渓流詩人の徒然日記

ゲゲゲのゲ。
高校の頃、バイク仲間たちと
通った46年前の喫茶店の建物
がまだあるよ。
一番左のテナント。
今は空き物件みたいだ。
横の路地にバイク並べて停め
てた。

一階が店舗で2階が2DKくらい
の賃貸住宅の物件というのは
昭和時代にはかなり首都圏で
は多くあった。
この建物もそうした造作のよ
うだ。
また、1階が店舗で2階のみを
一般賃貸アパートとして貸し
出したりする物件も街の商店
街とかには多かった。
まるで『ワイルド7』の飛葉の
魚屋の2階の部屋のような。
大学の時の仲の良い先輩が住
んでいたのがそうした1階が
店舗で2階貸部屋の物件だった。
1階はスナック。
遊びに行くと、夜、1階のカラ
オケの音がひどかったよ。
朝まで（笑
あの頃、深夜規制とか無かった
し。カラオケも世の中に登場し
たばかりだし。
私が大学の頃スナックでバイト
した時は、カラオケはまだ8トラ
だった。
カセットテープ自体も知らない
世代が今主流だから、8トラの
テープなどは全く知らないだろ
うなぁ。車の音楽も8トラよ(笑
当然、車の窓は手動でくるくる
回して開け閉めする。

46年前の喫茶店のあった建物が
まだ残っているので驚いたら
まだちょろい。
目黒の私が生まれた時の建物が
まだそのまま残っているのを
知ってあたしゃぶったまげた。
グーグルストリートビューで
発見したので都内出張の時に
行ってみたら、まんま残って
いた。今から63年前にあった
建物。母によると戦後間もない
ころに建てられた建物らしい。

世の中不思議な縁というか、
例によって私のアルアルシリー
ズなのだが、ピンクドラゴンの
店長高橋誠一郎さんの今のご
自宅がその私の生まれた時に
住んでいたその建物のすぐ近所。
歩いて5分。
この手の奇縁の話が私の場合
多すぎて、おいら自身が驚いて
いる。
たまたま偶然知り合って、知己と
なり、友となり、師弟関係となり、
盟友となり・・・、しかし、それ
は何年も前の過去に実は既に出会
っていたり互いに深い関係性に
あった、という現実をあとから
互いに知る。
その数、10や20じゃないのだから。
なんだか気持ち悪いわ～。
天の采配の下に置かれているよう
で。

ここ最近で一番驚いたのは、私と
同姓同名だという人。この方は
昔たまたま私のフライバンブー
ロッドを作ってくれた職人さんの
家の隣りに住んでいたらしい。
それはロッドビルダーから聞いた。
へ～ということで、20数年ほど
前にその同姓同名の人とメール
で連絡を取り合う仲になった。
広島では著名な薬草研究者だ。
本人は東京の薬科大を出ている。
私よりちょい年上の人。
上も下も同じ名前というのは奇遇
ですね～、なんてやり取りしてた。
その20年後、ある人が東京から
うちの寺を突然訪ねてきたと坊主
が言う。廃寺だった寺をうちの
先祖が坊主を連れてきて復活させ
た寺だ。なので、うちが第一檀家
となっている。大元の鎌倉期は
うちはその宗派だったが、戦国期
と江戸初期は別派だったところ、
また大元の派に戻った形。
訪ねて来たのは東京大学大学院
の先生だ。
うちと同姓。なんでも私の数代
前の先祖の弟の末裔らしい。
なので、その父は互いに同じ。
へ～、なんて思ってた。ネットで
見ると、そういや俺の世代のイト
コたちに顔も似てるな、なんてさ。
そうしたら、つい最近、その東大
大学院の先生の父親は、20数年前
に私が連絡取り合っていた、私の
フライロッドを作ってくれた職人
さんのお隣りにかつて住んでいた
連絡を互いに取り合っていた同姓
同名の方だったという事をネット
で知った。
ぬぁんと、その私と同姓同名の
人はうちの直系血族だったのだ。
5代前の先祖は同一人物。
しかもそれを知らずに互いにたま
たま四半世紀前の頃に連絡を取り
合ったりしていた仲だった。
そういうのある？普通。
びっくらしたわ～。

今自分が生きて存在していると
いう事は、これは縄文時代より
も遥か以前から連綿と血脈が
続いている訳でね。
人間は突然降って湧いたのでは
ない。最初はそうかも知れない
が。
そら何千年の間にはいろんな
人とのエニシというのは生ま
れますがな。
仏教的にいうとお釈迦様の掌
の中で転がされているだけ、
というやつなのかも知れないが、
私は仏教徒ではないのでそれは
よく知らない。第一、釈迦は
人間だろう、と(笑
仏陀は神ではない。
神は仏の眷属だなどとするのも
よく解らない。神を従える人間
などいるものか、と。
あまり言うと宗教論争になるから
やめとくが、神はひとつしか無い、
ていうのはこの宇宙を作った存在
の真理なのでは。
宇宙人が古代の神というのも、
それは違うから。
では誰が宇宙を作ったの？という
問題。
宇宙も人も、ほんの気まぐれで
出来たもんだろさ。ある全知全
能の意思によって。

ただ、個人的にはあまりにも驚く
奇縁にこれでもかという程に
遭遇させられ続けると、これは
何か目に見えないものに常に天空
から観察されている、というのは
感じる。正直なところ。
人類の拙い科学などでは証明で
きないものに。
説明つかないもの。
私の場合、あまりにも例が多す
ぎて。