- 11◆wyEn.2bJnE23/09/19 23:14:39A「最近トレーナーさんを見ると|あにまん掲示板心臓が坂路走った後みたいにドキドキするんだ、どうしてだろうなシービー?」CB「dice1d3=@3 (3)@1.恋じゃない?2.病気じゃない?3.それより走りに行かない? 」bbs.animanch.com
こちらのスレをss化したものになります!
上記のスレのスレ主と私は別人です!
そのため感想などは前のスレ主に向けてお願いします!
- 21◆wyEn.2bJnE23/09/19 23:15:08
放課後、一人でベンチで昼寝をしていたアタシに声がかかる。
「起きてるか、シービー…あたし自分のトレーナーを見ると…こう、なんもしてないのに心臓がバクバクするんだ…どうしてだろうな」
そう言って話しかけてきたのは私の友人のカツラギエースだった。普段は快活な彼女がどこか不安げな表情を見せる。
「そっか、じゃあ走りに行かない?」
といつもと変わらぬように誘ってみる。
「お、いいぞ!どこまでだ?」
さっきの顔が嘘だったみたいに明るくなる。アタシの杞憂だったかな等と思い、二人で競り合いながら学園の裏山に駆けていく。裏山の草原に寝そべりながら秋空を眺める。
「今日はあんまり走らないんだな、そういう気分なのか?」
そう彼女が尋ね、確信する。やっぱり、君にアタシの思惑はバレてないんだね。
「君と二人きりになりたくてね」
「なんだよ、悩みでもあんのか?」
キョトンとした顔で君が言う。
「逆だよ、逆。さっき君が言っていた気持ちはきっと"恋"じゃないかなと思ってね」
エースの言っていた気持ちはきっと自分のトレーナーに対する恋心なのだろう。兼ねてよりエースは彼女のトレーナーを慕っていた。だがそれはあくまで優れたトレーナーに対する尊敬のような感情であったことは疑いようがない。
だからもしも彼女が恋とこの畏敬の念を混同しようものなら友人として正してやるべきと考えていた。だがアタシの目に映る全ての情報がその可能性を否定する。エースの気持ちは紛れもなく恋心であった。 - 31◆wyEn.2bJnE23/09/19 23:15:30
「…………へ?」
初めは否定しようかと言葉を探っていた君は段々と顔を紅潮させ、耳をピクピク動かしながらアタシの言葉を反芻するように頬に手を当てて黙りこくってしまった。
「勘違いかもしれないけど、よく考えてみて」
「…そ、そうだよなっ!こういうのって勢いで決めるもんじゃないよな!」
アタシの言葉を思考の逃げ道にするかのように食い気味に答えてきた。やっぱりエースはかわいいな。
「……」
エースがまた口を噤み沈黙が訪れる。
なんだかうどんたべたくなってきちゃったな、あとでエースに作ってもらおーっと。
「……わざわざありがとな、相談にのってくれて」
依然顔を赤らめて、しかし先程までとは違う小っ恥ずかしさを孕んだ表情でアタシにそういった
「構わないよ。アタシ、エースのことが好きだもの。」
「なっ…!」
「じゃ、学園まで戻ろうか。お先に♪」
そう言ってかけ出すとすぐに後ろから軽い文句と草を駆ける音がした。
自分の家に戻ってもエースの事が脳裏に焼き付いて離れない。
あっ、そういえばエースのトレーナーってエースに惚れてしまいそうとかアタシのトレーナーに相談してたっけな…
エースの恋路は心配なさそうだね。まあ、アタシの両親がアレだし、学生婚だけしないよう忠告しておこうかな。 - 4二次元好きの匿名さん23/09/19 23:15:34
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- 51◆wyEn.2bJnE23/09/19 23:15:51
「……っん…ん〜」
あれ、思ったよりも早く起きちゃった。てっきり寝坊したかと思ってたのにな〜。ん〜何処かに歩きに行こっかな。
やっぱここはいい眺めだな。なんだかエースが遠くに行っちゃったみたいで寂しいな、けどエースが幸せになってくれるならそれが一番だし、上手くいってくれるといいな。
そんなことを考えながらふらふらと散歩をし、空が茜色に染まり始めた頃に家に戻ると、そこには肩を震わせ嗚咽しながら蹲るエースがいた。
「エース?!どうしたの!」
驚きと心配が入り乱れ、思考が曇る。
「……んぐっ…ぇ……シービー…ぅあ……あたし…と、トレーナーから…告白されて……ぉ…嬉しかったけど……ぅ…」
彼女の声はもはや慟哭に近いものになっている。
「びっくりして逃げてきちゃったの?」
「…グズッ……ぅん」
目元を真っ赤に染め、大粒の雨がエースの顔に降っている。アタシはただ抱きしめて慰めてあげることしかできなかった。 - 6二次元好きの匿名さん23/09/19 23:16:06
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- 71◆wyEn.2bJnE23/09/19 23:16:20
「落ち着いた?」
「うん。ごめんな、みっともないとこ見せちまって。」
空元気ながらも気丈に振る舞うほどには落ち着いたらしい。
「うーん、どうする?たずなさんに報告する?」
「ええ?!なんでたずなさんに?!」
よかった、やっといつものエースが戻ってきた気がした。
「いや、ただの冗談だよ」
「こっちは真面目に悩んでんだよ!」
ちょっとしかめっ面で頬を膨らませたエースが言う。
「あはは、少しはリラックス出来るかと思ってね。」
「…エース、耳貸して」
(…学生婚だけはしないようにね)
耳元で話をすると耳を触られているせいかくすぐったそうにしていたのもつかの間、直ぐに雷声が鼓膜を貫いた。
「は、はぁ!?あたしはまだトレーナーさんと結婚するとは一言も!」
「しーっ!声大きいよ、とりあえず中入りなよ」
「ねぇエース〜、ご飯作って〜」
中に入るや否やそう言って脱力してエースの肩に体を預ける。君が後ろから急に体重をかけられ少しぐらつきながらこう言う。
「ほんっっっとにお前さぁ!!」
口を尖らせ愚痴を言いながらも冷蔵庫を漁り、フライパンに日をかけ始める。 - 8二次元好きの匿名さん23/09/19 23:16:29
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- 9二次元好きの匿名さん23/09/19 23:16:55
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- 10二次元好きの匿名さん23/09/19 23:17:12
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- 111◆wyEn.2bJnE23/09/19 23:17:15
「美味しかったよ、ところでデザートはないの?」
「お前あたしの話聞く気ねぇだろ!?」
ちょっとからかい過ぎたかな。でもしょうがないじゃない、君がかわいいんだもの。
「聞く気はあるよ、どう?だいぶ気持ちが楽になったでしょ?」
「それは…まぁ、そうだけど……」
「でさ、結局エースはトレーナーのことどう思ってるの?」
そう聞いた途端に君は俯いてしおらしくモジモジとする。
「……うん、あたしはトレーナーさんが好きだ」
初めて見る君の表情、淋しくも嬉しい。
「アタシのかわいいエースがお嫁に行っちゃうのかー…」
気づいた頃には勝手に口から漏れていた。
「ばっ!お前、何言って…!」
焦燥しつつもその言葉に憧憬の念を抱いているのはもはや疑いようがなかった。それほど君は君のトレーナーを好いているのだろう。
「だって好きなんでしょ?告白に応えるんでしょ?」
君の答えは決まっているでしょう?
「…ぅ……うん」
「なら結婚する気で応えないと!君の為に畑仕事を覚えるような人なんだから」
「いや、流石に結婚までは…重すぎねぇ?」
やっといつもの君に戻ったね、おかえり
「そう?アタシはトレーナーと結婚を約束してるけど?」
「は?!なんだそれ!初耳だぞ!」
「そうだったっけ?そんなことよりエース、ほんとにデザートないの?」
エースが手を握りわなわなと震えて立ち上がり冷蔵庫を開け戻ってくる。
「あるよ!!!!!」
机の上にマンゴープリンが叩きつけられる。美味しそう。
あれ、気づけばもう22:00時を回ってる。
「やったー!あ、エース、門限すぎたし泊まっていきなよ」
時計を見た君がため息混じりに答える。
「あー、マジだ。じゃあお言葉に甘えて泊まらせてもらうぜ、ちょっとフジに電話するわ」
エースが席を立ったのでアタシも風呂を沸かしに行く。 - 12二次元好きの匿名さん23/09/19 23:17:28
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- 131◆wyEn.2bJnE23/09/19 23:17:33
「はぁ…あたし、やっぱり本気でトレーナーさんのことが……す――――――
「お邪魔しまーす!」
勢いよく風呂場のドアを開けるとその刹那、甲高い声に耳を貫かれた。
「きぃやぁぁぁぁぁあああ!!!」
あら、思ったよりも可愛い声出すんだね。エースって
「シービー!何やってんだよお前!!」
エースは身体を向こうにくるめ、顔だけこちらを向けて話しかけてくる。
「何って、寂しくなっちゃったから?」
「だからって……」
口先を湯船に沈めぷくぷくと泡沫を浮かべる。
「失礼するよ」
アタシはエースと背中合わせになるように湯に浸かる。
暫し沈黙が流れ、君が口を開く。
「ちょっと、重いんだけど…」
「えー?体重は増えてないんだけどなー」
ごめん。君のご飯のせいで多分ちょっと増えてるかも。
急にもたれていた背中が動きアタシのお腹に腕が回る。エースが抱きついてきた。
「……ありがとな」
聞き漏らしてしまいそうなほど小さな声、それでもアタシには十分な感謝の言葉だった。
「…うん」
そっと君に手を重ねる。
風呂から上がり、髪を乾かす。いつも乾かしてるけどやっぱりエースの髪って綺麗……ちょっとイタズラしようかな?エースの耳をパクっと口に咥えてみる。
「ひゃあ?!」
やっぱりかわいいね、君は。これもアタシだけの特権じゃなくなっちゃうのか〜ちょっと悔しいかも。
「シービー!」
「ごめん、ごめん!」 - 141◆wyEn.2bJnE23/09/19 23:17:49
やっぱ今日はアタシがハンモックで寝よーっと。
「エースはベッドで寝てね」
「おう」
「それじゃあおやすみ」
「おやすみ……あたしの為に今日は色々とありがとな…」
君はまた呟くような声量の感謝を述べる。アタシはそれで満足だけどトレーナーにはそんなんじゃ伝わらないぞ〜?
アタシは敢えて聞こえなかったふりをして瞼を閉じる。
寝れないな〜よし!
「……おい」
あれ、気づかれちゃった
「えへへ、いいよね?」
「しゃーねぇな…」
「じゃあこっち向いて……ぎゅー」
「……ばか」
「……きろ…………おきろって!」
そんなにゆらさなくても起きるよ
「…んん?……」
「やべぇよ!もう10時だぞ!急いで着替えろ!」
「…?……あはっ、あっはははは!目覚ましかけるの忘れてたね!」
「笑ってる場合じゃねぇよ!すぐに起きろ!」
「えー、でもアタシそんな気分じゃないな〜」
「うるさい!早く着替えて出るぞ!」
大急ぎで二人で家を飛び出す。
走りながら君に言う。
「ねぇエース!お互い結婚しても今のアタシ達は変わらないよね?」
「あぁ?!そんなの当たり前だろ!あたし達は死ぬまで親友でライバルだ!」 - 15二次元好きの匿名さん23/09/19 23:18:05
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- 161◆wyEn.2bJnE23/09/19 23:18:18
- 17二次元好きの匿名さん23/09/19 23:18:41
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- 18二次元好きの匿名さん23/09/19 23:19:11
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- 19二次元好きの匿名さん23/09/19 23:19:34
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- 20二次元好きの匿名さん23/09/19 23:19:56
元スレでは結構シービーがはっちゃけてたけどそれもうまく纏められててすごい
- 21二次元好きの匿名さん23/09/19 23:20:04
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- 221◆wyEn.2bJnE23/09/19 23:20:10
- 23二次元好きの匿名さん23/09/19 23:20:51
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- 24二次元好きの匿名さん23/09/19 23:21:01
これSS以外全部消したほうが良いよ
- 25二次元好きの匿名さん23/09/19 23:21:30
書き間違えって意味なら全部間違えてるよ、つまんねえしスレ消せ
- 26二次元好きの匿名さん23/09/19 23:21:46
なんで叩かれてるん?
確かに中身薄い部分はあるが普通に良いSSだと思うが - 27二次元好きの匿名さん23/09/19 23:21:52
完全に荒らしに目つけられてる感じだな
- 28二次元好きの匿名さん23/09/19 23:22:09
どうせ荒らしが自演連投してるパターンだから、消す前にまとめて通報するのも手だよ
- 29二次元好きの匿名さん23/09/19 23:23:03
- 30二次元好きの匿名さん23/09/19 23:23:16
- 31二次元好きの匿名さん23/09/19 23:23:21
まあ叩いてるコメほぼ自演臭いな
スレ主消して良いと思うぞ - 32二次元好きの匿名さん23/09/19 23:24:18
口調ずっと一緒で芝
- 33二次元好きの匿名さん23/09/19 23:24:18
さっきもミラクルのSSスレが荒らされて消されてるからな…
- 34二次元好きの匿名さん23/09/19 23:24:18
普通はここまで批判が多いと逆張り擁護が入るもんだけど、
それもない辺り消えてもいいSSって感じだな