弁理士 博士 小池誠

論文(続き)

5 Makoto Koike, David H. Hamilton, Scott R. Wilson, and John R. Shapley, Reaction of (μ-H)2Os3(CO)9(PPh3) with Acetylene and Ethylene. Structures, Dynamics, and Interconversion of Two Isomers of the Vinyl Complex (μ-H)Os3(CO)9(PPh3)(μ-CHCH2), Organometallics, vol. 15, no. 23, pp. 4930–4938, 1996
査読あり、単著
概要  (μ-H)Os3(CO)10(μ-CH3)という10個のカルボニル基(化学記号はCO)があるトリオスミウムクラスターは既に合成されているのだが、今回、カルボニル基の一つがフォスフィン基に置換されたトリオスミウムクラスター
(μ-H)Os3(CO)9(PPh3) (μ-CH3)を新規に合成した。フォスフィンが置換されたトリオスミウムクラスターであっても、フォスフィンが置換されていないトリオスミウムクラスターと同様に、溶液中では2つの異性体として存在するとともに、いずれか一方の異性体が他方の異性体に変換し、互いに平衡状態になっている旨を明らかにした。なお、フォスフィンとは、トリフェニルホスフィンPPh3を意味する。

4 Makoto Koike, John R. Shapley, The reaction of (μ-H)2Os3(CO)9(PPh3) with ethylene affords the ethylidene complex(μ-H)2Os3(CO)9(PPh3)(μ-CHCH3), Journal of Organometallic Chemistry, vol. 470, no. 1–2, pp. 199–205, May 1994
査読あり、単著
概要
トリオスミウムクラスターとエチレンとを反応させ、エチリデン基が架橋したトリオスミウムクラスターを合成した。このようなトリオスミウムクラスターは新規に合成されたものであるが、新規な化合物という点に価値がある。

3 Makoto Koike, David G. VanderVelde, John R. Shapley, Solution Structure and Dynamics of (μ-H)Os3(CO)10(μ-CH3). New 1Hand 13C NMR Studies, Organometallics, vol. 13, no. 4, pp. 1404–1410, 1994
査読あり、単著
概要
(μ-H)Os3(CO)10(μ-CH3)というトリオスミウムクラスターが溶液中では2つの異性体として存在するとともに、いずれか一方の異性体が他方の異性体に変換し、互いに平衡状態になっている旨を明らかにした。なお、オスミウムの記号はOsである。

2 小笠原正道, 小池誠, 佐分利正彦, NMR テクニックの有機金属化合物への応用,有機合成化学協会誌,vol. 51, no. 6, pp. 484-490, 1993
査読あり、単著
概要
NMRは核磁気共鳴nuclear magnetic resonanceの略語であり、化学物質を分析する手法である。NMRの原理そのものは、医療で活用されているMRIという画像イメージ技術と全く同様である。本稿は、2次元NMRという分析手法が有機金属化合物に応用できる旨を紹介した。

1 H.-Thomas Schacht, Anne K Powell, Heinrich Vahrenkamp, Makoto Koike, Heinz-Josef Kneuper, John R. Shapley, Synthesis, characterization, and X-ray crystal structure of (μ-H)2Os3(CO)9(μ3-Te), Journal of Organometallic Chemistry vol. 368, no. 3, pp. 269–275, June 1989
査読あり、単著
概要
(μ-H)2Os3(CO)9(μ3-Te)という新規なトリオスミウムクラスターが合成された。従来、世の中に存在しなかった化合物がこの実験以降、存在するようになったというか、化学合成することによりいつでも存在可能になった点に意義がある。テルル(化学記号Te)という原子が、3つのオスミウム原子と化学結合し、全体として四面体骨格となっている。トリオスミウムクラスター骨格には、更にカルボニル(化学記号CO)、ヒドリドないし水素原子(化学記号H)が化学結合している。

学会発表
27 小池誠、YPS2023、マイクロ波聴覚効果の応用に関する理論、2023年9月5日
YPS2023は、2023年9月4日及び9月5日に立命館大学及びオンラインでハイブリッド開催された。YPSは、Young Perceptionists’ Seminar の略語である。
概要
矩形波のマイクロ波は骨伝導により聴覚を刺激する現象が報告されており、この現象はマイクロ波聴覚効果と命名されている。そこで、マイクロ波聴覚効果を応用して、受信者の頭部に直接、音声を伝達する無線通信が実現可能であるかという点、及び、対話システムが音声を出力するとともに、この音声が上記の無線通信で受信者の頭部に直接、伝達することが実現可能であるかという点について、理論面から探求する。

26 小池誠、アラン・フレイコーネル大学元教授、日本認知科学会、第9回認知科学若手の会ワークショップ、わたしの「推し」研究紹介、2023年6月17日、
査読なし、単著
概要
電波は聞こえないという先入観は根強いが、フレイはマイクロ波が一定の条件で音として聞こえる旨を明らかにした先駆者である。この現象はマイクロ波聴覚効果というが、フレイの功績に鑑み、フレイ効果ということもある。聴覚の経路は空気伝導と骨伝導に大別されるが、マイクロ波聴覚効果は骨伝導で聞こえる。頭部に矩形波のマイクロ波が照射されると音波が発生し、この音波が内耳の蝸牛に伝わり、蝸牛が電気信号を発生する。

25 Makoto Koike, Theory of Superheating in Microwave Heating, 日本化学会第102春季年会,2023年3月24日(講演番号K203-3pm-02)
査読あり、単著
概要 
マイクロ波で極性溶媒を加熱したときには、沸点以上で沸騰する過加熱が観測されている。そこで、本稿はその原理について量子論を基盤として考察した。即ち、光子の励起により回転エネルギー準位が遷移するという観点から考察した。

24 小池誠、マイクロ波が骨伝導で聞こえる、日本科学振興協会、2022年12月18日にオンライン発表
査読なし、単著
概要
マイクロ波が音として聞こえる原理は、骨伝導である旨を解説した。マイクロ波が聞こえる条件および生理機構について解説した。

23 小池誠、マイクロ波安全基準とマイクロ波化学の交錯、第16回日本電磁波エネルギー応用学会2022年10月12日、
査読なし 単著
概要 
マイクロ波化学では、マイクロ波加熱に伴って、反応速度が促進したり、副反応が減少するなどの特異効果が報告されている。一方、マイクロ波加熱に伴う特異効果については、疑問視されることもある。そこで、本講演はこの特異効果について非平衡熱力学から考察する。
化学反応の温度というと、通常、熱力学温度を意味するのだが、熱力学温度が成立する前提は熱平衡である。しかしながら、マイクロ波加熱が伴う反応系では、熱平衡は成り立たたず、熱力学温度では反応系の状態を一義的に特定できない。そこで、本講演では運動温度という概念を導入し、マイクロ波加熱の特殊効果は、熱力学温度と運動温度の相違に起因するという理論を提唱する。

22 小池誠、電波に関する科学リテラシー;マイクロ波聴覚効果、日本科学振興協会キックオフミィーティング、2022年6月18日及び19日に東京国際交流館でポスター発表
査読なし、単著
概要
電波妄想の前提としては、電波は聞こえないという点にある。確かに、連続波のマイクロ波は聞こえない。しかしながら、矩形波のマイクロ波は音として聞こえ、マイクロ波聴覚効果と命名されている。したがって、電波妄想は疑似科学、現代の迷信に過ぎない。マイクロ波が聞こえる条件および生理機構について解説した。

21 小池誠、人と機械が相互作用するモデルに関する哲学探究、2022年度人工知能学会全国大会(第36回)、1P1-GS-10-02、2022年6月
査読あり、単著

20 Makoto Koike, Impact of Kinetic Temperatures in Microwave Heating, 日本化学会第102春季年会,2022年3月24日,(講演番号;A204-2pm-05)
査読なし、単著
概要
マイクロ波化学では、マイクロ波加熱に伴って、反応速度が促進したり、副反応が減少するなどの特異効果が報告されている。一方、マイクロ波加熱に伴う特異効果については、疑問視されることもある。そこで、本講演はこの特異効果について非平衡熱力学から考察する。
化学反応の温度というと、通常、熱力学温度を意味するのだが、熱力学温度が成立する前提は熱平衡である。しかしながら、マイクロ波加熱が伴う反応系では、熱平衡は成り立たたず、熱力学温度では反応系の状態を一義的に特定できない。そこで、本講演では運動温度という概念を導入し、マイクロ波加熱の特殊効果は、熱力学温度と運動温度の相違に起因するという理論を提唱する。

19 小池誠、マイクロ波聴覚効果による音知覚、日本認知科学会、知覚と行動モデリング研究会、2022年3月19日発表
査読なし、単著
概要
2023年2月23日に日本認知科学会第12回多感覚研究会でマイクロ波聴覚効果について発表したのだが、そのときにマイクロ波照射で発生する音がどのように知覚されるかという質問がされた。そこで、この発表はその質問に対する回答を中心にまとめた。

18 小池誠、頭部でマイクロ波が音波に変換する原理、日本認知科学会第12回多感覚研究会、2022年2月23日発表
査読なし、単著
概要
電波は聞こえないという似非科学は一般社会に流布しているが、電波の一種であるマイクロ波は波形が矩形波のときに音として聞こえ、マイクロ波聴覚効果と命名されている。頭部に照射されたマイクロ波が音波に変換し、この音波が骨伝導で聞こえるのだが、頭部でマイクロ波が音波に変換する原理について既存の実験結果を示しつつ解説する。媒質に急激な圧力変化があると、媒質に音波が発生するが、媒質の急激な熱膨張によって発生する音波は熱弾性波という。矩形波のマイクロ波が頭部組織に含まれる水を瞬間的に加熱することにより熱弾性波が発生し、この熱弾性波が骨伝導で聞こえる。

17 小池誠、エタノールが血管を拡張する作用機序の検討、日本自律神経学会、第48回自律神経生理研究会、2021年12月5日に早稲田大学東伏見キャンパスで発表
査読なし、単著
概要
エタノールが血管を拡張する作用機序の仮説を提唱した。第1段階でエタノールがアセトアルデヒドに変換し、第2段階でアセトアルデヒドが、節後ニューロンから分泌されるノルアドレナリンと反応し、第3段階でノルアドレナリンが血管平滑筋を収縮する作用を阻害する。
16 Makoto Koike, Mechanisms of Microwave Heating in Microwave Auditory Effect,
日本比較生理生化学会第43回札幌オンライン大会、2021年12月4日発表、講演番号P1-32
査読なし、単著
概要
マイクロ波聴覚効果では矩形波のマイクロ波が頭部を加熱することになるので、マイクロ波が頭部を加熱する生理機構について、純水モデルと、希薄水溶液モデルについて検討した。マイクロ波が純水を加熱したときには、水分子が回転する機構を通じて、純水が加熱される。一方、ナトリウムイオンなどの希薄電解質が溶解した水溶液を加熱したときには、イオン中の電子がマイクロ波と同一の周波数で振動することになり、原子核における電場はデバイ遮蔽される。頭部の温度上昇としては、イオン中の電子の振動の寄与が、水分子の振動の寄与より大きい。

15 小池誠、マイクロ波聴覚効果とは何か、日本科学振興協会委員会交流イベント、2021年8月18日
査読なし、単著
概要
マイクロ波が音として聞こえる条件、マイクロ波が聴覚を刺激する生理機構を説明するとともに、電波妄想に根拠がないと主張した。

14 小池誠,液相における水クラスターの統計モデルの哲学;水クラスターとマイクロ波加熱,日本化学会第101春季年会,2021年3月21日(日)午後発表(講演番号;A26-3pm-01)
査読あり、単著
概要
 液相の水に限定したときには、水の最小単位はH2Oという水分子でなく、複数の水分子が互いに水素結合した水クラスターである。液体の水に特異的な物性は水素結合に由来するので、水素結合を観念することができない一つの水分子では液相の水に特有の物性を示すことができない。
それでは、一つの水クラスターが何個の水分子から構成されているかというと、4つのときもあれば、5つのときもあれば、6つのときもあるし、それ以外のときもある。そこで、一つの水クラスターに含まれる水分子の数が統計上、どのように分布しているかという点について、統計学のポアソン分布を応用した。

13 小池誠,電波妄想とマイクロ波聴覚効果を巡る科学リテラシー,第40回日本社会精神医学会、プログラム・抄録集、pp.145-145, 2021年3月4日
査読あり、単著
概要
 マイクロ波聴覚効果に鑑みて、電波妄想は疑似科学に過ぎず、科学リテラシーとして問題である。マイクロ波が聞こえる条件および生理機構について説明した。

12 小池誠、マイクロ波聴覚効果という物理現象、第10回日本生物物理学会関東支部会、2021年3月3日午後発表
査読あり、単著、2021
概要
矩形波のマイクロ波を頭部に照射したときには、音として聞こえる現象について詳細に解説した。

11 小池誠,視覚野ニューロンの超音波刺激,第250回生理学東京談話会,Nov. 14, 2020
査読あり、単著、2020
概要
超音波を頭部に照射したときに、視覚を刺激する原理を解説した。視覚野ニューロンが超音波で強制振動し、ニューロンが発火する。この現象を応用して、映像を脳に直接、伝達することができる。

10 小池誠,超音波による視覚野刺激と音響ホログラフィー,第23回視覚科学フォーラム研究会,Sep. 1, 2020
査読あり、単著、2020
概要
ホログラフィーというと、レーザーから光を照射するのが典型例であるが、光でなく、音であってもホログラフィーは可能であり、音響ホログラフィーと命名されている。そこで、音響ホログラフィーとして超音波を視覚野に照射して、ニューロンを物理的に振動させることにより、ニューロンを発火させ、視覚野に直接、映像を投射する技術を解説した。

9 小池誠,特許法によるデータ保護-データとソフトウェア関連発明-,第34回人工知能学会全国大会,1F5-OS-4-02, 2020年6月.
査読あり、単著
概要
いきなりステーキ事件(知財高裁平成30年10月17日判決;平成29年(行ケ)第10232号;特許第594649号)の判旨に沿って、特許法によるデータ保護について検討した。

8 Makoto Koike,Effects of microwave on human beings; theoretical analysis of microwave heating in polar solvent enhancing chemical kinetics,日本化学会第 100 春季年会(2020), Mar. 25, 2020
査読あり、単著
概要
 マイクロ波特殊効果に鑑みて、マイクロ波が人体に照射されたときには、非熱効果があるのではないかという点について理論的に検討した。

7 小池誠,心を読む機械の原理-対人レーダーを応用したブレイン・マシン・インタフェース-,電子情報通信学会 超知性ネットワーキングに関する分野横断型研究会,2019年11月26日、東京大学本郷キャンパスでポスター発表
査読なし、単著
概要
人間の脳が単語から単語に遷移するチューリングマシンとして把握した場合,その万能チューリングマシンは人間の脳と同様に単語から単語に遷移するように計算することになり,この観点では万能チューリングマシンが心を読む機械ということができる.さて,心を読む機械は対人レーダーの一種であり,対人レーダーの受信器が対象者の頭部で反射した複数の反射波を受信し,次いでこれらの反射波から複数の脳波信号を復調し,脳波ベクトルを得る.更にニューラルネットワークが脳波ベクトルを音声信号に変換する.具体的には,ニューラルネットワークが脳波ベクトルと音声信号の相関を機械学習した後,ニューラルネットワークが脳波ベクトルを音声信号に変換する脳波辞書,連想記憶ないし学習マトリックスとして機能する.アラン・チューリングが言及する電信は,パルスレーダーから電磁波ビームを受信者に向かって照射し、その反射波を受信する無線通信と示唆される.

6 小池誠,データ登録制度の提案,第33回人工知能学会全国大会,2GS-OS-2b-01, 2019年6月.
査読あり、単著
概要
平成30年不正競争防止法改正により、限定提供データに関する規定が設けられた。そこで、限定提供データの保護を更に促進すべく、著作権登録制度を参考にして,限定提供データ登録制度について検討、提案した.

5 Makoto Koike, The Myth concerning Not Hearing Radio-Wave, 日本化学会第 99 春季年会(2019), Mar. 18, 2019
査読あり、単著
概要
マイクロ波聴覚効果に鑑みて、電波が聞こえないというのは、神話に過ぎないと立論した。マイクロ波聴覚効果の根幹には、頭部組織に含まれる水の熱膨張があるが、水の熱膨張は物理化学の範疇である。

4 小池誠,マイクロ波聴覚効果;マイクロ波が聞こえる物理現象,第248回生理学東京談話会,Dec. 15, 2018
査読あり、単著
概要
マイクロ波が聞こえる物理現象について、その条件および生理機構を紹介した。

3 小池誠,マイクロ波聴覚効果を応用した無線通信の実現に向けて-科学がテレパシー通信を実現-,電子情報通信学会 革新的無線通信技術に関する横断型研究会,2018 年 9 月
査読あり、単著
概要
マイクロ波を搬送波として、音声信号でパルス変調したときには、頭部に直接、音声信号を伝達することができる。マイクロ波通信を応用することにより、テレパシー通信は実現することができる。

2 小池誠,”マイクロ波聴覚効果による電波妄想パラダイムの転換”第40回日本分子生物学会年会及び第90回日本生化学大会,3P-1210,2017年12月
査読あり、単著
概要
マイクロ波は一定の条件で音として聞こえ、この現象はマイクロ波聴覚効果と命名されている。マイクロ波聴覚効果に鑑みて、電波妄想を中核とするパラダイムは転換することが求められる。

1 小池誠、13C-NMRのカルボニル・クラスターへの応用、HOs3(CO)10(μ-CH3)/H2Os3(CO)10(μ-CH2)互換異性体の溶存状態における挙動、第38回有機金属化学討論会、1991年10月25日
査読あり、単著
概要
トリオスミウムクラスターが溶液中では2つの異性体として存在するとともに、いずれか一方の異性体が他方の異性体に変換する旨を明らかにした。ちなみに、オスミウムの記号はOsであり、カルボニルの記号は(CO)になるが、カルボニル基の構造は一酸化炭素とほぼ同様である。

過去の勉強会

2015年11月から月に一回のペースでマイクロ波聴覚効果に関連する技術について、勉強会を開催していました。慣例で東京都渋谷区にある氷川区民会館が会場になります。通常、月末の土曜日午後2時開始ですが、予約の都合により日時が変動することがあります。


2020年4月後半から土曜日午後2時開始でインターネット会議システムを使ったオンライン勉強会に移行しましたが、2020年9月から休止しています。

ブログタイトルの経緯
2022年11月15日のブログにブログタイトルが変遷した経緯がまとめられています。

個別相談は有料(1時間で1万円及び消費税)になります。

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