今さらなぜ? 小渕優子元経産相が「ポスト岸田」に浮上の謎…“ドリル優子”の印象が強烈なのに
自民党内で小渕優子組織運動本部長が存在感を高めている。統一地方選では応援弁士に引っ張りだこ。23日投開票の衆参補選でも、参院大分補選は6日の出陣式に駆けつけ、19日も激戦の千葉5区に入ってマイクを握った。
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■議連トップでじわり高まる存在感
小渕氏はこのところ大きな議員連盟などのトップにも立て続けに就任している。13日に発足した温室効果ガスの排出ゼロを目指す「超党派カーボンニュートラルを実現する会」では共同代表。同日夜には、産学の有識者による「令和国民会議(令和臨調)」と連携する超党派会議が、小渕氏を筆頭代表世話人として立ち上がった。
「どちらも小渕議員をもり立てる舞台に見えます。2014年に女性初の経産相に就任した直後に“政治とカネ”の問題で失脚して以降、表舞台から遠ざかっていましたが、じわり復権しつつある。所属する茂木派(平成研究会)でも茂木会長より慕われて、次は党三役にと期待されています。酒席で人間関係を築くのがうまいんですよ。ただ、東京地検の家宅捜索前にハードディスクを電動ドリルで破壊した悪質さを有権者は忘れていない。岸田首相も小渕議員に目をかけているようですが、“ドリル優子”のイメージは強烈すぎて……」(自民党関係者)
■首相も認める世界一の酒豪
3月に韓国の尹大統領が来日した際も、小渕氏は存在感を示した。夕食会で酒杯を重ねた岸田首相は、「日本政界で酒が一番強いのではないか」と尹に言われ、「いや、小渕議員が一番強い」と答えたという。その翌日、日韓議連会長の菅前首相と尹が会談した席にも小渕氏の姿があった。