4年前のワールドカップバレーは6人の審判のジャッジによって試合が行われていたが、その後の技術進化により、現在主要国際大会での審判は主審と副審の2人だけで、エンドラインのラインズマン(線審)はいなくなっている。

ビデオ判定を要求できるのは1セット2回まで
ビデオ判定を要求できるのは1セット2回まで
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これは迅速かつ高度にジャッジできる、テニスやサッカーでおなじみの「ビデオ判定システム」がバレーにも導入されたためで、ラインズマンがコートにいる必要はなくなったのだ。

パリ五輪予選でもこのようなシーンが見られるか
パリ五輪予選でもこのようなシーンが見られるか

このため、コート周りが選手主体になり、視覚的にも試合が見やすくなった印象がある。これまでたまに起こっていた、プレー中の選手とラインズマンの衝突もなくなった。

女子バレーでは“石川の1ミリ”

そのビデオ判定システムで大きな話題となったのが今年の夏の女子ネーションズリーグだ。

トルコ戦、マッチポイントを迎えた日本の石川真佑(男子代表キャプテン・石川祐希の妹)が打ち込んだボールがエンドラインのギリギリに落ちた。

ビデオ判定が勝負を左右する(石川真佑 前列右から4人目)
ビデオ判定が勝負を左右する(石川真佑 前列右から4人目)

主審は一呼吸おいてインの判定。すぐさまビデオ判定の映像が流れ、ほんのわずかボールが線上に乗っていることが証明された。

ワールドカップサッカーでの元祖”三笘の1ミリ”ならぬ、女子バレー版、“石川の1ミリ”として話題になった。

写真:©️JVA  撮影 小海途良幹

FIVB パリ五輪予選 ワールドカップバレー 2023
プライムオンライン編集部
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