琉球新報web版2023年09月13日記事

与那国の全島民、一日で島外に　有事想定の避難計画、町が住民説明会

　照屋大哲記者の記事を引用します

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　与那国町は11日夜、町構造改善センターで有事などを想定した避難方法についての住民説明会を開いた。約20人の住民が参加した。町は3月末に国民保護法に基づく武力攻撃事態を想定した避難実施要領を公表しており、「周知」のために実施した。町は一日で全島民を島外避難させること検討している。

　町の避難計画では町民を9組に分け、徒歩で小中学校の体育館や公民館に集合し、町が確保したバスか徒歩で順に与那国空港や祖納港、久部良港に移動し、空路と海路で一日で石垣島に向かう。新石垣空港と石垣港に到着後、福岡空港と鹿児島港へ避難する。

　悪天候で船舶が利用できない場合は民間の航空機を6機確保し、1日11便を運航させ、福岡空港に直接避難する計画を検討している。

　高齢や障がいなどで支援が必要な人の避難について町は「基本的に航空機になる」とし、詳細については現在検討中としている。

　一方、空港の保安検査で搭乗するまでに1時間以上かかることや、九州に避難後の具体的な滞在先の確保など課題も残されている。

　町担当者は諸課題の解決に向け検討を進めるとした上で、避難計画公表から約5カ月経過しての説明会開催に「遅すぎたくらいだ。町民に周知、把握してもらい、意見交換していきたい」と話した。

（照屋大哲）

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　仮に、与那国町の全住民のみなさんが一日で島を脱出できたとしても、その行き先が石垣島では、そこから九州まで行けるとは限りません。

　国民保護法が発動されて住民避難が開始される「武力攻撃予測事態」が宣言されると、同時に、何千人もの自衛隊、米軍と大量の兵器、車両などの物資が、石垣島の空港、港湾を利用して緊急派遣されて来ます。防衛省の見積もりでは、その「機動展開」には、何週間もかかります。住民の避難は、その間事実上ストップせざるを得なくなるでしょう。そうこうするうちに、相手の多数のミサイルが、一斉に、石垣島、与那国島のミサイル基地、ミサイル車両、空港、港湾、発電・通信施設などを目指して襲ってきます（「武力攻撃事態」）。

　本当に逃げなければならない時は、「船が使えない場合」として考えられている、九州直行可能な旅客機を使うほうが、より安全と思われます。

　しかし、政府・防衛省は、24年度予算で、小さい港でも使える「海上輸送群」を整備しようとしています。祖納港や久部良港も自衛隊艦船でいっぱいになり、与那国空港にも、去年の日米共同訓練の際にM16機動戦闘車を運んできたC2輸送機が飛来するなど、「一日で避難」自体が厳しくなる恐れもあります。

　やはり、島々の軍事要塞化をやめさせ、平和的な外交で問題を解決する姿勢を政府に貫かせる方が、命を守るためにも、全国の平和のためにも、役に立ちます。

琉球新報web版2023年09月13日記事

【識者談話】現実的な有事避難の議論を　与那国町が住民説明会　佐道明広氏（中京大教授）

沖縄タイムスweb版2023年09月13日記事　

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中国軍幹部の来日延期、処理水か　自衛隊交流、「都合付かず」https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1784160.html

琉球新報web版2023年09月13日記事　

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　「全洋式化」。よしっ！

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