共同通信社が実施した旧統一教会に関する国会議員アンケートで、佐賀県関係国会議員は7人のうち6人が回答した。旧統一教会や関連団体からの献金やパーティー券購入は6人とも「なし」で、自民の衆院議員2人は日韓トンネル関連の会議に出席したり、祝電を送ったりしたことがあると回答した。

 回答したのは、衆院議員が立憲民主党の原口一博氏(佐賀1区)、大串博志氏(佐賀2区)、自民党の岩田和親氏(比例九州・佐賀市)、古川康氏(同・唐津市)、参院議員は自民党の福岡資麿氏(佐賀選挙区)、山下雄平氏(同)。自民党の今村雅弘衆院議員(比例九州・鹿島市)は無回答だった。

 「旧統一教会、その友好・関連団体から献金やパーティー券購入があったか」の問いには、6人全員が「なし」と回答。「選挙活動への支援、協力を受けた、あるいはその申し出を受けたか」という質問にも全員が「なし」と答えた。

 「旧統一教会や友好・関連団体の行事や会合、集会に出席したり、ビデオメッセージや祝電を送ったりしたことはあるか」の質問には、岩田氏と古川氏が「ある」と回答。いずれも日韓トンネル関連の会議で、岩田氏は「支援者からの依頼で日韓トンネル実現九州道路協議会に祝電を出したことがある」と答えた。古川氏は、2015~19年に日韓トンネル推進佐賀県民会議などで「知事時代に日韓海峡知事会議で日韓交流の一環として日韓トンネルの実現が話題に上ったこともあり、出席やメッセージを送った」と回答している。

 岩田氏は「祝電や会議出席の依頼先の社会性を十分考慮し、対応に慎重を期していく」とし、古川氏は「付き合う団体の社会性についてはより慎重に調査を尽くす」としている。

 アンケートでは、旧統一教会の友好・関連団体を例示して質問しているが、日韓トンネルの関連団体は全て示されていない。会合への出席や祝電の有無に関し、原口氏、大串氏、山下氏は「なし」、福岡氏は「分からない、答えられない」とした。