメージ図
(引用:SBI証券

 

PCの次は、スマホアプリでつみたてNISAの設定をする手順を解説します。まずは“流れ”をご確認ください。

 

【スマホ編】SBI証券のつみたてNISAの積立設定方法

  1. SBI証券のつみたてNISA口座を開設する
  2. 『かんたん積立アプリ』をインストールしてログイン
  3. 積立買付するファンドを選ぶ
  4. 「つみたてNISA買付」をタップ
  5. 注文内容を入力する
  6. 目論見書を確認する
  7. 設定内容を確認して確定する

 

基本的な流れは、PCとほぼ同じです。順番に解説します。

 

STEP1:SBI証券のつみたてNISA口座を開設する

SBI証券のつみたてNISA口座を持っていない人は、開設するところから始めましょう。

 

 

STEP2:『SBI証券 かんたん積立アプリ』をインストールする

SBI証券の「かんたん積立アプリ」のイメージ図
(引用:SBI証券

 

スマホの場合は、積立投資に特化した『SBI証券 かんたん積立アプリ』が使いやすくておすすめです。簡単な質問に答えると、あなたに合った運用スタイルをアドバイスしてくれるうえ、保有している投資信託の運用成績を瞬時に見ることができます。

 

以下よりインストールしましょう。

 


 

なお、同じSBI証券のアプリに『SBI証券 株』もありますが、こちらは日本株や米国株の取引を行うアプリなのでご注意ください。

 

アプリをインストールできたら、ログインしてください。

 

 

STEP3:積立設定するファンドを選ぶ

積立買付する銘柄を探す方法はいくつかありますが、ここでは、右下のメニューアイコンをタップすると表示される「ファンドランキング」から行います。

 

タップすると、次の画面のような「週間の積立設定金額ランキング」が表示されます。

 

STEP3:積立設定するファンドを選ぶ

 

スマホアプリでは、「SBI-SBI・V・全米株式インデックスファンド」を毎月10,000円を積立買付します。

 

該当銘柄をタップして、注文画面に進みましょう。

 

 

STEP4:銘柄情報の画面から「つみたてNISA買付」をタップ

銘柄名をタップすると、そのファンドの基準価額や運用方針、評価などの情報を見ることができます。

 

STEP4:銘柄情報の画面から「積立NISA買付」をタップ

 

つみたてNISA口座で買付する場合は、右側の「つみたてNISA買付」から行います。

 

 

STEP5:注文内容を入力する

「つみたてNISAポートフォリオに追加しますか?」という画面が表示されるので、「追加して、設定する」をタップします。

 

すると、「つみたて条件設定」の画面が出てくるので、注文内容を入力していきます。ここでは、毎月1日に10,000円を証券口座の「預り金」から積立買付します。

 

STEP5:注文内容を入力する

 

注文内容を入力して「次へ」をタップすると、取引パスワードを入力する画面が表示されるので、入力して「確認画面へ」をタップしましょう。

 

 

STEP6:目論見書を確認する

積立買付するファンドの目論見書が表示されたら、タップして中身に目を通しましょう。

 

STEP6:目論見書を確認する

 

目論見書(目論見書補完書面を含む)を確認したら、下の「同意しました」にチェックを入れて、「進む」をタップします。

 

 

STEP7:設定内容を確認して確定する

設定内容を必ず確認し、最後に「確定」をタップします。

 

STEP7:設定内容を確認して確定する

 

「積立設定を受付致しました」と表示されたら、つみたてNISAの積立設定は完了です。

 

\『かんたん積立アプリ』が使いやすいと評判/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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4. SBI証券でつみたてNISAを始めるメリット5つ

つみたてNISA
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

2018年に金融庁主導で始まった「つみたてNISA(ニーサ)」は、少額による「長期・積立・分散投資」を支援するための非課税制度です。2023年2月24日に金融庁が発表した「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査」によると、2022年12月末時点のつみたてNISAの口座数は725万3,236万口座。

 

毎年40万円まで積み立て可能で、最大20年間、合計800万円までの投資で得た利益と、投資信託から出る分配金が非課税になります。

 

■つみたてNISAの変更点

2023年1月1日より、つみたてNISAは2023年1月1日時点で18歳以上の方であれば口座開設が可能になりました。以前は20歳以上が対象でしたが、2022年4月に成人年齢が引き上げられ、従来よりも早く資産形成に取り組むことができます。

また、2024年からの新しいNISAでは現行のつみたてNISAは「つみたて投資枠」として引き継がれ、現在の3倍の年間120万円(生涯投資枠は1,800万円)まで積立投資ができるようになります。さらに、非課税期間が無期限化されることから、開始時期に関係なく非課税の恩恵を受けながらの資産運用が可能になります。

 

つみたてNISAを取り扱う金融機関は約600ありますが、SBI証券で始める主なメリットは次の5つ。

 

■SBI証券でつみたてNISAを始めるメリット5つ

  1. 「投信マイレージ」でポイントが貯まる
  2. クレカ積立で「Vポイント」も貯まる
  3. つみたてNISA全銘柄の「約85%」をカバー
  4. 「最低積立額が月100円」で初心者も始めやすい
  5. 積立タイミングが「毎日・毎週・毎月」から選べる

 

それぞれ解説します。

 

メリット1:「投信マイレージ」でポイントが貯まる

SBI証券の投信マイレージで貯まるポイント一覧
(引用:SBI証券)

 

SBI証券には、投資信託の月間の平均保有残高に応じて最大0.25%のポイントが貯まる「投信マイレージ」というサービスがあります。

 

もらえるポイントは、「Tポイント」「Pontaポイント」「dポイント」「JALのマイル」「Vポイント」のなかから選ぶことができ、ポイント分だけお得に運用できます。

 

ポイント付与率は保有している銘柄によって異なり、人気の「SBI・Vリーズ」は0.02%台、「eMAXIS Slim」シリーズは0.03~0.05%台となっています(具体的な銘柄と付与率はポイント付与率一覧で確認できます)。

 

月間平均保有金額 1,000万円未満 1,000万円以上
通常銘柄 0.1% 0.2%
SBIプレミアムチョイス銘柄 0.15% 0.25%
その他指定銘柄 ファンドごとにSBI証券が指定した付与率
スクロールできます

 

楽天証券にも同様のサービスがありますが、2022年3月末で実質的に終了になりました。そのため、投信保有ポイントの付与に関しては、SBI証券のほうが優位性があります。

 

運用期間が長くなり保有残高が増えるにつれて着実にポイントが貯まっていくので、有効に活用しましょう。

 

\投信残高に応じてポイント獲得/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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メリット2:クレカ積立なら「Vポイント」も貯まる

SBI証券のクレカ積立のイメージ図
(引用:SBI証券

 

SBI証券で「Vポイントが貯まる三井住友カード」で毎月の積立額を決済すると、カードの種類によって積立額の0.5~最大5.0%のVポイントが還元されます。

 

もちろん、つみたてNISAも対象。

 

Vポイントは三井住友グループが発行するポイントのことで、1ポイント=約1円の価値があり、Amazonカードなどのオンラインギフト券に交換できたり、SBI証券で投資信託の購入代金の一部または全額に利用できたりします(=「Vポイント投資」)。

 

このクレカ積立で貯まるポイントはVポイントだけですが、SBI証券では投信保有時にもポイントが貯まるので、"ポイントの二重取り"も可能です。

 

■SBI証券の投信積立で貯まるポイント

タイミング ポイント
クレカ積立時 Vポイントのみ
保有時 ・Tポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・JALのマイル
・Vポイント
から1つを選択
スクロールできます

 

なお、証券口座(特定口座もしくは一般口座)にある「預り金」からつみたてNISAの積立額に引き落とすこともできますが、この場合はVポイントは貯まらないのでご注意ください。

 

同じお金を投資に回すなら、「SBI証券×三井住友カード」の組み合わせて賢くポイントを貯めながらつみたてNISAで資産運用をしましょう。

 

\SBI証券の必須アイテム

三井住友カードナンバーレスを作る

 

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メリット3:つみたてNISA全銘柄の「約85%」をカバー

SBI証券の積立NISAの銘柄数のイメージ図
(引用:SBI証券

 

つみたてNISAで購入できる商品は、金融庁が定めた要件を満たした「長期・積立・分散」に適した248本の投資信託とETF(上場投資信託)に限られます(全銘柄は金融庁の「つみたてNISAの対象商品」より確認できます)。

 

そのうち、SBI証券のつみたてNISAでは全銘柄の約85%にあたる205本の投資信託をカバーしており、つみたてNISAを扱う約600の金融機関のうちで最多となっています。

 

つまり、SBI証券のつみたてNISAなら銘柄選択の自由度が高く、自分に合った投資対象を見つけられます。

 

なお、SBI証券のつみたてNISAで購入できる全銘柄は、公式サイト投資信託 パワーサーチで確認できます。

 

 

メリット4:「最低積立額が月100円」で初心者も始めやすい

SBI証券の積立NISAの最低積立額のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

つみたてNISAの毎月の最低投資金額が1,000円の金融機関が多いなか、SBI証券なら月100円から始められます。

 

そのため、「投資に興味はあるけど、損したくない」「そもそも投資を始める元手資金がない」という方でも、SBI証券なら気軽に始めることができます。

 

100円を20年間毎月積み立てしても元本は24,000円ですが、あとから増額することもできるので、まずは少額から試して徐々に慣れていきましょう。

 

 

メリット5:積立タイミングが「毎日・毎週・毎月」から選べる

SBI証券の積立NISAの積立タイミングのイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

つみたてNISAの購入頻度の選択肢は、証券会社によって異なります。

 

「毎月」だけの金融機関が多いなか、SBI証券は「毎日・毎週・毎月」の3つのタイミングから選べます(クレカ積立の場合は「毎月」のみ)。そして、「毎週」の積立頻度が選べる数少ない金融機関となっています。

 

■SBI証券の積立買付のタイミング

  • 毎日:株式市場が開いている日に毎日買付
  • 毎月:月に1回、指定した日に買付
  • 毎週:週に1回、指定した曜日に買付

 

ただし、最終的な運用成績は売却時の価格に左右されるので、設定時にあまり意識しなくて大丈夫です。給料日のあとや毎月1日など、好きなタイミングを選びましょう。

 

\「毎週」が選べるのはSBI証券だけ/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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5. SBI証券でつみたてNISAを始めるときのデメリット(注意点)

デメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

■お知らせ

ここで紹介するデメリットは、2023年2月27日より始まった「ポイント投信積立」のサービスにより解消されました。

詳しくは、「ポイント投信積立サービス開始!Tポイント、Pontaポイントが投信積立で利用可能に」をご覧ください。

 

SBI証券のつみたてNISAには大きなデメリットがなく、当サイトの『つみたてNISAのおすすめ証券口座・銘柄は?【最新版】』のランキングで1位になっています。

 

しかし、強いてデメリットを挙げると、SBI証券のつみたてNISAではポイントによる投資ができない点があります。

 

SBI証券でポイント投資ができるのは金額指定による(1回限りの)スポット買付だけで、積立買付はできません。

 

一方、楽天証券であれば、貯まった楽天ポイントをつみたてNISAの毎月の積立額の一部または全額に充てることができます(=「楽天ポイント投資」)。

 

ただし、SBI証券のつみたてNISAでポイントが利用できなくても、クレカ決済であれば積立額に対してポイントが付与され、別の用途で使うことができるので、大きな問題ではありません。

 

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6. SBI証券のつみたてNISAのおすすめ銘柄(投資信託・ファンド)10選

 SBI証券の積立NISA…おすすめ銘柄(投資信託・ファンド)10選
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここでは、SBI証券のつみたてNISAでおすすめの銘柄を10本紹介します。

 

「たくさんありすぎて、どれを買ったらいいかわからない」「他の人はどんな銘柄を買っているのかを知りたい」という人は参考にしてください。

 

つみたてNISAの銘柄選びのコツは次の3つです。

 

■つみたてNISAの銘柄選びのポイント3つ

  1.  信託報酬が低いインデックスファンド
  2. 「全世界株式」か「先進国株式」か「米国株式」
  3.  純資産が100億円以上

 

つみたてNISAやiDeCo(イデコ)のように、数十年にわたって毎月コツコツ積み立てて投資する場合は、コストを最小にして、長期でみると右肩上がりになる確率が高い商品に投資をすることが重要です。

 

そのためには、信託報酬(投資信託の運用や管理にかかる手数料)が低い「インデックスファンド」を選ぶことが大前提になります。

 

ただし、インデックスファンドなら何でもOKということではなく、世界経済は今度も成長が続くことが予想のもと、「全世界株式」や「先進国株式」、そして「全世界株式」や「先進国株式」が約60~70%を投資している「米国株式」を選ぶことがセオリーとされています。

 

さらに、投資家から資金が集まらずに途中で運用がストップしないように、人気のバロメーターともいえる純資産(株式でいう時価総額)が100億円以上のファンドを選んでおけば、銘柄選びで大きな失敗をするリスクは少なくなります。

 

そして、上記の条件を満たした、SBI証券のつみたてNISAでおすすめの銘柄が次の10本です(9番目と10番目の「バランス型」は、1本のファンドで株式や債券などの複数の資産に投資してリスクを軽減した商品)。

 

なお、純資産やトータルリターンの数字は、ウェルスアドバイザー株式会社の2023年9月14日時点のデータです。

 

①「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」

ファンド名 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
資産クラス 全世界株式
連動する指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
基準価額 20,184円
純資産額 1兆4,644.96億円
信託報酬(税込) 0.05775%
トータルリターン +19.84%(1年)、+19.63%(3年)      
運用会社 三菱UFJ国際投信
ファンドの特色 業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指すことで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。愛称は『オルカン』。
日本を含む47ヵ国の先進国と新興国の株式に投資できます(ロシアは除外)。
投資先の割合は、1位がアメリカ(62.0%)、2位が日本(5.4%)、3位がイギリス(3.7%)。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022のイベントでは、4年連続で1位にランクイン。
スクロールできます

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

②「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」

ファンド名 SBI・全世界株式インデックス・ファンド
資産クラス 全世界株式
連動する指数 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
基準価額 18,998円
純資産額 1,373.66億円
信託報酬(税込) 0.1102%
トータルリターン +19.44%(1年)、+19.47%(3年)、+12.96%(5年)
運用会社 SBIアセットマネジメント
ファンドの特色

愛称は『雪だるま(全世界株式)』。3つのETF「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VT)、
「SPDR ポートフォリオ・ディベロッブ・ワールド(除く日本く)ETF」(SPEW)、
「SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツETF」(SPEM)を通じて、
日本を含む先進国・新興国などの全世界の株式約8,000銘柄(大型・中型・小型株)に投資できます。

スクロールできます

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

③「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド」

ファンド名 SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
資産クラス 全世界株式
連動する指数 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
基準価額 12,359円
純資産額 291.55億円
信託報酬(税込) 0.1338%
トータルリターン +19.33%(1年)
運用会社 SBIアセットマネジメント
ファンドの特色 愛称は『SBI・V・全世界株式』。2022年1月31日に設定。
世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」を通じて、
日本を含む先進国・新興国などの全世界の株式約8,000銘柄(大型・中型・小型株)に投資できます。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」のイベントでは、13位にランクイン。
スクロールできます

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

④「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」

ファンド名 eMAXIS Slim先進国株式インデックス
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
基準価額 24,203円
純資産額 5,389.88億円
信託報酬(税込) 0.09889%
トータルリターン +21.49%(1年)、+21.52%(3年)、+15.06%(5年)
運用会社 三菱UFJ国際投信
ファンドの特色 業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
日本を除く世界の主要先進国(22ヵ国・地域)の株式に投資できます。
投資先の割合は、1位がアメリカ(74.2%)、2位がイギリス(4.4%)、3位がカナダ(3.8%)。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」のイベントでは、5位にランクイン。
スクロールできます

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

⑤「ニッセイ外国株式インデックスファンド」

ファンド名 ニッセイ外国株式インデックスファンド
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
基準価額 31,976円
純資産額 5,655.77億円
信託報酬(税込) 0.09889%
トータルリターン +21.50%(1年)、+21.46%(3年)、+15.02%(5年)
運用会社 ニッセイアセットマネジメント
ファンドの特色 2013年12月10日に設定され、同タイプのファンドとしては長い運用実績をもつ。
日本を除く世界の主要先進国の株式に投資できます。
投資先の割合は、1位がアメリカ(73.1%)、2位がイギリス(4.6%)、3位がカナダ(3.7%)。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022のイベントでは、2位にランクイン。
スクロールできます

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

⑥「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」

ファンド名 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
資産クラス 米国株式
連動する指数 S&P500指数
基準価額 23,439円
純資産額 2兆6,354.68億円
信託報酬(税込) 0.09372%
トータルリターン +21.13%(1年)、+22.90%(3年)、+17.03%       
運用会社 三菱UFJ国際投信
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
S&P500インデックスマザーファンドへの投資を通じて、米国企業500社に投資します。
投資先の割合は、1位がアップル(7.0%)、2位がマイクロソフト(5.2%)、3位がアマゾン(2.7%)。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022のイベントでは、3位にランクイン。

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⑦「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」

ファンド名 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
資産クラス 米国株式
連動する指数 S&P500指数
基準価額 21,464円
純資産額 1兆1,126.00億円
信託報酬(税込) 0.0938%
トータルリターン +21.00%(1年)、+22.74%(3年) 
運用会社 SBIアセットマネジメント
ファンドの特色 愛称は『SBI・V・S&P500』。2021年6月15日に『SBI・バンガード・S&P500』から名称変更。
世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・S&P500ETF」を通じて、米国企業500社に投資できます。
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⑧「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」

ファンド名 SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
資産クラス 米国株式
連動する指数 CRSP USトータル・マーケット・インデックス
基準価額 13,548円
純資産額 1,862.12億円
信託報酬(税込) 0.0938%
トータルリターン +19.74%(1年)  
運用会社 SBIアセットマネジメント
ファンドの特色

愛称は『SBI・V・全米株式』。2021年6月29日より運用開始。
世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を通じて、
米国株式市場で投資可能な約4,000銘柄(大型・中型・小型株)に投資できます。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022のイベントでは、13位にランクイン。

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⑨「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」

ファンド名 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
資産クラス バランス型
連動する指数 バランス型なのでなし(合成指数)
基準価額 14,902円
純資産額 2,213.05億円
信託報酬(税込) 0.143%
トータルリターン +8.57%(1年)、+10.21%(3年)、+7.17%(5年)
運用会社 三菱UFJ国際投信
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。8つの資産
「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「国内債券」「先進国債券」「新興国債券」「国内REIT」「先進国REIT」
に12.5%ずつ均等に投資(ロシアは除外)するのが特徴で、ミドルリスク・ミドルリターンの運用成績を目指す。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」のイベントでは、17位にランクイン。

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⑩「セゾン・グローバルバランスファンド」

ファンド名 セゾン・グローバルバランスファンド
資産クラス バランス型
連動する指数 バランス型なのでなし(合成指数)
基準価額 22,020円
純資産額 4,013.34億円
信託報酬(税込) 0.56%
トータルリターン +12.06%(1年)、+11.28%(3年)、+8.56%(5年)、+8.04%(10年)
運用会社 セゾン投信
ファンドの特色

世界最大級の運用会社バンガード社の8本のETFを通じて国内外の株式と債券に50%ずつ投資をし、
価格が上下するのに合わせて比率の見直し(リバランス)を行い、リスクを抑えながら安定したリターンを目指す。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」のイベントでは、6位にラインクイン。

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7. よくある質問

Q&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、SBI証券のつみたてNISAの始め方に関するよくある質問に5つ回答します。

Q1. SBI証券のつみたてNISA口座の開設後にやることは?

総合口座とつみたてNISA口座の開設が済んだら、本記事の「2.【PC編】SBI証券のつみたてNISAの買い方」もしくは「3.【スマホ編】SBI証券のつみたてNISAの買い方」を参考にして積立設定をしましょう。

 

Q2. SBI証券のつみたてNISAの引き落としはどこからできますか?

SBI証券と同じグループである「住信SBIネット銀行」を使う方法以外には、「積立代金自動振替サービス」を使うと、普段使っている金融機関から手数料無料で毎月自動引き落とし(振替)ができます。

 

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Q3. SBI証券のつみたてNISAは三井住友カード以外でも決済できますか?

SBI証券では、三井住友カード以外が発行するクレジットカードでは投信積立ができません。

 

また、三井住友カードが発行するクレジットカードでも、たとえばVisa LINE Payクレジットカードのように、Vポイント以外が貯まるカードは、クレカ積立はできてもポイント(この場合はLINEポイント)は付与されません。

 

Q4. SBI証券のつみたてNISAの発注状況の確認方法は?

SBI証券にログイン後、「取引」>「投信」>マイページの「積立設定」の「つみたてNISA」より確認できます。

 

SBI証券の積立NISAの発注状況の確認方法の説明

 

Q5. SBI証券の管理画面を見ると、つみたてNISAの買付がされていません。いつ反映されますか?

買付は、約定日の翌日朝未明に口座管理に反映されます。積立日の翌日に改めてご確認ください。

 

8. まとめ

SBI証券の積立NISAのまとめ
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この記事では、SBI証券でつみたてNISAを始める方法を中心に解説しました。

 

つみたてNISAは、利益に対して本来かかる約20%の税金が非課税になる優れた制度です。1分1秒を争うトレードではないので、日中は忙しい方でも、一度設定するだけであとは基本的にほったらかしでOKです。

 

この記事を参考にしてSBI証券でつみたてNISAを始めて、将来に備えた資産形成の第一歩を踏み出しましょう。

 

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