「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」や関連団体との接点について自民党が公表した点検結果で、伊藤信太郎氏(衆院宮城4区)が教団の関連団体に会費を支払っていたことが明らかになった。伊藤氏の事務所は取材に対し、「社会的に問題が指摘されている団体と関係を持ったことを反省している」とした。
政治資金収支報告書によると、伊藤氏の資金管理団体は2018年10月、教団の友好団体「国際勝共連合」に会費2万円を支出した。伊藤氏の事務所によると、東京で開かれた「国際勝共連合創立50周年記念大会」に秘書が出席して支払い、伊藤氏本人は出ていないという。
国際勝共連合は教団の創始者が提唱し、1968年に創設された政治組織だ。「共産主義からの解放」を掲げ、憲法改正や防衛力強化、「行き過ぎたLGBT人権運動に歯止めをかけ、正しい結婚観・家族観を追求する」ことなどを運動方針とする。
伊藤氏の事務所は取材に「イベントなどに議員本人が出たことはない。当時、教団と団体の関係を認識していたかは不明だが、党の方針に従い、今後一切関係を持たない」と回答した。
「実行委員長」「県代表世話人」務めた議員も
また、自民の土井亨氏(衆院宮城1区)と桜井充氏(参院宮城選挙区)は、朝日新聞社が全国の国会議員らに教団との接点を尋ねたアンケートで、関連団体との関わりを認めている。
土井氏は17年、友好団体が関わるイベント「ピースロード」の「東北実行委員長」を務めていたと明かした。「世界平和のための世界的な行動イベントということで引き受けた」と説明した。
また昨年4月には、関連イベ…